インパルス堤下のマスコミ報道について思うこと

 どうもべっちょです。


※この記事は、医療従事者ではない自分の実体験に基づいたものであり、主観的な意見が多用に含まれているのであくまで「そういう意見もあるんだ」程度に捉えてください。


○抗精神薬・中枢神経チャネル作用薬について

・インパルス堤下の繰り返される事故について

正直、これに関しては擁護しようもない部分が多すぎるので言語道断としか言いようがない。


・免許返納について

これは英断といえる。
少なくとも飲酒癖がある時点で、売れている芸能人が付き人を運転手にせず自分で運転したり、タクシーを利用したりしていない時点で問題なのだが、

ここに自分が書いたように、少なくとも吉本が「高度なプライバシー」と言っている時点で何かしらの抗精神薬等を飲んでいる可能性はある(断定は当然できないが)。

・中枢神経チャネル作用薬の主作用と副作用

例えば

これ、抗精神薬では代表的なクエチアピンという薬で良く処方される(俺も服薬経験有)んだけど…

添付文書をリンクにしているということで解るとおり、副作用報告が詳細に記載されているんですが、その中の「重大な副作用」に傾眠という項目がある。

傾眠というのは、低血糖に陥り「意識障害を起こし、昏睡状態などを引き起こす」ことを指します。
その他の副作用にも「意識障害」「失神」がありますね。

また、抗精神薬、抗てんかん薬では「併用禁忌」または「併用注意」の項目に必ず「アルコール」があります。



○この事故報道について「マスコミに」言いたいこと


・だから?


日常的に飲酒していて、抗精神薬などの中枢神経作用薬を飲んでいるのであれば「事故を起こすのも当然」なことは明白なのはわかる。俺も飲酒癖が無いとは言え、抗てんかん薬を複数飲んでいて傾眠や意識障害等の副作用はよく解っているつもりだし。

もはや抗てんかん薬の中ではクラシック薬の領域になっているデパケン(バルプロ酸ナトリウム)と

これまたクラシック薬に片足突っ込んでいるリボトリールを飲んでいるわけだけど、中枢神経作用薬は「ほぼ例外なく」意識障害が副作用で起こることが多いです。何故なら、抗精神薬と同じく、「中枢神経の発作を抑制する」という主作用に伴う「絶対に避けようのない副作用」だからです。

だから俺は「免許など怖くて取れない」と言っているし、ここ最近は自転車すら乗るのが怖い(ケツの骨折とか関係なく)わけです。

んで、マスコミに何を言いたいかというと、

「またあいつが事故を起こした!飲酒か!?それともクスリか!?でなければ薬か?」

これらの追及をしたところで何になるの?

・「社会の木鐸(笑)」と「公共の電波を使っている組織」の役割


上記の追及をしたところでただの弱いものイジメですよ。
本来お前達がやらないとならないことは
「どうしてこうなった」
ではなく
「こういうことを予防するにはどうしたら良いのか」
ですよ。予算など腐るほどあるんだから、薬が原因と推論して専門家の意見を聞くなんていくらでもできるだろうが。



・視聴者に対して言いたいこと

ゴシップの方が注目を集めるのは当たり前。何故なら「自分より地位が高いと思っている者が不祥事を起こすと、優越感に浸ってストレスが発散されて安心するから」

これは至極当たり前な原理だが、知的生命体としては物凄く不健全なストレス解消なわけです。こんなことでストレス解消してるぐらいならラジオ体操なり散歩なりしてストレス解消してください(熱中症に気を付けながら)。


○おわりに

堤下が起こしたことは当然悪いことですよ。社会に迷惑をかけているわけなので。
ただ、取材する側も、見る側も「どうしてこうなってしまった」のかを深堀り、深読みをして欲しい。
両方とも浅すぎる。
まぁ「関心がない」と言う人も一定数居るだろうけど、そこで終わってしまったら知の進歩はないし、俺みたいに、ある日突然病気の当事者になったときの備えも出来ませんよ。
興味が有ることを「知る」ことは楽しいけど、興味が無いことを「知る」のは楽しくないのはわかる。わかるけど、「知らなければならなくなった」時の備えはあるに越したことはない。
脳は自分が思っている以上に記憶容量があるし、調べているうちに興味が出てきたらPCなりスマホという「自分の脳にとっての外部記憶装置」に保存しておくことも出来るので。

俺がこういう事故に敏感なのは「ある意味で他人事になれないから」であって、他の人からするとどうでも良いかもしれない。
俺だって「難治性てんかん」という中枢神経の疾患を持っていなければそうだったんたろうけど、なにしろ自分が意図していない(意図出来るわけがない)ことになってしまった以上は、興味のアンテナは常に張っている。
だからこそ今回の報道が「非常に浅く残念なところで終わってしまっている」ことに対して、こうやってつらづらと書き綴っているわけです。


取り留めもない文書になってしまったけど、まあ、思ったことを日記にするのもnoteの使い方ということで。



ではまた。

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