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別海町のみじかな生き物:ネコ

ヨシです!
別海町には多くの野生動物が生息しており、その中には野良、半野良のネコも含まれます。

明治時代以前、アイヌコミュニティにおいても、交易や交流によってネコがもたらされ「チャペ」と呼ばれ大事にされていたことがわかっています。
狩猟のパートナーとしてかけがえのないイヌに比べ、穀物を食べるネズミ対策で珍重されたようです。

チャペ

その後、酪農が盛んになっても人とネコの関係が続きます。ネコは主に牛舎や飼料倉庫に潜むネズミや害虫を捕まえ、衛生環境を守る役割を果たしています。

一方で、酪農家さんもネコに対して恩恵を与えています。牛舎には、ネコが暮らしやすい環境が整っており、特に温かい牛舎や新鮮なミルクの供給がその一例です。これにより、ネコたちは居心地の良い生活空間を手に入れ、健康で長生きすることができます。特に、北海道の厳しい冬には牛舎の暖かさがネコにとっては理想的な避難所となります。

このように、別海町における人とネコの関係は、単にネコがネズミを捕るだけでなく、両者が互いに利益を享受する共生の形となっています。ネコは害獣駆除という形で酪農家さんを助け、その対価として安全で快適な生活環境と食糧を提供される。このギブアンドテイクの関係は、牛舎の環境をより良いものにするだけでなく、地域社会においても重要な役割を果たしています。

さらに、ネコは人にとって精神的な存在でもあります。ネコの存在は酪農の厳しい日常の中で、癒しや心の支えとなることも多いです。人とネコの関係は、物理的な利益だけでなく、感情的なつながりも含まれており、深い信頼関係が築かれています。

この共存関係は、現代の農村地域でも受け継がれており、ネコと人のギブアンドテイクの関係は、持続可能な農業を支える一つの柱となっているのかもしれません。

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