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NSNO Vol.27「情報収集のすすめ」

◇はじめに

みなさん、こんにちは、こんばんは。
今号は極東エバトニアンへ向けた「情報収集のすすめ」としてお送りします。筆者が日頃エバートンFCに関する情報を集め発信する中で、稚拙ながらライフサイクルに取り込んでいる情報収集、その"源"についてまとめてみました。情報過多社会と言われて久しく、SNSを軸として現代では簡単に情報を手に入れることができます。しかし、本当に欲しい情報を手に入れるための障壁や、その取捨選択におけるリテラシーも求められています。どの情報に対して自らが信を置くかは様々ですが、私が日頃アクセスしている情報源や各媒体を取り上げ、これからエバートンへのめり込む、若きエバトニアンたちへの手引きとして記録できたら幸いです。

そして、何より、得た情報をもとに
今以上にエバートンのことを考える時間が増えていったなら…それはもう私の勝利です。笑

前提として

※今回の構成内容として、「情報収集先」にフォーカスしています。実際に発信する場合、収集の手順や私のルーティンについてはそこまで深掘りして記述できていません。ご質問などがある場合はぜひお問い合わせください。

※これからご紹介するものは、ほぼ海外の現地紙や、WEBサイトです。当然ながら、英文を読まなければなりません。英語が得意な方には問題ないかと思いますが、そうでない方もたくさんいるはず。僕もそうです。しかし、現代の利点を活かして、まずはAIや翻訳サービスを駆使しながらチャレンジしてみることをお勧めします。無料で使えるサービスであればDeepLChatGPTが使いやすいかな?機能性をより求めていくと一部有料となり制限はありますが、十分役立つと思います。但し、決して100%の精度はなく、表記揺れを始め、誤訳が無いわけではありません。肝心な箇所をすっ飛ばして翻訳されることも度々あるため、基本的には原文に目を通してから利用することをお勧めします。

※私は多くの場合スマートフォン(iPhone)を利用して情報収集しています。スタッツサイトなど細かい数字などが多いWEBページに関しては見易さを優先してPCを使って調べることが多いです。一部ご紹介するものの中で、お使いの環境によってはご利用できない場合もあるかもしれませんがご了承くださいませ。

※複数の情報収集先をご紹介しますが、みなさんの見たいように、読みたいように、各々のバランスで楽しんでいただけたら幸いです。これを読んでおけ!みたいな事を言うつもりは全くございません。好きな記者を見つけたり、自分なりのルーティンを作ってみたり、欲しい情報を探ってみたり…正解はありません、ご自身の性格やスタイルに合った情報収集を楽しんでくださいね。




①地方紙、高級紙、報道機関、WEBメディアなど

Liverpool Echo

みなさんご存知、リバプール・エコー無料で読めちゃう。入り口としておすすめかと思います。イギリスのリバプールを拠点とする地方紙です。新聞社ですので、基本的に地域社会・経済、ニュース、スポーツ、エンターテインメントなどに関する情報を提供。地元紙とあり、特にリバプールとその周辺地域に焦点を当てています。もちろん、エバートンFCだけでなくリバプールFCに関する記事も取り上げられています。スマートフォンでは公式アプリもあるし、YouTubeでの配信活動なども精力的。

詳細についてはLFCラボさんのブログがとても分かりやすいので是非。実際に現地を訪れた際に紙の媒体を購入されているのがとても羨ましいです。私も部屋に飾りたい。

情報の確度は高く、地元紙ならではのリアルタイムな速報、SNSでのタイムリーな発信も強化しており、記事本数の多さや複数人の番記者が在籍していることで充実しています。信頼しつつ、気軽に手に入れやすい情報源。一方、独自に入手した情報ではなく、他社・他紙の情報も取り入れて移籍ニュースやゴシップを報道している場合も多いため、リンク先などのソースも適宜チェックすることをお勧めします。たまに砂を噛むような無味な記事もあるのはご愛嬌。個性のあるライターが多いですが、おすすめ記者はジョー・トーマスさん。エバートンの特派員としてホーム、アウェー関わらず飛び回り、フィンチ・ファームにも出向いて熱心に取材活動。過去にはヒルズボロの悲劇に関する問題を幅広く取材していたそうです。稀にプレスカンファレンス前にインタビューするネタをフォロワーに募集したりすることもあるので、監督に聞いてみたいことなど、アイデアや意見をリプライで送ってみても面白いかも?


The Guardian

イギリス大手高級紙のひとつ。こちらもWEB配信を無料で読むことが可能です。新聞社のカラーとしてはリベラルな立場をとり、世界のニュースから各専門ライターの意見など、スポーツに限らず広く報道しています。フットボール部門では若手有望株特集の"ネクスト・ジェネレーション"が有名かな?
私が特にお世話になっているのは「Premier League:10things」というコーナー記事。

プレミアリーグ各節の対戦カード毎に注目ポイントを紹介。各担当記者が要点を絞って解説しており、さくっと週末の状況を確認できます。エバートン(マージーサイド両方)の担当はアンディ・ハンターさん。

またその他の記者も得意分野ごとにエバートンの財務状況や777による買収動向について報道。リバプール・エコーと比べ見解の違いや異なる視点を見つけてみるのも面白いかもしれません。

あと、最近の記事をピックアップしますが、こんな小ネタ記事もあったりして面白いです。ダイちゃんバーンリーのレッドカードの少なさ。へ〜。


The Athletic(有料)

さて、続いては日本でもサッカーマニア御用達、ジ・アスレティック。ここ数年〜最近まで色々あったりなんやらかんやらでNYTimesと統合しました。"サブスクリプションで利益を上げる新興勢力…"と言われて何年か経ちましたね。優秀な人材はここへ引き抜かれたり、スタッフがめちゃくちゃ多く、総コストがかなり高くて大変だとか…。

さて、こちらは有料媒体となっております。その分、内容はとっても充実しています。長編のジャーナリズムを始め、データやスタッツを用いた分析、各クラブ毎に専門の特派員が在籍。ピッチ上からピッチ外まで網羅…と言いたいところですが、記者によって得意分野は大きく異なる印象。特に777買収問題では速報性で他紙と差を感じた次第です。それでも、財政や経営問題に明るいマット・スレイターさんの記事はいつも濃厚で面白いので私はとても好みのライター。

ちんぷんかんぷんだった私でも、すごく勉強になり大変お世話になっています。

各記者ごとに独自の取材ルートを持っていることは確かで、エコーやガーディアンにはない情報を提供してくれる機会はしばしばあります。主力記者同士のポッドキャスト、その内容を記事化したものや、ユーザーの質問に答えるQ&A記事は日頃のファンの疑問に答えているだけあって興味深いものは多いです。

サブスク専門とあり、手軽にアプリを起動して読むことが多いです。好きなクラブやリーグを登録して、プレミアリーグ全体から諸外国の情報も手に入れられます。順位表やスケジュール、スタッツ周りも確認できる機能があります。

登録したクラブの関連記事が表示される。

エバートン担当の番記者さんはパトリック・ボイランドさん。Xでもフォローしている方は多いのではないでしょうか。

普段の私のポストをご覧になられている方は、大体伝わると思いますがおおよそこの3本が私のインプット・アウトプットの主軸になっています。

こちらに加えて…

The Independent

The Telegraph(有料)

The Times(有料)

以上の3社も主要な情報源とされていますが、テレグラフとタイムズは現在私自身サブスク契約していないこともあって利用していない情報源となっております。

BBC

イギリスの公共放送サービスです。テレビ、ラジオ、オンラインなど、多様なメディアを通じて情報、エンターテイメント、教育などのプログラムを提供。ニュース部門は世界的に有名かつ信頼されていますね。私の場合は、試合前のプレビューやプレスカンファレンスの模様をチェックしたい場合によく利用しています。777による買収関連の報道でも記事を読む機会は多くなりました。

上記リンク、今季はこちらのポッドキャスト・シリーズが話題になりました。受賞おめでとうございます。

Sky sports

こちらもみなさんご存知、イギリスの有料ブロードキャスト。スポーツ関連のコンテンツを提供しています。サッカー、クリケット、ラグビー、テニスなど、さまざまなスポーツの試合や解説、ハイライトを放送。こちらのWEBコンテンツでチームや選手の特集記事、移籍ゴシップや試合のプレビュー及びレビューを確認でき、速報性も高く幅広くチーム情報をチェックすることができます。財政問題についてなど、専門家を招いて分かりやすく取り上げてくれる機会もぼちぼちあります。


②クラブ公式および、現地ファングループ・ファンアカウント

Everton FC.com
エバートン・オフィシャルサイト

とにかく正確な情報をキャッチしたい方、選手のインタビューをチェックしたい方、公式声明・試合後の監督によるコメントやプレスカンファレンスなど、公式情報に基づいた情報収集をするにはクラブ公式ホームページを利用するのが1番でしょう。
また、ハイライトやスポンサー提供の企画を始め、YouTube、Instagram、TikTokのアカウントを覗いてみるのも小ネタ収集には最適です。
1点注意として、私はiPhoneを使用していますが、エバートン公式アプリも頻繁に活用しています。が、例えば選手インタビューの記事をXで拡散しようとする場合、リンク先の反映がうまくいかない仕様になっており、記事を元に発信をする場合はブラウザのGoogle ChromeやSafariを通じて拡散することをお勧めします。

Everton Football Club
Fan Advisory Board (FAB)

エバートンのファン・アドバイザリー・ボード(通称:FAB)は、欧州スーパーリーグ構想の頓挫、それに続く政府によるファン主導のサッカー見直しの結果を受けて2021年に設立された、クラブ理事会メンバーを含むクラブ上層部と綿密な協議を行うための独立機関。クラブ幹部との会談内容の発表や、方針・戦略的見解について直接理解を高め合うことが目的とされています。

直近ではクラブの買収問題などを巡り、元オーナーのファルハド・モシリと会談を予定されており、企業として掲げていく重要なセクターについて、今後もクラブとファンを繋ぐ貴重な役割としての任務を期待されます。

私がXの現地コミュニティに飛び入り参加した際も、とても親切に挨拶をくださいました。FAB主催のオンライン・ミーティングにも招待してくれたりと、とても良い印象を受けましたね。


Royal Blue Mersey

現地大手ファンサイト。クラブに関するあらゆる情報を毎週定期的に発信してくれているありがたいグループ。複数名のライターがインタビューやゴシップ、最新ニュースをまとめ記事としてアップしたり、試合直後の簡易レポートを発信してくれたりとポッドキャストなどを含め精力的に活動しています。こちらをもとに情報を取捨選択していくのも効率的かもしれません。有名なフットボールアプリ「FotMob」の多くのクラブニュースはこちらのWEBサイトから配信されています。

Toffee Web

ファンアカウントの中でも最も長く運営されているWEBサイト。現地ファンの中でも影響力のあるライターが在籍。ポッドキャストの配信も行なっています。エバートンに関する最新のニュース、試合や移籍情報、選手の詳細なプロフィールや略歴、チャントの歌詞に至るまであらゆる情報を網羅しています。データベースとしても充実しているので、過去の選手や移籍の記録などを調べる際にも便利なサイトだと思います。

③スタッツ、データ、リザルト関連

上記リンク、Abel Asano(X:@abelasano)さんのまとめブログがとても親切かつ、わかりやすく紹介・網羅されているので、これからデータ及びスタッツ情報などを活用していきたい方は、まずチェックしてみる事をお勧めします。

上記に載っているWEBサイトを含め、普段私が利用しているものを並べていきます。

FBREF

サッカーの統計情報や選手のデータベースを提供するウェブサイトです。現在、Opta Sportsがデータを提供しており(以前はStatsBomb)、試合結果、選手のパフォーマンス統計、チームの成績など、幅広い情報を提供しています。また、選手やチームの比較、過去のシーズンのデータ閲覧なども可能です。ソート機能で同じポジションの同リーグの選手と比較したり、細かいスタッツを確認できるのが強み。試合で感じた印象と実際の数字を見てみる確認作業で、より選手の特徴やチームでの役割が見えてくると思います。

Capology

FBREFへ情報を提供しているファイナンス関連のデータベース。獲得した(しようとしている)選手はどれほどのお給金を支払う必要があるのか、他クラブに比べてエバートンはどれほどコストがかかるのか、ピッチの外にある情報として確認することができると思います。先日私が投稿した、現エバトンスカッド年俸まとめのイメージはこちらのデータを参照しました。他クラブの台所事情を見てみるのも面白いですよ!

ここからゴメスとロナーガンの退団が決定しました。
特にゴメスの給与負担は週100kと大きかったのでいくらか余裕が出ると良いのですが…

understat

ヨーロッパの主要なリーグを対象に、xGやxAといったデータから、チームのスタッツはもちろん、個人の細かいショットマップ、そのシチュエーションまで記録されているデータ好きにはたまらないサイト。どの位置からのシュートが得意なのか、右足・左足、どちらの方が成功率が高いか…などなど、今季だけでなく過去のシーズンまで振り返ることができ、多様な楽しみ方ができると思います。解説者のベン・メイブリーさんもYouTubeでこちらの数値を参照して分析されていました。僕も以前のNSNOでドミニク=カルヴァート・ルウィンのショットマップを参考にさせていただきましたね。

Opta Analyst

データ集団Optaのアナリストたちが手がけるWEBサイト。xGやxGAをはじめとしたスタッツ、独自のスーパーコンピュータによるシミュレーション結果、毎節ごとに更新される各スタッツのまとめなど、データによるチーム状況の確認にもってこいのサービス。私はプレビューやオープンプレー、セットプレーのスタッツ、各クラブのプレースタイル傾向などを確認する際によく利用しています。


Stats Bomb

最近は無料記事の公開本数が減ったこともあり、あまり利用しなくなったかも。
過去には各クラブのプレビューやチーム分析、独自の指標によって、とても興味深い分析を公開しているので、現在も参考になる記事は多いですね。

FotMob

おそらく、海外サッカーファンの多くがFotMobのアプリをダウンロードしていると思います。各クラブの基本的な情報、試合日程・結果、ゲームスタッツをライブで確認できるとっても便利なアプリです。シュートごとのxGをチェックできたり、基本的なスタッツは網羅されています。こちらのアプリが有能なので、私はSofascoreWhoscoredといった同様のサイトはほとんど使わなくなりました。

EFC Statto

現地エバトニアンが運営している、エバートンFCデータベース。メンズ、ウィメン、アンダーカテゴリーも取り扱う、痒いところに手が届くWEBサイト。過去の所属選手から試合結果、各シーズンの移籍とその価格まで、ありとあらゆる情報が記録されています。情報量が膨大すぎるのか、サイト全体を通してちょっと重めです。
中には超マニアックなクイズページがあったり、歴史やクラブヒストリー、コアな情報もあったりします。エバトニアン検定や、NSNOのピープルズ・クラブを題材にした記事でお世話になりました。
Xのポストでも馴染みのある方は多いかもしれません。

運営者のブラッドリー・ケイツさんは翻訳の許諾をいただく際も、快くお返事をくださりとても親切な方でした。

④クラブ財政、経営関連

情報収集を始めるとぶち当たるのが、クラブの財政問題。現在では会長の不在、オーナーが決まらない買収問題やPSRなどの規定違反といった、ピッチ外の動向に目を向ける必要があります。結局のところ、ここを理解していないと移籍関連や選手の契約面など、切り抜きを始めとした手軽な情報を仕入れても、正しい情報として見極めることができなかったり、次々と移り変わるクラブの行方についても置いてけぼりにされてしまうことも頻繁にあります。
専門知識を備えていないファンにとっては高いハードルですが、全てを自分の知識に直結できなくとも、目を通すか通さないかで、クラブへの理解度や状況確認の差は大きく開くと思います。

the esk

極東エバトニアンとしてお馴染みの方かもしれません。The eskこと、ポールさん。日本にご旅行されたこともあるそうです。過去にNSNOで翻訳にもチャレンジさせていただきました。

クラブの財務事情を専門として、ガバナンス、ファイナンスなどを取り上げたコラムを執筆されています。現地のファンも頼りにしている方は多く、日々熱心にポッドキャストや各報道機関への寄稿など精力的に活動されています。ちなみに、声がめちゃくちゃ渋いです。内容が内容だけに専門用語の嵐に解読が難航することもありますが、本人もできるだけ分かりやすく伝えられるようにと、試行錯誤しつつ情報発信をしてくださっています。
esk氏の記事を読み続ければ、財務的な知識は少しずつでも身につくと思います。社会勉強ですね。
最近はエバートンのPSR規定違反や777買収問題などの動向によりかなり忙しくなってそうなesk氏ですが、以前は多国籍料理、とくにアジア系の手作り料理写真でSNSでアップされていて、私はそれを見るのが密かな楽しみでした。早くのほほんとしたポストも拝見できる状況になってほしいものですね。

Josimar football(有料)

ほんとはお世話になりたくないけど、今季1番お世話になったと言っても過言ではないジョシマール。2009年にノルウェーで発刊されたサッカー専門情報誌です。ホームページのジョシマール「about」をチェックしてみると実にユニークな触れ込み。"サッカージャーナリズムの調査報道に特化した、世界で唯一のメディアである。 私たちは、地球上で最も人気のあるスポーツのダークサイドをレポートする、世界各地から集まった受賞歴のあるジャーナリストの集団です。"

基本的には有料のサブスクリプション契約を結ばなければいけませんが、記事公開から一定期間は無料で読むことができる場合も。

今季は777の情報について非常に心強いジャーナリズムを展開してくれました。
この先どこまでお世話になるかは分かりませんが早く頼りにしなくても良い世界に辿り着きたいです。ダークサイド、バイバイ、、、

その他、著名なフットボール・ファイナンスの専門家というと…

Price of FootballのKieran Maguire氏や…

フットボール・ビジネスに精通した
Swiss Ramble氏が有名どころ。

このお二方をXでフォローしておけばタイムラインには専門的な情報が増えてくれること間違いなしです。

その他、ビジネス誌の

Bloombarg(有料)

こちらも777買収関連で少しお世話になりました。結構エバートンについても取り上げている記事は多く、無料期間中に色々読みましたが、私は家庭内PSRに抵触しないため本契約は先送りとなりました。

前述の新聞社や報道機関でもカバーできる部分は大いにありますが、より詳細で専門的な情報収集をしてみたい方は、上記の専門家たちを頼るのも一つの手ですね。

⑤その他、おまけ

エバートンが社会的にどのように貢献しているか、地域と密接に関わっているかを知ることもサポーターとして重要なことだと思います。その意味でチェックする人が増えると良いなあ〜と感じるのは…

Everton in the Community

日々の活動記録、取り組みやプログラム、方針や理念を知る意味でも一度アクセスしてほしいサイトです。

MINT

エバートンFCを軸に、地元リバプールのカルチャーを発信するWEBサイト。Xのアカウントも頻繁に更新されています。現地で応援できない私たち、訪れたことがない方や、かつての旅を懐かしむ方なんかにもお勧めです。試合日のリアルな光景、ファンや子どもたちの表情、スタジアムの雰囲気や街の様子など、リアルで美麗な写真と共にその魅力を発信しています。

Injury Expert
(PREMIER INJURIES)

チームの怪我人、負傷者情報、サスペンションといった離脱状況のデータに特化したWEBサイト。各チーム何人が離脱しているのか、一目でわかるのも便利です。プレスカンファレンスや、クラブ公式情報などをもとに各クラブの詳細な情報をまとめています。チームがどのようにスカッドをやりくりしているか、試合前に対戦相手の状況をチェックすることもできますね。


◇さいごに

さて、長々とお送りしてまいりましたが、ここに掲載した各種情報源は、一部を除き、あくまでも私自身が利用しているWEBページやサービスとなります。今回、いくつか割愛したサイトやアプリも多数ございます。
これらは、みなさんが欲している情報にそぐわない可能性も十分に考えられます。地元紙、高級紙以外にもその他大衆紙やいわゆるタブロイド紙と呼ばれる媒体にも、また違った面白さがあると思っています。

またデータサイトもWEBページにとどまらず、個人でSNSを利用して発信しているアカウントや、戦術的な見解を述べる現地の分析系アカウントなどさまざまな情報が溢れています。

ファンアカウントの切り抜きやポストは一見インパクトがありますが、どの情報もその元を辿れば一次ソースが存在していて、その情報を知ることが何より大切だと考えています。読んでみると意外と違うニュアンスだったり、貴方にとってもっと重要な情報が隠れていることもあるかもしれません。言ってみれば、私が普段BFとして、あるいはエバートン・ジャパンとして発信しているポストなども二次ソースです。同じ切り抜きにすぎません。情報の些細な入り口です。

私は、「毎日3本以上」の記事を読むことを心がけています。これを欠かした日はおそらく3年くらいありません。時間さえあれば、毎日もっともっといろんな情報を摂取したいと考えています。
でも、それにはやはり限界があって、1人でできることは限られています。そんな中、私以外にも日本語で情報を共有、発信してくださる方々がいることは本当に有り難く、素晴らしいことだと心の底から感じています。

今、皆さんが得ている情報はさまざまかと思います。ここでひとつ言えることは、誰かが発信した情報には、そのいずれにも労力が伴っています。でも発信側は好きだからインプットし、アウトプットしています。

この環境は決して当たり前ではなく、現地から遠く離れた極東圏にある私たちにとって、どのファンダムにも安定して用意されたものではないということです。

これは決して私が上からものを言うわけではなく(そのように聞こえると思いますがw)、こんな環境をみんなで、いや、好きな人だけでもいいから、日々少しずつ作り上げていけば、とても有意義で価値のある、素晴らしいコミュニティが築いていけると思った次第です。

発信せずとも、収集するだけでも問題ないと思います。得た知識や情報は何かの形で還元されていくはずだと考えています。それは日常生活かもしれないし、ファンの誰かと意見交換をする時かもしれません。いつの日か観戦会やオフ会を開催するときに、ふとした会話で役立つかもしれません。財務事情や経営について学べば、今後の就職活動に活かされることがあったりして…

本稿がその役に立つのかどうかは、今すぐにわかることではありませんが、趣味を共有し、互いに享受していく中で、よりエバートンFCを知り、学び、好きになっていける空間やきっかけを育んでいけたらと思っています。

今回、お読みくださった読者様には情報収集や発信においての中級、上級の諸先輩方もいらっしゃるかもしれません。もし差し支えなければ、もっとおすすめのサイトがあるよ!この情報源も面白いよ!補足します!など、ぜひぜひご意見いただけると嬉しい限りです。

それでは、矢継ぎ早に書き上げたVol.27ではございましたが、お読みくださった皆様、ありがとうございました。

早いもので、23/24シーズンも終幕する運びとなりました。次回のNSNOでは、今季の終幕号として、終盤戦を振り返るプレイバック記事をお送りする予定です。お楽しみに。その次は選手レビューかな?

ひとまず、今季もお疲れ様でした。
オフシーズンも引き続きよろしくお願い申し上げます。

気に入ってくださり、サポートしてくださる方、ありがとうございます。 今後の執筆活動や、エヴァートンをより理解するための知識習得につなげていきたいと思います。