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学校選びの真髄 〜一生使える自己分析の方法〜

※このnoteは期間限定で無料公開中です!今後有料にする予定ですので、お早めにどうぞ!


 こんにちは!子どもと共に未来を育む 共育コンサルタントの金澤です。

 学校選び。それは高校受験・大学受験をするにあたって出てくる大きな課題です。どうせ学校を選んで受験するなら、合格する・しないも重要ですが、進学した後の生活がめちゃくちゃ充実して、「この学校を選んで良かった!」って言い切れるようにしたいですよね。

 今まで私は、1000人以上の生徒の進路指導を担当し、うまくいったケース・行かなかったケース、進学後に充実しているか・していないかなどを分析してきました。

 そこで判明した、この学校を選んで良かったと言い切るのに必要な学校選びに向かうための秘訣は、

「学校選びはマッチング」

 であるということです。自分のことを知って、その上で学校を調べないと、本当にいい学校を選ぶことはできません。

 参考記事:「学校選びはマッチング」


 さて、今回の記事ではいよいよ本丸の「自己分析」を解説していきます。最後まで読み、作業を行なっていくことで、自己分析をがっつり進めることができます。

 記事を読むにあたっては、お手元に紙(付箋または白紙)と筆記用具を用意してください。紙はできれば付箋がおすすめです!1枚に1項目ずつ箇条書きで書きやすくて、あとで順番を入れ替えたり書き換えたりするのも楽です。もちろん、なかったら普通の紙で問題ありません!

 頭で考えるだけではなく、文字で書いてみるとはるかに掘り下げられます。しっかり時間を取って、たくさん書いてみることをオススメします!


そもそも自己分析とは?

 さて、自己分析とはよく聞く言葉ですが、そもそもどういうことを指すのでしょうか?自分のことは自分が一番よくわかっているとも言いますが、わざわざ分析する必要性はどこにあるのでしょうか。

 こちらの画像を見てください。これは氷山モデルと言われるものを、自己分析で使う項目に絞って表記したものです。

氷山

 水面の上に出ているものは、自分も他人も目で見えるような、はっきり認識できるものです。学力(知識・技能)は数値で測れる部分がありますし、事実や実績は履歴書に書いてあることを見ればわかります。学生さんであれば委員会や部活、習い事などプラスアルファの活動、ということですね。

 それに対して、水面の下はその人の中身、目には見えない部分です。自分のことを分析しようというのは、この水面下の「目に見えない部分を見えるようにすること」を指していると思ってください。

 例えば、自分の夢は何かというよくあるテーマはもちろん、

・情熱を感じることはどのようなことか?

・どんな時に責任感を感じるのか?

・何に計画力を発揮でき、何に発揮できないのか?

・昔何かに夢中になって取り組んだ経験はあるか?

 などなど、自己分析で材料になるものは本当にたくさんあります。そのため、何から始めていいのか・どうやっていいのかがわからず、結局水面下の深いところまで掘り下がらないまま終わってしまうことが多いのです。

 このnoteでは、時間こそかかりますが、どうやって掘り下げるかを解説していきますので、この通りにやっていけばしっかり深いところまで自己分析を進められて、学校選びに大切な価値観がたくさんわかりますよ!


自己分析を始める前の心構え

 これから自己分析のやり方を解説していくわけですが、この作業は一言でいうと「自分のことを思い出す・自分の将来を想像する」ことです。自分との対話、という言い方もできます。

 やってみるとわかりますが、これは結構疲れる作業です。なんとなく考えるだけでは、思い出せない・想像できない、で終わってしまい、全然掘り下げられません。何か恥ずかしいとか、かっこ悪いとか、そういう感情を持つかもしれません。

 だからこそ、心構えが必要です。それは「自分の人生だから自分で決めるんだ」ということ。親や先生がいろいろ言ってくるかもしれません。その意見はそれぞれの経験から来るもので、大変貴重なものです。しかし、その通りにすることは重要ではなく、その意見を踏まえて自分がどうしたいか、が一番重要なのです

 これからやる作業というのは、まさにそういう作業です。ぜひ集中できる環境を作りましょう。時間をしっかり取りましょう。気持ちを前向きに整えましょう。さあ、準備はいいですか?それでは始めましょう!

 ここから先は、手順を書いていますので、それを見ながら頭をフル回転させて、思いついたことを片っ端から紙に書き出していきましょう。もしよくわからないところが出てきたら、各章の最後に「金澤の場合」という具体例がありますので、そちらを見てどういう作業をやるのか確認してみてくださいね!

ポジティブ


1:過去に「夢中」になった経験を思い出そう

この章の手順はこちら!
・自分が昔夢中になったことをいくつか書き出す
・そのうち一つを選んで、具体的なエピソードをできるだけ詳細に思い出す
・その体験の何が夢中になる要素なのかを考えて書き出す

 これを読んでいる方は、学校選びをしているということはほとんどの場合13〜14歳(中1〜中2)以上の年齢のことと思います。(もちろん大人の方も大歓迎です!)

 それだけ生きてきていると、きっと何か「夢中」になった経験があるはずです。まずは自分の過去(小学校中学年より前が理想的)を思い出して、夢中になったことをいくつか書き出します。夢中というのは、時間を忘れる・ずっとやってても楽しい・一直線に何かに向かっている、という状態だと思ってください。

 ・・・いくつか出てきましたか?出てきたら、その中で一番「ああ〜これやったなあ〜」と懐かしく思えるものを一つ選んでください。そして、その夢中になったことをできるだけ詳しく思い出してみてください

できるだけ詳しくというのは、例えばこんな要素です。

・いつ頃のことか(自分の年齢、季節、時間帯など)

・どこでやっているか(場所、環境など)

・周りに誰がいるか(一人、数人、大人数/親友、家族、知らない人など)

・どんな格好や姿勢でやっているか

・どんなものを見ているか、何に心が行っているか

・何を持っているか

・どんな感情になっているか

 以上のようなことをヒントに、その場面をできる限り具体的に考えてみてください。思いつかない人は、まず最初に「いつ頃のことか」を具体的に設定してみてください。何歳というだけではなく、「小学校2年の夏休みに友達が家に遊びに来たときのこと」くらい具体的になるといいと思います。

 どうでしょうか、皆さんの「夢中」になった過去が、具体的に思い出せましたか? では、その体験から一度離れて我に返ってください

 できれば一度伸びをして、気持ちを切り替えてみてください。

 そして、今の体験のどこに夢中になるカギがあったのか考えてください。

 何が夢中になるカギだったのか、自分なりに「これかな?」と思うものがあったら、それをしっかり紙に書き出しておいてくださいね!

【金澤の場合】昔夢中になった記憶は受験勉強とか、ゲームとかもあったのですが、ふと思い出したのが「探検」でした。近くに住むいくつか上の先輩(名前も思い出しました)と、学校が終わった後に秘密基地的なところに行って遊んでいたことを思い出しました。

 その時は小2〜小3だったと記憶していますが、いつも通らない道を通ってみたり、見たことのない木の実を拾ってみたり(食べませんでしたが)、隠れて遊んだり、転んで泥だらけになったり。そんな絵を思い出しました。

 私の場合は、「知らないことを知る」こと。違う言い方をすると、「好奇心」がカギになっていたと思います。いつも同じ世界にいるのではなく、常に新しいこと・やったことのないことにチャレンジするのが、とても楽しかったのです。

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2:今やっていて楽しいことは

この章の手順はこちら!
・自分が今やっていて楽しいことをいくつか書き出す
・そのうち一つを選んで、具体的なエピソードをできるだけ詳細に思い出す
・その体験の何が夢中になる要素なのかを考えて書き出す

 過去の「夢中」についてしっかり考えられたら、今度はほぼ同じ手順で「今やっていて楽しいこと」について考えてみます

 過去のことはあまり思い出せないけど、今だったらある、という人もいると思います。一つではなく、いくつか書き出してみてください。そしてその中から一番イメージできそうなものを一つ選んで、できるだけ具体的にそれが楽しいと感じる場面を思い出してみてください。

 場面が鮮明に思い出せたら、その体験から離れて、う〜〜ん、と一度伸びをしましょう! さて、気持ちを切り替えたところで、何が楽しい感情にさせるのかのカギを考えて紙に書いてみます

 もしあまりピンと来ないようだったら、別の場面(全然違うことでも楽しいと感じるものならOK)を思い出してみて、その二つに共通するものを考えてみるのも良いアプローチです。

 何か「これがカギかも!」と思うものを見つけられたら、紙に強調して書いたり印をつけたりしておいてくださいね。正解とか、他の人から見てどうとかを気にする必要はありません。一番大切なのは自分に納得感があるかどうかカギになりそうな言葉はいくつあってもOKですから、ぜひたくさん良い感じの言葉を書いてみてください!

【金澤の場合】今楽しいのはスポーツ観戦、ゲーム、読書です。特にスポーツ観戦はしょっちゅう泣くんですね。特に最近泣いたのはラグビーW杯。スコットランドを倒して初の決勝トーナメントに進出決定した時は・・・いかんいかん、ブログ書いてるの忘れそうだ・・・

 私のラグビーの話から得られるカギは「一体感」「努力・プロセスが報われる」「何万人もが同じ想いで繋がる」というところです。ラグビーに限らず、優勝決定のシーンとか、あと一点で逆転というところで決めたとか、そういうシーンではスポーツを選ばず涙腺が崩壊します。

 特定のスポーツではなく、どんなスポーツでもそうなるということは、やはり同じ想いで繋がっているかどうか、が大きいのではないかと思っています。


3:出てきたエピソードの共通点を探る

この章の手順はこちら!
・1と2で出てきた話を、改めて見直してみる
・それらの話に何か共通点がないかを探してみる
・「こういう点があるかな?」と気づいたらそれを書き出す

 ここまで来た方は、1の作業で「過去の良かったこと」を、2の作業で「現在良いこと」を考えて、そのエピソードがいくつか手元に溜まっていると思います。

 ここで、そのエピソードをもう一度読み返してください。特にその場面に入り込む必要はなく、普通の気持ちで見直すだけで大丈夫です。そして、それらのエピソードに共通点があるかどうかを探ってみてください。

 そのエピソードに何か共通の「気持ちが盛り上がるポイント」が見えてきたら、それこそが自分の「価値観」に近いものです。その価値観に沿って考えて行動していけば、自分が楽しく、前向きに過ごせるようになります。

 もし3の作業であまり共通点が見当たらない・わからないという人は、1・2の作業に戻って、もう少しエピソードを思い出してみてください。エピソードはたくさんあればあるほど、共通点を見つけやすくなります。

 なぜこれで自分の価値観がわかってしまうかというと、全て「自分の経験」が元になっているからです。自分の経験は自分が一番知っているはずですから、それを元に考えたこれらのエピソードと価値観は、やはり自分に一番しっくりくるものになるのです。

 過去や現在から、「お?これがひょっとして自分の価値観かも?」という片鱗が見えてきたら、いい感じです!

【金澤の場合】昔:受験勉強。ゲーム。探検。今:スポーツ観戦。ゲーム。読書。ゲームは対戦ゲームとかアクションより箱庭ゲームが好きで、信長の野望とかそういう、まったりと自分の思い通りに育てていくようなものが好きです。戦争より内政が好きですね(笑)。

 読書は歴史小説やノンフィクションが好きで、出来事より人間臭い偉人ものの方が楽しめます。

 受験勉強が楽しかったのは、同じ思いをもった仲間たちがいたことと、勉強自体も楽しかった。スポーツや探検は上述した通りです。

 こんなエピソードから共通点を探ってみると、「知らないことを知ることが楽しい」「人そのものとか人が考えていることに興味がある」「みんなで一つのものを目指すのが好き」というようなイメージが出てきます。これがやっぱり当たってるんですね。自分の経験から出てきたことですから、自分がそうだよな、という納得感も高くなります。

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4:将来四六時中やってられそうなことは

この章の手順はこちら!
・1と2の手順を、今度は将来に当てはめて考えてみる
・学校生活よりもっと先の想像をする(学校生活はあとで)
・3で出た価値観を元に、ワクワクするくらい具体的に考える

 3まで進んできて、価値観のようなものが見えてきたら、その価値観を元に一度将来を描いてみます。1と2で「やっていて楽しかったこと」を出来るだけ具体的に、頭に思い浮かべてみる作業をやってみましたが、今度はこれを将来に当てはめてやっていきます。

 本当にできるかどうか、実際にどうなるかは一切考えずに、制約なく「こんな風になったら最高だな〜」「こういうことができていたらこれ以上ないな」と思えるような、最上位中の最上位を考えてみます。これだったら四六時中やっていられる、そんなことです。

 これもできるかぎり具体的に思い浮かべてみてください!具体的に考える際の掘り下げ例は1のところに書いてありますので、参考にしてください。

 ポイントは、「今すぐにでもやりたい!」と思えるかどうか。うまくいくと、考えているうちにワクワクしてきて、すぐにでもこれやりたい!と思えるようになっていきます。

 もちろんすぐにできないこともあるのですが、この理想像が明確であればあるほど、「だから学校でこういうことを学ぼう・こんなことにチャレンジしよう」という逆算ができるようになります。(これは7でやります)

【金澤の場合】私は新しいことを知るのが好きなので、とにかく行ったことのないところを旅して巡りたい。横には奥さんがいて、一緒に景色や食事を楽しみたい。そこで出会った人ですごいなと思える人から色々学んで、それを日本に持って帰ってきて、たくさんの子どもたちに学んだことを伝えたい。

 こんなことが将来できたら最高でしょうね〜。あ、もちろん子どもだけじゃなくて、保護者の人たちにももっと親子関係が良くなって、保護者として楽にいられるような考え方やスキルを伝えたり、コーチングでサポートしたりしたい。

 そうなると、自分は海外で様々な経験をしながら、オンラインでコーチングサポートしていけるようになったらより最高。あ〜やっぱりこういう生活をするのが一番だから、今こういうことをやる必要がある・・・という行動が明確になっていきます!

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5:「逆」も考えてみる

この章の手順はこちら!
・過去・現在の「嫌だったこと」を思い出す
・可能な限り具体的に思い出すと効果が高い
・同じように共通点を探り、それを未来に当てはめてみる

 1〜4は、基本的に自分の「好きなもの」をベースに掘り下げていきました。しかし、人生全て好きなもので埋め尽くされることはなかなかありません。今までの人生で嫌だったこと、キツく辛かったこともあったと思います。今度はそちらを掘り下げてみます。

 これも具体的に思い出していくのですが、思い出してしまうと精神的に参ってしまうこともあるかもしれません。コーチと一緒にやっているならある程度大丈夫ですが、もしこの自己分析作業を一人でやっているとしたら、あまり厳しいのはやめておいてください。歯止めが利かなくなります(笑)。

 これはたくさんやると参ってしまうので、思い出すエピソードは一つで大丈夫です。今まで経験した中で嫌だったこと、もう経験したくないことをエピソードとして思い出していきます。

 一つ注意として、たとえ嫌なことであっても、自己分析をするには「具体的に思い出して、その時に入り込む」ことが必要です。観客のように外からの目線で「ああいうことあったよなあ」と思い出すのでは効果があまりありません。本当に自分が当事者だったときのことを思い出してください。

 一つエピソードが思い出せたら、今の視点から「あの時の自分は何が嫌だったのか」を考えてみます。嫌だったことが見えたら、そうならないようにこれから行動をしていけば避けられるようになります。

 思い出すことは嫌なことですが、それを生かして将来のより良い選択に繋げることができるのです。ちょっと大変な作業ではありますが、真剣に向き合ってみてください。

【金澤の場合】小学校5年生の時、クラスメイトの女の子にいじめを受けたことがあります。小5で兵庫から東京に引っ越してきて、太っていて、違う文化・考え方で(関西に4年いたため)、運動ができず、そしてなんか勉強ができる。なんだあいつムカつくわ、みたいになるのも無理はないよな、と今では振り返ってみて思います。

 ただ当時はかなりきつかった。体操着や上履きがなくなったり、一緒に帰る友達がいなかったり、遊んでて仲間外れになったり、女の子に面と向かって「うっせえデブ」って罵られたり・・・ああ思い出して辛くなってきたのでやめておきますw

 で、これの何が嫌だったのか、どうなればいいのかを今の視点で考えてみます。私はわりと異文化理解というか、「まあそういう人もいるよね」というラインがゆるくて受容しちゃうんですが、それは自分がそういういじめを受けてきたから、ということがあるかもしれません(今気づいた!)。人は違って当たり前、違うことを尊重できるようになったらいいな。

 逆に言えば、何か自分と違うものを排除したり、徒党を組んだりするようなことはしたくないと思います。それこそいじめの元凶じゃないのかな、と。先生としてもそうですし、一人の大人としてもどんどん伝えていきたいことです。


6:好き・尊敬する人ってどんな人?

この章の手順はこちら!
・自分が今まで感じた好きな人・尊敬する人を書き出す
・その人たちのどこが好き・尊敬するのかを書き出す
・今の自分と比べてみて、何が重要なのかを考えてみる

 ここまで自分の経験をずっと掘り下げてきましたが、少し視点を変えて「好きな人」「尊敬する人」のことを考えてみましょう!

 好きな人、というのは異性の恋愛というより、ここでは「人として好き」の意味だと思ってください。自分はどんな人のことをいいなと思うのか。これは身の回りの、具体的に思い浮かべられる人で何人か考えてみましょう。

 尊敬する人というのは、自分にとって距離感が遠くてもOKで、歴史上の人物や有名人などで「この人はすごい!」と思える人のこと。

 この二つを区別する必要はありません。たとえば自分のお父さんと嵐の大野くんが同列に並んでいても、全く問題ありません。

 一つだけ気をつけて欲しいのは、グループや集団ではなく、個人で考えて欲しいということです。嵐ではなく大野くん。髭男ではなく藤原くん。そうしないと自己分析に繋げにくいのです。個人としてどういうところがいい、と言える人を挙げてみてください。

 好きな人・尊敬できる人をなるべくたくさん紙に列挙していきます。そしてそれらの人のどんなところがいいと思うのか、理由も一緒に書きましょう。短くて全然構いませんが、これもやはり「具体的」である必要があります。なんか雰囲気がいい、というのではなくて、表情や目線の柔らかさがいい、という具合に考えて書いていきましょう。

 もうこれ以上ない、というところまで書き終えたら、最後に全部ざっと見返してみてください何らかの共通点や、よく出てくる単語があるのではないでしょうか。これもあなたが大切にしている「価値観」の一つです。

 今までの1〜5の作業で出てきた内容と被る場合は、やはりそれが自分にとって大事だということ。逆に全然出てきていない内容が出てきたということは、自分の新たな一面が見つかった可能性がある、ということです。こうやって他人からも自分を知ることはできるのです。

【金澤の場合】私が好きな人・尊敬する人といえば以下の3名です。

 父:常に筋を通す。目の前の人に対する気遣いが半端じゃない。

 真田幸村:最後まで信念を貫き通す生き方。

 イーロン・マスク:理想からの逆算で不可能を可能にする。

 いずれも自分にとって共通していると思うのは「軸」。一つ一つの判断がブレない、自分の価値判断基準がしっかりあってそれに沿って生きている。そんな生き方がかっこいいな、と思うんです。

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7:ここまでの話を踏まえて、学校に求めるものを考える

この章の手順はこちら!
・ここまでの話を全部総合して、自分が行く学校に求めたい要素を考える
・目一杯わがままに、細かいところまで考えてみる
・自分の価値観を元にして、優先順位をつけていく

 さあ、いよいよ仕上げの段階です。1〜6の作業で出てきたものを、もう一度最初から確認してみてください。あなたの学校選びにおけるポイントは、1〜6で出てきたような価値観を実現できるような学校を選ぶのが良い、ということです。

 そんな学校があるかどうかはまだわかりません(学校の調べ方も今後別記事で出します)。でも、少なくとも1〜6の価値観が満たされるような学校があったら、自分にとって間違いなく素晴らしい学校生活が送れますよね?

 やっていて・過ごしていて楽しいと思えることを目一杯できる。将来自分が理想としたい方向に繋がる活動ができる。好きな人や尊敬できる人がたくさん周りにいる。こんな学校生活最高ですよね。

 ここまでの作業をやりきったあなたは、こんな学校生活に一歩足を踏み入れています。学校生活はマッチングなので、本当にいい学校に出会えるかどうかはもう少し作業が必要ですが、少なくとも良いマッチングをするための第一歩は踏み出せたのです!

【金澤の場合】今改めて自己分析を、記事を書きながら一緒にやってきましたが・・・考えれば考えるほど、私は高校生活を無駄に過ごしました。汗

 私は慶應義塾高校に中学校から上がりました。大学も推薦はあるので、時間には余裕があったし、周りにいる人たちもすごい人たちばかりなはずだった。それなのに、こういう自己分析を「全く」していなかったので、ただ流されるまま、周りに文句を言いながら過ごしてしまった・・・

今やり直せるなら、

・校内での交友関係を出来るだけ広げておく(全然高校の友達いないんです)

・時間を生かして起業やインターンなど実戦経験を増やす(ファミレスで3年間バイトしましたが、そうじゃないやり方あったはず)

・校外活動に参加し、同志とのつながりを作っておく(皆無でした)

などなど、やれることがたくさんあったなあ・・・もったいないことをしたと本気で思います。


8:しっくり来る度合いを数値化する

この章の手順はこちら!
・ここまでの手順それぞれを10点満点で評価する
・絶対的得点より、相対的得点に注目して振り返る
・比較的低い項目を1点プラスできるよう深掘っていく

 最後の作業です! 1〜7の手順で自分で書いたことを、それぞれ10点満点で自己評価してみてください

 ほんとその通り!完璧!怖い!というのが10点

 は?これ誰のこと言ってんの?というのが0点

 だとして、それぞれの項目について自分が納得いく感じを、10点満点で点数化してみてほしいのです。絶対的な得点が高い・低いは特に問題ではなく、この作業の目的は「他の項目に比べてここが低い」という項目を見つけることです。

 相対的に納得度が低い項目が出てくるのは、色んな理由があります。人によっては特定の時期や経験のことを思い出したくないため、脳の機能が制限されることもあります。だから無理やりもっと思い出しましょう、ということではありません。

 ただ、点数が低い項目について、「あと1点高くしよう」としたらどうか?ということを考えてみてほしいのです。そうやって考えると、もう一歩考えが深くなって、質が高くなる可能性があります。

 もし一つの項目でこれをやってみて、深まった感覚があったら、他の項目でも「あと1点高くしたいな」と思って考えてみてください。一回やったら終わりというわけではありませんから、やればやるほど自己分析は深まります。(私もこの記事を書いていてさらに自分を理解できています)

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仕上げ:他己紹介用資料を作ろう

 最後に、ここまで8つの作業をやってわかった「自分という人間」の特徴を、誰かに紹介するために箇条書きでまとめてみましょう

 自己紹介する、となるとちょっと照れくさいことがあるかもしれません。そこで、自分ではない他人を紹介するイメージで考えてみてください。

 他人を紹介するのに適当にやったら、その人に失礼ですよね。幸い、その人の人柄や価値観の情報は山ほどあるので、それを使って紹介資料を作ってみてください。

 そして出来上がったものが、自己分析が深まったあなた自身、ということになります。

===

 学校選びはマッチング作業です。自分と学校、それぞれの特徴が合致して初めて素晴らしい学校生活を送れるようになります。

 今回は、「自分の分析」を一緒に進めてきました。前述したように、一回やったら終了というものではありません。人は常に生き続けていますし、経験もどんどん増えていきます。毎日のようにこの作業をするのは無理にしても、何か大きなことが起きるたびに見直してみることをオススメします

 その度に、自分という人間の新たな発見があり、成長のスピードを大きく高められることでしょう。


 長文になりましたが、ここまでお読みいただき&作業をしていただき、ありがとうございました!


詳細をもっと知りたい・質問したいという方はこちら→betheprotagonist115@gmail.com 

自己分析コーチングを受けたい!という方はこちら→ 1on1コーチング問い合わせフォーム



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