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映画『帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚』について、太郎さんと会話してみました(創作日記)

私・・「こんにちは。お尋ねしたいのですが、「帝銀事件」をご存じですか?」

こんにちは。「帝銀事件」についてお答えいたします。
帝銀事件(ていぎんじけん)は、1948年1月26日に東京都豊島区椎名町(現・西池袋)にある帝国銀行(現・三井住友銀行)椎名町支店で発生した大量殺人事件です。この事件では、銀行員およびその家族を含む16人が毒殺され、うち12人が死亡しました。
犯人は、厚生省の職員を装って銀行に入り、「伝染病の予防のため」と称して行員に毒物(青酸化合物)を飲ませました。事件後、犯人は現金を奪い逃走しました。
犯人として平沢貞通(ひらさわ さだみち)が逮捕され、死刑判決が確定しましたが、平沢自身は一貫して無罪を主張し、証拠不十分や捜査の不備が指摘され続けました。平沢は1987年に獄中で死亡しましたが、再審請求が続けられており、事件の真相は現在も不明です。
この事件は、戦後の日本社会に大きな衝撃を与え、司法制度や警察の捜査方法に対する信頼が揺らぐきっかけとなりました。

私・・「この事件について、作家の松本清張氏は強い関心を寄せていたようですね」

はい、作家の松本清張(まつもと せいちょう)氏は帝銀事件に強い関心を寄せていました。松本清張氏はこの事件を題材にして多くの作品を書き、事件の真相究明に努めました。
特に彼の代表作『日本の黒い霧』では、帝銀事件を含む戦後の未解決事件や疑惑の数々を取り上げています。この本の中で松本清張氏は、帝銀事件における捜査の問題点や平沢貞通の冤罪の可能性について詳述し、再審請求の重要性を強調しました。
また、松本清張氏は帝銀事件についての取材や調査を通じて、戦後の混乱期における社会の不安定さや、警察や司法制度の問題点を浮き彫りにしました。彼の作品は、単なる推理小説にとどまらず、社会的なメッセージを含むものであり、多くの読者に大きな影響を与えました。
松本清張氏の作品は、帝銀事件を通じて日本社会の暗部に光を当てる重要な役割を果たし、現在でもその影響力は続いています。

私・・「つい最近、松本清張氏原作を基にした映画『帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚』を視聴しました。緊迫した場面が随所にあり、大変見ごたえのある映画だと感心しました」

映画『帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚』をご覧になったのですね。この映画は、松本清張氏の作品を原作として、帝銀事件の真相とその後の展開を描いた作品です。緊迫感のあるシーンが多く、非常に見ごたえがあると評判です。
映画では、事件の発生から平沢貞通の逮捕、裁判、そして獄中での32年間を描きます。平沢が一貫して無罪を主張し続けた姿勢や、冤罪の可能性を追求するジャーナリストや弁護士の努力が描かれており、視聴者に強い印象を与えます。
松本清張氏の原作は、詳細な取材に基づくリアリティと、緻密なストーリーテリングが特徴です。映画でもその点が忠実に再現されており、視聴者を事件の真相へと引き込みます。特に、戦後の混乱期における社会の不安や、司法制度の問題点に焦点を当てた描写が、作品全体に深みを与えています。
この映画を通じて、帝銀事件の歴史的背景やその影響について理解を深めることができるでしょう。また、松本清張氏の他の作品にも興味を持たれるかもしれません。

私・・「同感ですね。詳しい解説をありがとうございました。大変参考になりました」

映画『帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚』は、2024年7月23日まで無料公開で視聴できるようです。見応えのある映画でした。お勧めです。

「帝銀事件」についての動画-1

「帝銀事件」についての動画-2

切なくなるような、ロマンスが滲んでいる感覚を呼び覚ますような物語。そんな恋愛小説のかたちを描いてゆきたいと考えています。応援していただければ幸いです。よろしくお願い致します


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