ドッペルゲンガーに気をつけろ!
オフィスでよくこんなレイアウトあるじゃ無いですか……。
部屋の扉が2箇所あり、外はつながっていて、扉Aから出てBから戻ることができるレイアウト。
もちろんマンションとかにもあります。
そんな時、もし扉Aから出てBから戻った場合、
部屋の人たちは
「あれ??さっきあっちから出て行ったのに…。この人は、あの人と同じ人だろうか??」
って思うと思うんです。
すると本当に同一人物なのか、疑われることになります。
……怖く無いですか?
もしかしたら「これ」はあの人のドッペルゲンガーかも知れないって……。
ドッペルゲンガーというのはドイツあたり発祥の魔物で、「自分」そっくりの姿をしていて、もしそれを自分が出くわしてしまった場合、近いうちに死が訪れる、というものです。
私が、そういう「同じ自分」を目撃することがサフィシェントコンディションなわけですが、そうでは無くて、私がそういう「同じ自分」を見るのでは無くても、ほかの人に「そう思われたらヤバい」気がすごくしてるんです。
だから、私は必ず複数の出入り口がある部屋・建物は、同じ出入り口から出入りするようにしています。
……分かりますかね??この恐怖。
私も、ほかの人が出た時とほかの扉から入ってきた場合、?!、本当に同じ人か?!って思って警戒します。
そして確認するんです。
……さんですよね?(下から上目遣いで)
――はい?はい。
……失礼ですが、あの、先程、どこまでお話ししていましたっけ??
――え?えーと、……の話しでしたよね。そこから進んでいませんか?(変な目で私見られる)
……っていう確認をしてるのですが、私、相当変な人だと思われてること、分かってる。分かってるけど、これはぜったいに確認しなくてはならない。
むかし、一度、某Aさんと夜中までかかって2人で会議していた時、その方がトイレか何かで部屋の外に出て、出たと思ったら、一瞬でガチャと、背後の扉から出てきたことがあって、
私びく!!ってびっくりして、
その後、姿形と、名前は同じだったけど、話しが巻き戻っていて、それに、机上に彼のペンがあるのに、
胸ポケットから同じペンを取り出して、机に何食わぬ顔で二つ並べたのを目撃して、
私は恐ろしくて仕方がなかったけど、会議を続けてやり過ごしたことがある。
……果たして本物の某Aさんはどこへ消えたのか……。
私も、そうならないように、複数の出入り口がある部屋・建物は必ず、同じ出入り口から出入りするようにしています。
私が、ドッペルゲンガーにならないように。
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