スーパーマーケット・アンダーグラウンド

商業地帯をレモン汁で満たす
ベッドを積み上げて月を掴むのだ
この世界は俺のもの
フレンチレストランの予約をキャンセルし
女学生に罵倒されよう
公安と内閣情報調査室が一日中俺を尾行している
肉屋の旦那が牛刀で俺を追い回してくる
という妄想、いやそれは現実
有刺鉄線をくぐり、中央分離帯を綱渡り
ハイウェイの電気ナマズ
ライダーが点滅している
市立総合病院の屋上で大漁旗を振る俺
俺の横顔はナタリー・ポートマン並みに美しい
スーパーマーケットの予定調和を
俺の血便と血尿で破壊してやった
ついでに警備員に虐殺されてやった
死んだ俺の眼球はクロアチアの海峡のように青く澄んでいるだろう
パラッパッパッパー♪
"群衆(Crowd)"とはすなわち俺のこと
つまり俺の存在は引き裂かれてバラバラってことだ(ホント?)

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