マガジンのカバー画像

演出

25
演出論、巻頭言、パンフレット・著書抜粋、など
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

イェリネク戯曲連続上演 記事まとめ

『ノー・ライト』で〈マルチリンガル公演〉という新たな表現形態に挑戦した地点。次に続く『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』でも様々なトライアンドエラーがあります。その創作過程や思考プロセスなどを、文章・動画・音声コンテンツで発信する記事をまとめました。 【公演情報】 地点『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』 2023年2月16日(木)〜23日(祝・木)  会場:KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉 作:エルフリーデ・イェリネク 翻訳:津崎

私の身のまわり 〜マルチリンガル公演によせて 三浦基

私の身のまわりが騒がしいのか、そうでもないのかよくわからない感覚が、ずっと続いてきたような気がします。具体的に振り返ると、元劇団員に対してのパワハラ疑惑でロームシアター京都における私の館長就任の見送りと新型コロナの流行が重なったあたりからですから、もう3年近く前からになります。この間、私が何をしてきたかと言うと、感染対策を講じながらできる範囲で演劇の上演をしてきましたし、粛々と民事裁判を進めてきました。裁判の結果は春頃に出ると思いますので、この件に関してのコメントは控えますが

マルチリンガル公演について語る(ドイツ語篇)〜『ノー・ライト』にむけて|安部聡子×三浦基【音声配信】

あえて日本語を封印し、俳優が母国語以外の言語で台詞を語る〈マルチリンガル上演〉で臨む地点『ノー・ライト』。稽古場で俳優と演出(と制作)がこの試みについて語るシリーズ。初回はイェリネクが書いた原語であるドイツ語を担当する安部聡子。 YouTubeでの動画では全4回に分けて配信する内容を音声配信では一挙公開。 「だれのことも理解できないっていう関係性」「言葉の波間から飛び出してくるもの」「伝わると思ってやっているのか問題」「字幕は別の生き物」「イェリネクを引き連れて」「翻訳不可能

【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その4:最終回)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその最終回です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら 〈わたし〉と〈わたし

再生

光のない。もうひとつの視点から

地点『光のない。』初演(2012年)。客席から足しか見えなかったコーラスピットの内部を舞台袖のカメラから撮影したものです。 ビヨンドチテン内の佐々木敦氏と三浦基の対談「演劇のリアリティとアクチュアリティ」にも出てくる、音楽家・三輪眞弘氏による生身の「音声装置」としての合唱隊が蛇居拳算と名付けられた演算規則によって発声を行う大変貴重な様子です。

【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その3)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその第3回目です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら ◀その1を読む ◀

【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その2)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその第2回目です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら ◀その1を読む

【対談】三浦基×佐々木敦「演劇のリアリティとアクチュアリティ」(その1)〜『光のない。』(2014)CHITEN✕KAAT特設サイトより

ノーベル賞作家エルフリーデ・イェリネクが東日本大震災と原発事故を受けて書いた長大なテキストを舞台化した『光のない。』は、2012年の初演の際、わずか3日間の上演にも関わらず観客からの圧倒的支持を得た伝説的作品です。2014年、この作品を再演するにあたって三浦自身が改めて『光のない。』について、早稲田大学文学学術院教授の佐々木敦氏と語った記事を全4回にわたってご紹介します。今回はその第1回目です。 ※《CHITEN✕KAAT》特設サイトの掲載ページはこちら はじめに 岡室: