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「集中力がない」子どもを持つ親はどうすればいいか?

 こんにちは!子どもと共に未来を育む 共育コンサルタントの金澤です。


 よく「うちの子は集中力がないんです、どうすればいいんでしょうか」という質問を受けることがあります。確かに集中力の問題は目に見えないし、コントロールするのも難しいため、悩みを持つことが多いかと思います。

 今回は、アドラー心理学的コーチングの要素も交えながら、プレミアム家庭教師としての集中力に関する捉え方と指導について、何回かに分けてお伝えします。

「集中力がない」を疑う

 最初にチェックしたいのは、「集中力がない」というのは本当か?ということです。

 例えば、「ゲームをやっているときはめちゃくちゃ集中できるけど、勉強になると集中できない」という子どもがいたとしましょう。その子は、本当に「集中力がない」と言っていいのでしょうか?

 最強の集中状態は「夢中になっている」ことです。時間も周りで起きていることにも気づかず、一心に何かのことを考えているのが夢中状態であり、集中力が最大になっているときです。なので、夢中になれることがあるならば、集中力自体は持ち合わせていると考えて良いわけです。

 先ほどの例の子を正確に表現をするならば、「勉強に対して集中力がない」ということになるはずです。集中力自体は持っているのに、何かしらの原因で集中力を勉強に使えていないだけ、ということになります。

 お気付きの方もいるかもしれませんが、「集中力がない」という前提と、「勉強に対して集中力がない」という前提では、改善に向けての行動が変わっていきます。もちろん、何事にも集中力を発揮できないケースもあるでしょうが、その場合は何かツールを使って集中力そのものを磨いていくことが有効かもしれません(そういうアプリもありますね)。

 一方で、勉強に対して集中力がないならば、集中を邪魔しているものを取り除けば、本来持っている集中力が発揮させられる可能性があります!

集中を邪魔する要素はたくさん

 では、集中を邪魔しているものはどんなことなのでしょうか?考えられるものとしては

・勉強の目的がわからない

・勉強内容に対する苦手意識がある

・勉強に関する過去の経験がトラウマになっている

・勉強に集中できる環境を作れていない

・勉強以外に極めて関心の強いことがある

・本人が集中力に関しての自覚がなく、状況に気づいていない

 などが挙げられます。要因はどれか一つに絞れる可能性もありますが、多くの場合は複数の要因が絡んでいます。こうやって挙げてみるとよくわかりますが、いずれも自分一人の力で克服するのは難しいものです。だからこそ、勉強に対して集中力が発揮できない状態の場合、誰かが一緒にそれを改善していくアプローチをかける必要があります。

本人と一緒に課題解決に取り組む第三者が必要

 ここからが集中力に関する課題の解決が難しい要因なのですが、「勉強に対して集中力を欠く要因」を【他人が】考えて改善に向けたアプローチを取ろうとしたら、その本人のことをちゃんと理解している必要があります

 本来、一番本人のことをわかっている他人は間違いなく「親」です。親子でスムーズかつ本音で対話ができる関係性があれば非常にスムーズですが、親子で話すとつい感情が勝ってしまったり、先入観が強くなったりしていい話し合いができないことも出てくると思います。

 そこで、フラットかつ真剣に話を聴いてくれる第三者の存在が貴重になります。親ではない第三者が、本人の横についてしっかり話を聴き、相談に乗れるような環境があれば、上記のような可能性を一つ一つ本人と対話して改善に向かっていくことができるでしょう。


 次回以降は、一つ一つの要因を取り上げて詳しく解説し、改善に向けた行動をお伝えしていきます!もし当てはまるものがあるようでしたら、次回以降もぜひご参考になさってください。


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