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小説『飛ぶ夢をしばらく見ない』を再読して【読書日記】

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いままで読んだ小説の中で印象に残っている本はたくさんありますが、『飛ぶ夢をしばらく見ない』山田太一(著)も、その一冊になります。

ある病院で事故に遭遇した中年男が、病室で老女と一夜を共にする。そして入院したその日から、恋の物語が始まります。

夢見るような、不思議な恋愛の軌跡の物語。

退院後の中年男は、老女が会うたびに若返っていくことに戸惑いをみせながらも、恋愛感情を抱いてゆきます。

会うたびに若返っていく老女に、中年男は驚き、また老女に対する恋愛感情に変化がみられます。ファンタジー恋愛小説の世界観は秀逸で、最終の場面では、堪えようもないほどの切ない感情が、読者である私に湧きおこってきました。

この小説は、多くの男性読者には共感されるだろうと思えるのですが、女性の読者は、また違った感想、感情を抱くだろうと思えるほど、男性読者のために書かれたように思える小説でした。

『飛ぶ夢をしばらく見ない』の試し読み

映画『飛ぶ夢をしばらく見ない』

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