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聖書が信用に足る書物である理由(2022年6月19日)

■聖書が信用に足る書物であると言える最大の理由①
<原本保存の精度=写本の信頼性>
そもそも古典の原本が存在しない理由は、当時のインクが数十年で色褪せてしまうことやパピルスをはじめとした紙の素材も劣化していってしまうためです。写本を作らなければ後世に残すことができなかったのです。このため、書物には多くの写本が生まれますが、原本が書かれたとされる年代と写本ができたとされる年代が近い方が写本の精度は高いとされます。

聖書はこの写本の数が他の歴史書と比較しても圧倒的に多く、原本から写本までの年代差が最も短い(新約聖書)のです。

参考ページ:https://fortheperson.jp/study/christianity-faq/reliability-of-bible-textual-criticism/

また書物の内容を見ても、AD90年頃に書かれたパピルス紙のヨハネの福音書(AD125年にエジプトの洞窟で発見されたもの)は現代の聖書の内容と一致。死海写本(1948年に複数の洞窟発見された写本群・主に旧約聖書)の中にマルコの福音書が部分的に含まれていたそうですが、写本の作成者がAD68年に洞窟に残してその地を去って以来、約2000年変質していないということが確認できます。

■聖書が信用に足る書物であると言える最大の理由②
<他の歴史書との内容の整合性>
新約聖書は当時の歴史書と比較すると、フィクションではないことが分かります。
1世紀のタルムードでは”イエシュ”が過越前夜に”架けられて死んだ”と記録されています。タシタス(ローマの歴史家)の書物には”イエスはポンテオピラトによって処刑された”とあります。ヨセフス(ユダヤ系ローマ歴史家)もイエスの処刑について触れているほか、イエスの実弟ヤコブがイスラエルの大祭司アナニアスによって処刑されたと、AD93年に記録していて、聖書の著者ではない外部の歴史家(しかも互いに関連を持たない複数人)が、過越の前夜にイエスの処刑があったことを事実として歴史書に残しているのです。
また、イエスが十字架にかかった際に天が暗くなったと言う記述に関しては、タルス(ギリシャ歴史家)がAD52年に記述した内容によると、イエスが十字架にかかったその当時、太陽の日蝕によって地中海地域が暗くなったとあります。フィレゴン(ギリシャ歴史家)も昼間なのに空を見上げると星が見えた、同時に大きな地震があったと記述しています。

■聖書が信用に足る書物であると言える最大の理由③
<旧約聖書に記載された預言の成就>
旧約聖書はイエスの初臨前(400年前)に書物としては完成されています。その旧約聖書の著者が神であると言う証拠は、イエス・キリストに対する預言がその後全て成就していることに他なりません。その数は60以上(メシアは女系の血筋から生まれる 創世記3:15/メシアはユダ族から生まれる 創世記49:10/メシアはベツレヘムで生まれる ミカ書5:2/メシアは裏切られる 詩篇41:9/メシアの手と足は刺し貫かれる 詩篇22:16 etc…)。

聖書の第一次的な著者は神であり、人(預言者)が第二次的な著者です。第二次的著者(預言者)は神にその特徴や人生経験を見出され、霊感を受けて聖書を著しました。
「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。それは、神の人が、すべての良い働きのためにふさわしい十分に整えられた者となるためです。」テモテへの手紙第二 3章16〜17節

そして何よりも、イエスの弟子たちや、その後の殉教者がイエスの初臨の際にあった出来事の全てを事実として、その教えの全てを真実として、命をかけて述べ伝えたこと。そしてそれが今もなお、語り継がれ私たちの救いのために形を変えずに聖書として残っていることが信じるべき根拠でもあります。
世の終わりの時が近い今、なお一層聖書に答えを求めましょう。

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