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UIデザインのFocus(フォーカス)状態とは

最近、デザインシステムに触ることが多くなり、UIデザインの知識を強化しています。Focus(フォーカス)のデザインに疑問を持ち、調べたところ、良い説明が少なかったので、Materialと色んなサイトを参考に、まとめてみました。


この文章を読むと、どうなる

  1. Focus(フォーカス)と言うState(状態)を基本的に理解できる

  2. 自分でさまざまなサイトの「Focus(フォーカス)」のデザインを調べられる

と思います。

Focus(フォーカス)とは、どんな状態

Material 3を基準にして少し補足しますと、Focus(フォーカス)とは、キーボードやオーディオなどの手段による操作で、UI要素がハイライトされた際、ユーザーのアクションが行われるまで、の状態です。

色んなサイトのフォーカスのデザイン

「手段」で考えると簡単です。

マウスやトラックパッドみたいにカーソルがあって、自由に移動しながら操作するのではなく、キーボードで「Tab」(タブ)を押し続けて、アクション対象をどんどん切り替えるときや、テレビでNetflixを見る際、リモコンで上下左右を押すときに、どこに来しているかが視覚的に示されるものです。

こういう手段を使う時にフォーカスが役に立つ

基本的に、フォーカスされた後、選択・アクティベートのアクションをすれば要素が反応します。例えば、チェックボックスがフォーカスされた後、「Enter」(リターン)・「Space」を押すとチェックが入ります。

Airbnbの宿泊検索フィルターを例に。

ただし、例外もあります。
たとえばText field(テキストフィールド)です。

テキストフィールドは通常、フォーカスされる同時に入力開始の状態になります。つまり、フォーカスされた後「Enter」を押す必要がありません。

そのため、ほとんどのテキストフィールドにとって、Focus(フォーカス)状態=Active(アクティブ)状態。少しややこしいですが、この場合、キーボードではなく、普通にマウスでクリックした時にもFocus状態になります。

検索枠のText fieldがハイライトされる同時に選択され、手段に関わらずフォーカス状態になる。

Focus(フォーカス)は、なぜ必要

Focus(フォーカス)状態を正しく設定することは、アクセシビリティを向上できます。

自由にマウスやトラックパッドを使えない人や、そのような状況上、サイトやアプリの要素を選択・操作できるように、フォーカスは不可欠です。

Focus(フォーカス)は、どんな要素にあるべき

シンプルに、全てのアクション可能な要素にあるべきです。

  • Button(ボタン)

  • Card(カード)

  • Checkbox(チェックボックス)

  • Chip(チップ)

  • Date and time picker(日時選択)

  • List item(リストアイテム)

  • Selection control(選択コントロール)

  • Text field(テキストフィールド)

アイコンボタンや、テキストの間にあるテキストリンクなども、アクションが可能のため、忘れないように。

フォーカスされた要素たち。Google(上)とnote(下)を例に。

言うまでもないですが、ファーカスされているアクション可能な要素は、常に1つのみでないといけません。

例えば、App bar全体がフォーカスになると、アクションの対象が何になるかが分からなくなります。

Material 3で書いてあるNG例:App bar全体がフォーカスされる

Focus(フォーカス)のスタイル

フォーカス状態を視覚的に示す、代表的な2つのスタイルです。組み合わせもよく見られます。

  • アウトライン・フォーカスリング

  • 背景色

サイト・アプリのFocus(フォーカス)UIを、どう調べる

とても簡単です。キーボードで操作すれば見れます。

  1. サイト・アプリを開く

  2. 「Tab」を押してみる。時にはArrow(矢印)キーも。

  3. 操作したい要素がFocus(フォーカス)状態になったら「Enter」・「Space」を押してみる。閉じたい時は「esc」を押してみる。

以上です。Cheers~
Betsy


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