爪どんどん剥がれてきたよ
戻るのに3年かかるって知ってた？
アピアランスケアの基本といえば、脱毛、爪の変化、肌の変化の3つが基本。
今回は爪の変化についてお話しします。
抗がん剤を始める前に担当のナースさんから言われたのは、
「爪が弱くなって剥がれやすくなり、治療が終わっても3年くらいは同じような状態です、必ず爪を補強するベースやネイルシールなどでケアしてくださいね。」
と言われました。
そして、今3年経ってやっと普通より少し弱いくらいの爪に戻りました。
担当ナースさん、やはりプロですね。
個人差があると思いますが、私の爪の変化はこんな感じ。
最初のAC療法を始めてから2週間ほどで、爪に横の黒い筋が入りました。
半月のあたりがぼやけてきて、ボコリと凹みます。
そしてなんとなく爪が浮き上がったような感じで、ペコペコしてきました。
爪をぶつけて出血！
そんな時、冷蔵庫のドアに小指を軽くぶつけただけなのに、爪のあたりから出血。
抗がん剤治療中は免疫力が全くなく、さらに一歩外へ出ればコロナが蔓延中です。
「出血はまずいんじゃないの？」と思い、病院に電話すると土曜日なので乳腺外科はやっていないけれど、普通の外来はやっているとのことでタクシーで向かいました。
丁寧に消毒してもらい、テーピングで爪を固定。
「たかだか爪の出血くらいですみません…」と肩をすぼめていましたが、外来担当の医師とその場にいたナースさんから「良い判断でした」とお褒めの言葉をもらいました。
（化学療法中は自己判断はダメね）
すると、たまたま出勤していた担当のナースさんと、化学療法担当のナースさんが、わざわざ顔を出してくれました。
私が来ていると知って、心配してくれたようです。
通っていた病院は、小さい総合病院ながらもレディースクリニックに力を入れていて、チーム体制が整っていました。
乳腺外科、精神科、薬剤師、化学療法担当ナース、全員が情報を共有してくれていて、誰かに話したことは全てみんな知っていてくれるという頼もしい状態。
コロナ禍で大変なのに、本当に感謝しかありません。
何かあったら自己判断せずに、相談しましょうね。
ネイルサロンでケアしてもらった方がいいの？
さて本題ですが、私の場合はネイルサロンでのケアには全く行きませんでした。
抗がん剤治療のガイドブックでは、爪を切るときにはヤスリで整える程度にして爪切りは負担がかかるので、あまり推奨されていません。
美容の仕事をしている関係で、ネイルケアのセットもたくさん持っています。
なのでヤスリでセルフケアしてみました。
ところが、爪が皮膚から持ち上がっている状態で素人がヤスリをかけると、どうしても力が入り根元から爪が取れてしまいそうになります。
そこで、私はKOBAKO（貝印）というブランドのダイヤルネイルクリッパーを使っていました。
ダイヤルを調整すると1mm単位で切る幅が選べます。
力を入れずに一瞬で爪が切れるので、とても楽チンです。
ドキドキしながらヤスリをかけるよりもストレスフリーなのでおすすめ。
そして抗がん剤が代わり、ドセタキセルになると爪の剥がれが加速します。
爪の半分くらいまで剥がれた状態になるので、自爪を見ているだけでも気持ち悪いです。
見た目がキレイだと気分が上がるね！
爪の見た目がキレイだと気分が上がりますよね。
介護施設などでは、メイクよりもネイルの方が喜ばれると聞いたことがあります。
自分の目で確認できる「キレイ」って大切なのですね。
私ももちろん、爪に色をつけました。
でもね、悩むのです。
弱々しくなった爪にジェルネイルは絶対に御法度です。
付け替えるときに剥がすわけですから、爪も一緒に剥がれちゃうかもしれません。
また、市販のネイルシールは凸凹の爪にピタリと密着しないのと、爪の呼吸を妨げられているような感覚に。
普通のネイルカラーだと、乾くまで一定の時間動けない。
色々調べ上げて私にぴったりだったのがコレです。
シールのように貼り付けるだけなのですが、一番大きな特徴はマニキュアでできているというところ。
液体ではないので、乾かす時間が必要ありません。
2020年には、1,000円以内で購入できたのですが今は1,300円くらいです。
グリッター、ラメ、デザインなど豊富な種類があって3週間ほど長持ち。
2回分入っているので、6週間は楽しめます。
取る時には、アセトンフリーのリムーバーでスルンと落とせるのも魅力。
マニキュアに比べるとお高めですが、ネイルサロンでカラーしてもらうよりはお安い。
治療でも特に何も言われず、むしろ採血の時や、ナースさんにどんなケアをしているのか聞かれるくらいでしたので、大丈夫な模様です。
治療の時にはパルスオキシメーターを指につけますが、問題ありませんでした。
今ではネイルカラーを楽しめるように
アピアランスケアはQOLを上げるためのもの。
ヤスリを使う時の爪が取れてしまいそうな不安感や、爪がずれるような不愉快さがあるなら、爪切りでいいのですよ。
「自分に合ったものを使ってね。」が、今回のテーマでした。
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