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日曜日よりの使者

日曜日の夕方になると憂鬱でしょうがない。きっと多くの人がそうだろうと思うのだが、冒頭の登場人物が出てくるアニメの放送が終わる頃には明日への準備が始まっている。さよなら休日、また来週と。いわゆるサザエさんシンドロームである。
私の場合だと、土曜日が終わった段階でこんな感じなので困ったものである。

試合結果のリカバリー的にも土曜日に試合をやってほしいが、過密日程なので仕方がない。
今回は明治安田生命J1リーグ第20節、川崎フロンターレvs横浜F・マリノスのお話。

両チームスタメンは以下の通り

注目はなんといってもイッペイシノヅカを左SBで起用してきたこと。相手のプレスラインをドリブルで越えていくことを期待しての起用とみられ、実際に前半の前半は何度か狙い通りと考えられるプレーが見られた。

以下、守備→ポジトラ→守備→ネガトラ、最後にセットプレーの順で進めていく。

【守備】
Ⅰプレッシング
疑似カウンターを嫌ってか、プレス開始位置は低めの守備的プレッシングを採用しているように見受けられた。選択としては正解。相変わらずプレスに連動性が見られない。せっかく制限していても、パスが出てから詰めるのでは遅い。
また、限定して出させないようにしている方に展開され、後手に回る展開もあった。後ろを向いた相手に対して詰めて行くのはグッドなんだけど、連動しないと空転させられる。相手はその手のパス回しにはものすごく慣れている相手なのである。
陣形をコンパクトに保ち、きちんと制限をかけた上で前を向いて奪える状態をなんとか実現したいものである。幸いにして、ドゥレがいるので、コースを誘導すればそこで奪取することが可能になる。

Ⅱ組織的守備
今回は守備時に4-1-4-1を選択。
まあその選択自体は置いておいて、メインテインポジションをしないので危険なスペースを空けてしまう場面が見られた。喜田動きすぎでスペース管理とカバーリングに注力すべきだと思うのだが、大津のポジショニングが迷子になっている影響もあるのかもしれない。 

川崎は中盤降りて数的優位を使ってビルドアップしていたが、やはりラインを高く保ち、迎撃していくのがいいと思うのだがどうだろうか。

ここから失点場面をスクリーンショット付きで振り返ろうと思ったのだが、なぜか撮ったものが真っ黒になっていたので断念。なんでやねん。
1失点目の流れ。 
阿部が外に流れてマツケンを留める→チャンネルに家長がフリーで走り込む。この時点で小林悠は中央で先手を取り、ドゥレは間に合わない→マツケン戻るも間に合わない→抜け出され、折り返しを決められる。
この場面圧縮が足りないのかそれともスペースの認識が足りていないか。個人的には喜田がスペースを埋めるべき、またはパスコースに入る動き(カバーシャドウ)が必要だと感じた。

2失点目
果たして喜田はあそこまで行く必要があったのか。
結果、ケアすべきスペースを自ら明け渡し、侵入してきた中村憲剛に決定的なパスを許すことに。
2ライン間のケアを怠っては失点も致し方ない。また、アンカー脇のスペース、迎撃に出たスペースを使われる。ここのカバーをどうするか。ローテションできてれば良かったのかもしれない。

結局、縦のコンパクトネスが足らないので 2ライン間が空いてしまう。どうすればいいかと言われれば、腹を括って、ラインを高く保ち、プレッシングで奪い切る守備をやるしかない。奪えなければ、即撤退守備に移行。要は判断が大事なのだ。

【ポジティブトランジション】
ショート:サイドを使ってクロスからのフィニッシュ狙い
ミドル/ロング WG利用、利用するしかできなかったという方が適切かも。
この試合ではダイレクト志向も強めで、DFラインの裏を積極的に狙うボールが多かったように思う。

【攻撃】 
Iビルドアップ
川崎は4-4-2でセットしており、そこまで前から来ない。コースを切ることが優先されていたようだ。
マリノスは2-3でビルドし、そこに飯倉も加わるイメージである。
前述の通り、イッペイシノヅカの推進力で相手の第1プレッシャーラインの突破することに何度か成功していた。このプレーは山中にも求められており、よく見られるプレーの1つである。

Ⅱポジショナルな攻撃
10分には、飯倉を底に喜田頂点のロンボでいい展開があり、あそこで収められると良い展開になったはず。
一方で喜田の展開力じゃ厳しいと思う場面も多々あり、致命的なパスミスでカウンターの餌食になってしまっていた。単純に喜田の展開力が高くないのもあるが、マリノスは全体的に前方向に向かってトライアングル、ロンボが作れていない。故に出し手はパスコースが無く、困ってしまう。そしてインサイドハーフが中で受けることを嫌い、外に流れ気味になるので大抵はサイドに出すことになり、相手にとっては守りやすくなってしまう。
中で受けても技術的に厳しく、すぐにボールを失うこともあるのかもしれないが、中央で受ける意思表示を常にしなければならない。
この試合はロングボールで裏を狙う展開も見せ、15分、18分、46分に見られた。相手を間延びさせた上で2ラインのギャップで受ける動きが欲しかったかなと。 

この試合で改めて感じたのは、山中の質的優位は活かしたいということである。
ただ、サイドで1vs1させるにしても、状況の作り方が甘い。パスコースを作れていないので1vs2の状況になってしまっている。状況を見極めてパスコースを常に確保することで相手に迷いを生じさせたい。

【ネガティブトランジション】
全体的に戻り方が緩慢である。14分の被決定機は松原は迅速に戻らなければいけない場面である。
川崎のポジティブトランジションがポゼッション確立志向だったため、この試合では致命傷に至らなかったが、要改善部分である。
リアクションが遅い、一息ついてから切り替えているようなので、ここの即切り替えを徹底することが大事である。
きちんとできれば92分の場面のように、決定機を作ることができる。

【セットプレー】
特筆することは特になし。キッカーは一貫して天野。CKは中央を狙っていたように見える。75分のFKはファーからの折り返しを決めきれず。

被セットプレーはあまりなかったと思うので割愛。
ドゥレの高さが加わった分、セットプレーは改善が見込めるかな。


【雑感】
とにかく中央で受ける意思を見せ続けないと相手にとっては怖くもなんともないであろう。後方が持ったときに前線がいかにパスコースを確保できるか、トライアングル、ロンボを作れるかである。山田康太は中で受けることができ失わない、それができると思うのだけど。。。


https://youtu.be/cDSBBooLCWg

最後は大分よりの使者で締めましょう。特に意味はないです。
https://youtu.be/BrXMLqLtT1U



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