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メキシコ&キューバにsalud!🇲🇽🇨🇺DAY8


〜一文なしでも楽しめる、屈強なお腹があれば〜

5/3

キューバ2日目の朝。目が覚めたら一文なしになっていた。昨日のタクシーの支払いで残りは3人合わせて5円。ちょうど24時間前は札束を仰いでいたような気がするけど幻だった。
朝起きてファンファーレを鳴らす。一切の緩みのない糞。どうやら俺は1日でキューバ人に仕上がった。

7時に起き宿のお父さんにドルを生み出す交渉。一度払ったタクシー代とかをエアビー経由で払い直すからドルで返してとお願いすると、了承。現金生み出した。村野が朝飯はいらないと伝えたのに朝飯出てくる。もりもりフルーツとキューバサンドなど。昨日と全く同じすぎてイザナミ。街でモーニングしたい気持ちもあったが美味いから許してやった。ロイヤルミルクティは茶葉をミルクで沸かしたものという知識をムーちゃんからいただく。喉が渇いていたので、マンゴージュース、ロイヤルミルクティなどをがぶ飲み。キューバよ、壊せるものなら壊してみろ、この無敵ストマックを。

イザナミ

街までオズワルドに送ってもらう。出発前に可愛い旧車と写真撮影。オジーも入れて撮る。キューバ人は皆痩せているけど、オジーは太り気味。俺らはこいつは金持ちだと踏んでいる。

オジー車

昨日と同じ中央広場で降ろしてもらいオジーとの今生の別れ。もう2度と彼と会う事はないんだろう。ありがとな。

昨日セントロハバナ、旧市街の南側をあまり歩いていなかったので、そこに向かいながら気ままに歩く。途中、女性の大群を見つける。フラテルニダー公園の南側あたり。何が何だか分からなくて近づいたけど、何が何だか分からなかった。この街は至る銀行で人が並んでいるけど、これは違いそう。不思議ちゃん。

Youは何しにその場所へ

何も考えずに散歩していると突然危険レベル4に引き上がる。日中に4はやばい。明らかにやばそうな現地民。シガーを勧めてきたり。楽しいね。

ほぼ現地民に混じる猿3人

セントロハバナは現地民が住んでいるエリア。道にいる人たちは、簡易な椅子に座って話している。来る前に想像していた、話好きのキューバ人の世界がここにあった。

適当に歩きながらオビスポ通りを正味10回目通過。ほぼシャトルラン。気づけばこの通りに地図を見ずとも辿り着けるようになっていた。途中にあった高めの服屋などのお土産屋があり入るけど、2秒で退店する。なめられてる。
結構な確率でシガーや自転車の営業マンたちが俺らをチーナと読んでくる。お主そのミスだけタブーやで。そう言い去り、スイクンのように風切りウォーク。
セントロハバナ周辺は結構イカした旧車が多く手当たり次第撮影。同じ車は無くて、どれもカッコよくてかわいい。見てて飽きないし、こんな国はかなり珍しいから目に焼き付ける。

キューバのスーパーがあるビエハ広場に行くとスマートな客引きに合う。英語使い。このスーパーいつ開くか聞くと、開く時もあれば開かない時もあるそう。めっちゃキューバじゃん。彼は日本のアニメが好きらしい。進撃の巨人はどうかと尋ねると、あんまらしい。こいつはだめだ。お店を勧められたので、朝飯食べたこと伝えたら、疲れたら寄りなって言ってきた。日本人の気質をわかってらっしゃる。

少し疲れたのでヘミングウェイにゆかりのあるバー、La Bodeguita del Medioで休憩しようとするけど、カードが使えずバースト。開店と同時で人はいなかったけど、雰囲気良かったので入りたかったな。

バースト

やることもないのでキューバの本を探す。2店周るけど、良い本には巡り合えなかった。

旧市街を鬼歩きしてちかれたので、長谷川サーチのマレコン通りのカフェへ。海岸沿いに歩いているとParque Luz Caballeroという公園に出る。ここにはずらっと旧車が並んでいて圧巻。カラフルで雲一つない空に映えている。青空の下、海風に吹かれながら旧車を横目に歩く。キューバに殴られた。

げんこつご馳走様

踏み外したら海に転落する堤防の上を颯爽と歩きながらサン・サルバドル・デ・ラ・プンタ要塞を通過して、マレコン通りに入る。

早く落ちろ

そこからの道中は結構やば道。うんこ落ちてるし、建物は死んでるし、殺伐としてるし。車で通過する分には分からない光景がそこにはあった。

マレコン見納め

マップでみても中々見つからなかったけど、突然店が現れる。Café Agoraという店。入るやいなや店員より先にハエが挨拶。えぐい量飛んでいたので2階に席を移す。
ライムレモネードは爆爽やかうーま。飯はオムレツ、ピンチョス、トルティーヤ臭めチーズ包み。

レモネードは2秒で消える

適当に頼んだけど変な料理だから多分キューバ料理。レモネードの氷なんてもう気にしていない。2人は腹やっちゃってるけど、俺は壊れる気配もなく。早く壊してほしいのに。これが最後のチャンスだぞ、キューバよ。もっと頑張れよ。

ハバナに喝をいれて、宿経由でタクシー拾いハバナを後にする。時間は13時過ぎ。帰りのタクシーでハバナの街並みを見ながらこの1日半を思い返す。

旧車見たさ、社会主義を体感したさで選び、渋る2人を押し切って行けたこの国。
蓋を開けてみると、行くの大変、街は臭いし汚い、アメリカと不仲でサービス無し、インフレで紙幣もオワってる、コンビニもない、バスも来ない、店も開店時間に開かない。
だけど、何も考えず過ごすことができる街だった。行きたいところを見尽くしても歩いていれば、何かに出会える。
娯楽施設がほぼ無いこの街では人と話すのが娯楽のよう。俺らもひたすら歩き、ひたすら話す。丸一日同じ街にいることで、ハバナの人たちの人間性であったり、ライフスタイルを感じることができた。
店員然りキューバ人は愛想がない。だけど、いつも俺らの目線の先は景色と同じくらいキューバ人がいた。今も外の景色、旧車をみながら結局はどんな人が運転してるのか見てしまっている。自由にのんびり生きるキューバ人が新鮮で、羨ましくもあるからだろうか。
観光都市と言われるハバナだけど、そこには現地民の生活がある。日本とは違い過ぎるけど、俺は気づいたらこの街が好きになっていた。
外を眺めながら寂しい気持ちを感じる。もう一度この国に来ることはほぼ無いだろう。短かったけど、面白いこの国のこの空気の質感は忘れないだろう。最後までお腹を壊すことはできなかったのが心残りかな。

バックだけ宿に預けていたのでタクシーに一時停車してもらい荷物をピックする。お母さんたちがいて、グラシアスする。すぐにタクシーに戻り、空港へ。

メキシコ行き。出国手続き。バチくそ混んでる。仕事怠慢キューバらしい。混みにイライラしたスペ語おばちゃんが俺らを挟んで前にいるインキャおじ2人を捲し立てていて笑う。2列あって1つのゲートを他の列の人に譲っていたから、譲ってんじゃないわよとブチギレられていた。言葉は分からないけどボディーランゲージと男2人の反応を見て何て話しているのか伝わった。他人にここまで強く当たれる国民性に関心。日本じゃ有り得ない。
荷物検査。俺は古森と先に検査を済ませて、空港内の酒が大量に並ぶコンビニを見てまわる。

ぎょっとした

村野が来ない。そうだ、あいつにはサボちゃんがいるんだった。中々時間がかかってるからお別れしたのかなと思っていたけど、逝ったのはトゥルムとマヤビールの瓶2つだった。ガーキさんしょんぼり。
喉が乾きすぎていて、搭乗エリアでコーラを500円で買う。しゃーなし。こもちゃんは渋り買わず。日本だったら60円で買えるからと買わない選択ができる彼の金銭感覚には目を見張るものがある。俺も貧度を引き締めないと。

19時くらいにメキシコシティに着く。荷物をホテルに置いて、スーパーでお土産購入。アボカドのサルサ、カップ麺を購入する。村野待ちの間道路で火を吹かせながら爆音する荷車引きおじが登場。あれば何を作っていたのか、何だったのか。キューバで弱った鼓膜が刺激された。
その後、独立記念塔を流し見して、タコス屋に向かう。店は長谷川サーチだけあって、当然人気店。大並びしているのとクレカ使えなさそうでパス。なんてったって俺らには現金が無い。しょうがなく観光客向けの高そうなタコス屋へ。Taquería El Califa。中は観光客のみ。肉は日本の肉のよう。サルサもあり、具にアボカドが入っていてとても美味かった。他にも特に調べず2種類食べる。チーズ巻きタコスみたいなのとカリカリナチョスに包まれたチキン。どれも美味かった。

おしゃれなタコスも悪くない

21時過ぎに店を出て明日の朝飯を買いにオクソッソへ。2つで1800キロカロリーのチョコ爆弾パイを朝飯に買って帰宅。風呂じゃんけん。村野は相変わらずグー専門なので当たり前に最下位。古森との一騎討ちは確定している。

気づけば明日が最終日。折り返しの時は後半分もあると思っていたのに。ホームシックなんてものは微塵もない。
既にキューバは過去の思い出になっている。目を瞑り、あの街を思い出しながら、明日を楽しみに眠りにつく。
と思ったけど、疲れすぎて1秒即寝。


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