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おんぶ補助具「おんぶらっく」

こんにちは、呉バリアフリー研究会のSetoです。
ちょっと前ですが職場の防災訓練に参加しました。
今までも訓練自体はあったようですが、
なかなかタイミングが合わず、ようやく初参加です。

Mission:燃え盛るビルから車椅子に乗った人を避難させるには?

防災訓練では、ビルの中間階から車椅子利用者(私)の脱出を試みました。同じ建物に入る他の事業所の方が応援に来てくださいましたが
車いすに人を乗せたまま階下へ降ろすのは困難で、
人を背負って降りるのも危険が伴う上に時間がかかっていました。
訓練の避難で時間がかかっては、実際の災害が発生した場合に、
避難する人も、避難を支援する人も負傷するリスクが大きくなります。
ちなみに、今回の訓練で私のいた階は想定火元階。
おまけに外は悪天候という、これ以上ない訓練環境でした。

脱着しやすく両手が使えるーおんぶ補助具「おんぶらっく」

訓練が終わったあと、避難する人も、避難を支援する人も安全に避難できる補助具を探していたところ、私たちの地元呉市で、ハッピーおがわ さんと
いう会社が作っていることがわかりました。Webを見ると、
実際の製品を試すこともできるとのことで、会社にお伺いしてきました。

ハッピーおがわさんは今回ご紹介する避難補助具以外にも
介護服や床ずれ防止マット、車いす用クッション、
ゴムが痛くない靴下など様々な製品を取り扱っておられます。

さて、今回体験させていただいたのが、おんぶ補助具の
「おんぶらっく」という製品です。

おんぶらっくは丈夫な生地でできています。
背負われる人は椅子や台の上に広げたおんぶらっくの上に座ります。
布の中面にはおしりと太ももの位置が描かれ、座る位置がひと目でわかります。背あて布があり姿勢が安定するので、しがみつく体力があまりない方でも落下の心配がありません。

背負われる人は、この上に座ります。お尻の位置、太ももの位置が
表示されているので着座位置が分かりやすい


背負う人は、背負われる人の脚の間に入り、肩ひも、腰ひも(ストラップ)を締めてゆっくり立ち上がります。
肩ひも、腰ひもにも装着の順番が書かれているので簡単に装着できます。
背負っている人を「おんぶらっく」が支えてくれるので
両手を自由に使えます。また、背中の人が自然と背負われる姿勢になるので
背負う方も無理がないように思います。

背負う人は背負われる人の脚の間から入ります。
ストラップには装着順の番号が書いてあります。
背中とお尻がおおわれているので
振り落とされる心配がなく安心です
ストラップをしっかり締めれば、
背負う人も両手が自由に使えます

避難する人も、避難を支援する人も安全に

実際に体験してみて思うのは、「おんぶらっく」のような補助具がある、
使用できることによって、非常時に安全な避難ができる見通しが立つことは
避難時に支援を必要とする方、あるいは避難をお手伝いくださる方の
いずれにとっても大事なことです。
また、訓練を重ねて、取り扱いに慣れることは大事ですが、非常時に着脱が容易で慌てなくてよいのはありがたいですね。

それから、今回は実際に装着してみることで、背負われた感じ、
背負った感じがわかったのは非常に良かったと思います。

詳しい使い方、購入については「おんぶらっく」商品紹介ページ
動画で案内されています。
ハッピーおがわさんでは、「おんぶらっく」のお試しを希望される方に
「おんぶらっく」の貸し出しをされておられます。購入をご検討の方は
ぜひお試しをご利用ください。
(お試し利用にあたり往復送料のご負担をお願いしているそうです。)

ハッピーおがわさんありがとうございました。

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