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2020年8月の記事一覧
ボロット物語 もくじ
白い直方体だけでできた世界で目覚めたボロットは、目覚めるたびに変化する世界に戸惑いながらも、世界に対する観察力を研ぎ澄ますことで、世界に対して干渉できる「第6の力」を自由に操れるようになる。
第一話「二度目のハジメマシテ」
https://note.com/bettergin/n/n769a3cd8465b
第二話「箱と箱」
https://note.com/bettergin/n/n08b0
ボロット第三話「なにもなくもないのに」
窓から聞こえる音はその後も鳴り続けている。
その音は、やはり何かを僕に伝えたがっているとしか考えられない程度に熱意を持ち、大事だと主張するフレーズを繰り返しながら、しかし僕が言語として認識するには程遠い無機的で調和のないノイズでもあった。
この病室には時計がない。一体どのくらいの間、僕はその音を聞き、そこから得られる意味を探し続けているのかわからない。音は鳴り続けている。それは僕の耳を通じて、