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私はたぶん、とても無作法者だったんだという話。

 これは、『Have a good day!』と言われたら、お返事しましょうね。というお話です。

コロナになって家から出られなくなってから、家族と買い物へよく行くようになりました。買い物といっても、ショッピングモールじゃなく、スーパーです。

いつものように、いつも買うものをカートに入れてお金を支払ったある日。

”Thank you!"と言ったら、お決まりの "Have a nice day!" という言葉が返ってきて、私はその場を去ろうとしました。

すると、一緒にいた娘が、

「ママ!! Have a nice day!ってあんなに元気に言ってくれるんだから、何か言った方がいいよ。かわいそうだよ。あの人。ママは、いつもそうだよ。お金払って、サンキューって言って、それから何にも言わないけど、何か言った方がいいよ。」

ちょっと待って!私は、こういうこと20年以上してきてしまったんだけど。

どうやら、最後の最後に、”You , too!”とか言った方がいいらしいですが、それが足りなかったということのようです。なんという無作法。。。いや、言葉のセンスがない?思いやりがないのか。

挨拶するときの"Hello, how are you!" というパターンは、私が暮らしてきたところの地域では、パッケージになっていて、私はカナダ独特なんじゃないかと思っています(注:私はカナダ在住25年ですが、基本的には、カナダの真ん中から西の方にしか住んだことがなく、東の方の文化はわかっていません)。お店に行って、店員さんに "Hello, how are you?"と言われるんです。

それで、なんとか言わなくちゃいけない。

イギリスに2年住んだ後、カナダに住むことになって、自分の英語はちょっとカナダの人にはわかりにくいのかな?という時期を経て、私も無事に、このパッケージを身につけました。病気でも、適当に、オッケーとかサンキューとか言わないと、大変なことになるのも体験済み(このお話は後で書きます)。

私がクラスで学生の笑いをとる、この『Hello, how are you エピソード』は、しかし、考えてみると、買い物した後はどうするのかという大事な点への言及はありませんでした。買い物したり、人と別れる時は、Have a good day!と言うのが一般的で、なんとなくインパクトがある経験がありませんでしたから、話すこともない。自分の中では、Have a good dayと言われた後の、私の対処の仕方が、無作法の可能性があることも知らず、なんと、25年間無意識のまま、暮らしてきてしまったということが露呈いたしました。

今更ながら、せっかく ”Have a nice day!"と言ってくださったのに、何も言わず、失礼な態度で立ち去ったことを、お詫びしたいです。ごめんなさい。

この経験を元に、私の『Hello, how are you エピソード』は、25年を経て、『Hello, how are youとHave a good day エピソード』に進化させることにします。

*娘には、いつ頃から気づいていたのか、聞いてみようと思います。

*イギリス人の夫は、何も言わないけれど、こちらも確認しないと。

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