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詩『春の雪』

雪が降って
君の顔がさらに白く染まる

肩寄せて1つの傘に隠れても
温もりは指先から逃げていく

白い吐息だけが言葉を奪って
泣いているんじゃないかと思った

冷たい冷たい1日の中で
一緒に歩いてみるけれど
答えはどこにも無いんだね

君の手を握り締めた
駆け出してしまわないように
君の手も温もりで解けていけばいい

雪が降って
形の無いものに名付けた

いつかね またいつかね
手を離さなくても感じてる
いつかね またどこかで
歩調を合わせても分かってる

僕らポケットからはみ出した
手袋みたいさ

パタパタ音を立てても気にも
留められない

取り残されるのは僕なのかな
先に逃げ出すのは君なのかな

からだの感覚を手放せば
白い世界にハラハラと舞い落ちる

前髪についた雪
雫になって滑り落ちた

やがて昼下がり


(いつも詩がいきなり始まるんだけど、キャプションみたいなの書けないのかな・・・^^;)

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