ジューシィ・フルーツ
果物が好きだ。
だがしかし、高い。
かと言って安いのを買うとまったく美味しくなかったりする。まずいものに需要はあるのか。
子どもの頃、家には毎日当然のように果物があった。桃もだ。桃だぜ?金持ちかよ!とつっこみたくなるほどに。
味も美味しかった。当時は桃がいくらするのかなんて気にしたこともなかったけれど、いくらくらいしてたのかな。祖母が剥いてくれた白い果肉をためらうことなく頬張っていた、無邪気な子ども。滴る果汁は甘く喉を滑っていった。
あと、「まっか」という名のメロンもよく食べた。網目などない、つるんとした皮に覆われていて、実の色は薄緑だった気がする。味も薄め。今はどこにも「まっか」なんて売ってないよね。
そういえば「まっか」は正式名称なんだろうかと調べてみると、「まくわ瓜」がトップに出てきた。
「まくわ」が訛って「まっか」なのだろうか。
うーん、でも私の記憶の中にある「まっか」とは似ても似つかない外見なんだけどな、まくわ瓜。
いや、そんでなんの話かっていうと、そんなに普通に家に果物があった当時の日本は、やっぱ景気よかったんだなあって話。
今じゃすっかりこの有様だものね。
ジェニーはご機嫌ななめよ。プンプン!
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