別海町文化財note

当法人は、北海道別海町の住民や別海町を訪れる人々に対して、別海町の広大な地域に広がる歴…

別海町文化財note

当法人は、北海道別海町の住民や別海町を訪れる人々に対して、別海町の広大な地域に広がる歴史・文化・自然を理解するため、町全体を「別海おたからミュージアム」として、別海町の歴史や自然を踏まえた別海町らしい地域の振興と活性化に寄与することを目的としています。

最近の記事

森に囁くエゾリスと別海町の静けさ

別海町の森を歩いていると、ふと静寂の中に微かな音が響くことがあります。 風に揺れる木々のざわめきに混じって、どこかから 「カサッ」 と何かが動く気配。 顔を上げると、そこには大きなふさふさの尻尾を持つエゾリスが、じっとこちらを見つめているのです。エゾリスは、別海町の自然の一部として、この森で静かに暮らしています。 エゾリスはただの可愛らしい動物ではありません。その存在にはどこか神秘的なものが感じられます。彼らはまるで森の住人として、木々や風、そして別海町の自然と深く繋がっ

    • 所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!取材されました♪

      みなさんこんにちは!あかねです! 今回は、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」の取材を受けたのでご紹介です♪ 実は、現在奥行臼駅に金庫が1つ、別海町郷土資料館に金庫が3つの計4つあります。 これまで開かずの金庫として保存しておりましたが、この度鍵職人の玉木さんとバッドナイス常田さんがいらしてくださりその様子が放映される事になりました! 依頼人として、別海町郷土資料館学芸員戸田さんが出演されます。 果たして、開かずの金庫はどうなるのか… みなさん、ぜひ放

      • 急速に減少するミヤマカラスアゲハ、急増するエゾジカとのまさかの共通点

        写真は別海町内で撮影した美しい蝶「ミヤマカラスアゲハ」です。 その鮮やかな青と緑の翅で多くの人を魅了するこの蝶が全国的に減少していることをご存知でしょうか? ミヤマカラスアゲハの個体数は全国的に減少傾向にあります。2008年から2017年で1年あたりの減少率が30%を超える地域が出てきており、環境省のレッドリストでは地域により「準絶滅危惧種」として位置づけられています。 一方で、北海道ではエゾジカが増加し、自然環境に大きな影響を与えているという興味深い現象が起きています。

        • 北海道・別海町の秘宝:野付半島マンモスゾウ化石群を巡る冒険!

          皆さん、こんにちは!あかねです! 今日は、北海道の別海町にある「野付半島マンモスゾウ化石群」についてお話しします。野付半島といえば、広大な自然や美しいトドワラが有名ですが、実はここにはもっと驚くべき秘密が隠されているんです。それはなんと、マンモスゾウの化石!さあ、太古の世界へタイムスリップする冒険に出かけてみませんか? 野付半島マンモスゾウ化石群とは? まず、野付半島マンモスゾウ化石群って何?と思われる方も多いかもしれません。これは、氷河期の時代に生息していたマンモスゾウ

        森に囁くエゾリスと別海町の静けさ

          川の記憶:サクラマスが紡ぐ命の旅路

          サクラマスの一生は、自然の壮大な循環の一部であり、命の尊さを感じさせるものです。 彼らは冷たい山間の河川で生まれ、数年の間は清流の中で過ごします。稚魚たちは成長し、やがて海へと下る準備をします。この段階では「ヤマメ」として川に住み、力強さを蓄えるのです。 成魚になると、サクラマスは川を離れ、広大な海へ旅立ちます。海での生活は過酷であり、多くの試練を乗り越えなければなりません。しかし、ここで豊富な餌を食べ、さらに大きく成長します。 数年後、産卵の時期が近づくと、本能に導かれ

          川の記憶:サクラマスが紡ぐ命の旅路

          北海道開拓の村に行けなくても楽しめる!旧奥行臼駅逓所でゴールデンカムイの世界を堪能しよう

          みなさん、こんにちは!あかねです! 今回は、野付郡在住ゴールデンカムイファンの皆さんに朗報です!もし北海道開拓の村に行けなくても、別海町の「旧奥行臼駅逓所」で、ゴールデンカムイの世界を存分に楽しめる方法をご紹介します! 旧奥行臼駅逓所とは? まず、旧奥行臼駅逓所(きゅうおくゆきうすえきていしょ)って何?という方もいるかもしれません。駅逓所とは、明治から昭和初期にかけて、旅人の宿泊を目的とした施設で、日本各地に点在していました。旧奥行臼駅逓所は、その中でも特に保存状態が良く

          北海道開拓の村に行けなくても楽しめる!旧奥行臼駅逓所でゴールデンカムイの世界を堪能しよう

          エゾライチョウ:北海道の森に暮らす美しき隠れた主役

          北海道の広大な森の中でひっそりと暮らしている鳥、「エゾライチョウ」をご存知でしょうか?エゾライチョウは、北海道に生息する美しい鳥で、少し大きめの体と独特の羽模様が特徴です。普段は森の奥深くに身を潜めているため、なかなか目にすることが難しいですが、出会ったときの感動はひとしおです。 エゾライチョウは、オスとメスで羽の色や模様が異なります。オスは鮮やかな黒と白のコントラストが美しい羽を持ち、胸元には赤い肉冠(にくかん)と呼ばれる部分があります。一方、メスは茶色と灰色が混ざり合っ

          エゾライチョウ:北海道の森に暮らす美しき隠れた主役

          駅探訪記:奥行臼駅の魅力に迫る!

          鉄道好きの皆さん、こんにちは!あかねです! 今日は、北海道の北東端に佇む「奥行臼駅」をご紹介します。この駅は、知る人ぞ知るロマンあふれる場所で、鉄道ファンだけでなく、自然や歴史に興味がある方にもピッタリのスポットです。 まるで時間が止まったかのような駅舎 奥行臼駅に到着すると、まず目に飛び込んでくるのが、木造の駅舎。昭和の香りが漂うこの建物は、どこか懐かしく、まるでタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。駅舎の中に入ると、当時の面影をそのまま残した待合室や、昔

          駅探訪記:奥行臼駅の魅力に迫る!

          ハシブトガラとの楽しい出会い:別海町で小さな宝物を見つけよう」

          別海町の自然豊かな森の中を歩いていると、木々の間からひょっこりと顔を出す小さな小鳥、「ハシブトガラ」に出会えるかもしれません。この可愛らしい鳥は、丸っこい体と、少し大きめのくちばしが特徴です。見つけた瞬間、その愛らしさに思わず目を奪われ、心がほっこり温まることでしょう。 ハシブトガラは別海町の森林に生息しており、特に静かな朝の時間帯に活発に動き回ります。彼らはとても好奇心旺盛で、運が良ければ、人懐っこく近づいてくることもあります。その姿をカメラに収めようとするなら、まずはじ

          ハシブトガラとの楽しい出会い:別海町で小さな宝物を見つけよう」

          別海町のみじかな生き物:ネコ

          ヨシです! 別海町には多くの野生動物が生息しており、その中には野良、半野良のネコも含まれます。 明治時代以前、アイヌコミュニティにおいても、交易や交流によってネコがもたらされ「チャペ」と呼ばれ大事にされていたことがわかっています。 狩猟のパートナーとしてかけがえのないイヌに比べ、穀物を食べるネズミ対策で珍重されたようです。 その後、酪農が盛んになっても人とネコの関係が続きます。ネコは主に牛舎や飼料倉庫に潜むネズミや害虫を捕まえ、衛生環境を守る役割を果たしています。 一方

          別海町のみじかな生き物:ネコ

          本別海一本松と伊能忠敬測量の地 

          みなさんこんにちは!あかねです! 先日、本別海一本松の調査に行ってきましたのでご紹介します。 別海町指定文化財の『本別海一本松』は、 明治7年、東北各地から漁夫百十数人を募集し、西別川で漁労に従事せしめた番屋の横に植生していたものです。 当時は2・3本ありましたが、現在まで130年間、厳しい風雪に耐えてきたものは1本のみです。  本別海は別海町の発祥の地であり、一本松は別海町の歴史を物語る貴重な文化遺産です。 砂利道を進むと、左手に現れる一本松は写真以上の迫力があり

          本別海一本松と伊能忠敬測量の地 

          別海町の身近な生き物:タンチョウヅル

          みなさんこんにちは!ヨシです! 北海道の別海町は、広大な農地と湿原などの豊かな自然環境が広がる町であり、国の特別天然記念物に指定されているタンチョウヅルを通年見ることができるバーダーにとって素晴らしい地域です。この町にとってタンチョウヅルは、単なる野生動物にとどまらず、地域の自然環境を象徴する文化財的な存在と言えるでしょう。 タンチョウヅルは、かつては日本国内で絶滅の危機に瀕していましたが、地元住民や研究者たちの努力によって、その生息数は徐々に回復してきました。別海町の広

          別海町の身近な生き物:タンチョウヅル

          毎月16日はトロッコの日♪

          みなさんこんにちは!あかねです! 毎月16日はトロッコの日♪ということで 今回は、トロッコの日イベントのお知らせです! 【イベント内容】 日 時:9月16日(祝月)・10月16日(水) 時間:10:00~14:00 参加費:無料 予約:不要 場所:旧奥行臼駅(別海町奥行16番地29) 当日は、エンジン付きトロッコの乗車体験をしていただけます! お子様から大人の方まで、楽しんでいただけるトロッコなので、爽やかな風とともに秋の奥行臼駅をぜひ堪能してください♪ 予約不要、

          毎月16日はトロッコの日♪

          別海町の身近な生き物:ヤチカンバ

          みなさんこんにちは!ヨシです!! 別海町に広がる湿原は、素朴ではありますが独特の風景を見せてくれています。ヤチボウズやツルコケモモはよく知られておりますが、その中でも「ヤチカンバ」と呼ばれるシラカバの仲間が、別海町西別湿原の象徴的な存在です。 ヤチカンバは、栄養が少なく厳しい湿原の環境に適応し、氷河期から生き残っている貴重な木で、絶滅も危惧されている種です。 このヤチカンバを守り、次世代へと伝えていくために、別海町の学芸員の方々は、その保護と研究に全力を注ぎ、長年にわた

          別海町の身近な生き物:ヤチカンバ

          ゴールデンカムイと旧奥行臼駅逓所

          こんにちは、ゴールデンカムイファンの皆さん! あかねです! 今日は、あの人気漫画「ゴールデンカムイ」と時代が重なる場所 「旧奥行臼駅逓所」をご紹介します。 物語の舞台となった北海道の歴史的スポットとして、この場所を訪れると、作品の世界にさらに深く没入できること間違いなしです! ゴールデンカムイの世界と旧奥行臼駅逓所 「ゴールデンカムイ」は、明治時代後期の北海道を舞台に、金塊を巡る冒険やアイヌ文化、そして開拓時代の背景が描かれています。 旧奥行臼駅逓所も、その時代の重要な

          ゴールデンカムイと旧奥行臼駅逓所

          別海町の身近な生き物:キタキツネ

          みなさんこんにちは!ヨシです! 北海道別海町に住む私たちにとって、キタキツネは身近な存在であり、地域の自然の象徴です。この愛らしい動物は、季節ごとにその姿を変え、訪れる人々や住民の心を癒してくれます。 春先になると、ふわふわの毛をした子ギツネたちが巣穴から顔を出し、草原や林の中で元気に遊ぶ姿が見られます。夏には、豊かな緑の中を走り回り、秋になると、冬に備えて食べ物を探し森や畑をうろつく様子が目撃されます。そして冬には、モコモコの冬毛に包まれたキツネたちが、雪の中を静かに歩

          別海町の身近な生き物:キタキツネ