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メキシコ&キューバにsalud!🇲🇽🇨🇺DAY7
〜キューバを歩きキューバに染まる〜
5/2
朝8時前。朝の支度は流石に皆疲れているからか一言も発さず。だけど、腐っても天下のジャップである俺らはしっかりと集合時間を守る。
宿を出ると爺さんが話しかけてくる。エアビオーナーのお父さんらしく、英語使い。やるじゃん。優しそうな人で良かった。おとなしいドギーちゃんも2匹。
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外の椅子に腰掛けて換金する値段を伝える。朝飯を7ドルで食うかと聞かれて承諾する。オズワルドは準備満タンだけど、ごめんよ。
ドギーと触れ合う。毛は短くて犬種は犬って感じ。村野はジョージアで散々触っていたのに、俺が撫でているとよく触れるなと呟く。そう言いながら結局ガーキさんも触っていたし、鼻をズボンに擦り付けられていた。笑った。古森は汚いと言ってやってる。冷酷なやつだ。お手拭きを忘れた俺は勿論撫でた手で朝食を食らう。
朝飯はフルーツ盛り合わせ(バナナ、スイカ、オレンジは瓜のような謎もの)とキューバサンドとパン、グァバジャム。飲み物はスイカジュース、ホットミルク、紅茶各種。おばちゃんが持ってきてくれた。やっぱりバナナは王様。キューバはフルーツも有名だし、キューバ諸々詰め合わせのモーニングだった。
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食べ終わると、伝えた金額のキューバペソを持ってきてくれる。みんな60ドルくらいを換金したけど、通貨大暴落しているせいで札束。お前らVIPだな、とお父ちゃんに言われる。まさかプアーメンがリッチメンになれるとは。にやけが止まらない。
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オズワルドにハバナまで送ってもらう。道路は行ったことないけどぱっと見アフリカみたい。道は整備されていないし、キューバ人の肌は黒め故。ただ、街中の車は8〜9割が旧車で個性的でわくわくする。皆自分の車を大切にしているからこそ、これだけ旧車に溢れているのだろう。この光景を見れただけでも良かった。
中央広場着。降りると同時にオズワルドにこっち側(西方面)は行くなと言われ不安になる。理由は不明。危険なまちなのかな。オズワルドの車と撮影しようとするもここはだめと言われるし。とりあえずハバナ丸一日なのでしらみつぶしに行きたいところをのんびり散歩しながらまわっちゃう。
中央広場は旧市街と呼ばれるエリアにある。キューバの良さがあるのは旧市街だと思っているので、気の赴くままに歩く。
街の建物はローマのような石造り。だけど、その建築に鮮やかな塗料を塗って風化した感じなのがローマとの違い。コロニアル調というらしいけど、初めての建築にテン上げ。中央広場の周りに中華人街の鳥居が見えて萎える。実はここが一つの伏線となるよ、覚えときな。
とりあえず中央広場に近いキューバの国会議事堂へ。ここは普通に大理石造りで、普通にめっちゃでかくて、普通にすごい。
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正面の階段からずんずんと入ろうとするもブスすぎる故に警備員に笛を鳴らされ制される。この階段ではイン映えスタ女が映えるためにスマホを立て掛けて1人で頑張っていた。ふぁいっ。
オビスポ通りへ。道中カラフルな旧車がたくさん停まっている。良すぎる。
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オビスポ通りは観光客向けの有名な通り。お土産屋を中心に商店が連なっている。
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行ってみると現地民より観光客多め。途中いかつい車止めがあり笑っちゃう。多分戦車でも止めれるサイズ。オビスポ通りも含めて所々歩行者天国になっている通路が多くあることに気づく。確実に車が入ってこない方がいい。やるやんキューバ。
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開始5分でこの街のお土産の8割を把握する。メキシコもそうだけど、なぜ皆んな同じものを売っているのか。たまにガーキさんのようにシールを800円で買ってくれるヒーローが現れるからか。
歩いていると広場、Plaza de San Francisco de Asísに出る。
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片手で捻り潰せそうな弱そうなアジア人が突如降り立ったために、営業の格好の的となる。チェンジザマニーだったり、ライドマイカーだったり、フリーWiFi(この街のレストランのキャッチはフリーWi-Fiを推してくる)だったり。俺らの前に営業待ちが発生するほど。貧民面なのに札束VIPなのがバレちゃってる。全てを捌く。
海が近いところに来ていたので海岸沿いを散歩。
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ついでに、行きたいピンか打たれていたお土産屋とアート展示場が併設されてる倉庫に行く。道中に土産屋があり寄ると、おばちゃん達3人くらいだけしかいない。ゲバラ帽子はかわいかったけど買わず。買う気がないと分かるとどこから来たかと話しかけてくるので、どこかで覚えた日本という意味のスペ語、ハボンだよと教えると沸く。知っていた日本語の「かわいい」と連呼していた。
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倉庫着。入口でキュートガールがこの倉庫案内するわよと営業。お断り。品数はすごいけど、街中と比べて割高。古森がキューバシャツを買おうか迷っていたけど、結局誰も何も買わず。アートをチラ見する。
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特大の絵が飾ってあり、まあ凄かった。この場所ではあまり得るものはなく、ピンを打った責任者を炙り出し問い詰める。ちなみに、責任者は村野だった。
ここから本にハバナ一美味いと書いてあるお母さんが切り盛りするキューバ食堂、ヨーキッチンに向かう。Google mapで検索してもヒットしないから、コロナの渦にのまれた説もあるけどとりあえずアタック。
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向かう道中に高校生に逆ナンされる。何か遠くからブスをみて笑っているのは気づいていたけど、1人が勇気を持って話しかけてきた。スペイン語すぎて全く伝わらないけど、電話番号を聞いてきているようだったので断る。目は純粋だったし、普通に友達になりたかったのかな。勇気を出してくれてありがとう。
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道中。オールドハバナと言われるだけあって、建物が古くてオワっちゃってる。瓦礫が落っこちてきそうで下歩くのが怖いくらいぼろぼろだし、外壁は残ってても中はぶっ壊れてるし。
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そして、事前情報にあったけど、街はおしっこ臭い。歩いていると何者かのうんちが落ちているし、立ちションしている人もいる。村野のエデンがここにあった。街にあるゴミ置き場周りは特にえぐい匂い。でも、こういう異世界は嫌いじゃないし、やっと海外来たって感じ。メキシコの街は観光地メインだったから綺麗すぎでもなく、汚すぎでもなく、少し物足りなさを感じていたから。
ヨーキッチンに着くも、やっておらず。店の中にいた謎の男もバッテン印を向けてくる。
そんなこともあろうと用意していた第二の矢、人民食堂、ヴァリエダデス・ガリアーノへ。ここもオズワルドに言ってはいけないと言われた"あっち世界"にある店。入口から異空間と本に書いてあったが、そのままの光景が広がっていてアガる。
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真ん中あたりに誘導されて着席。とりあえず、本に載ってたおすすめのトンテキのせ焼き飯を指差して注文。
出てきたのはヤバ飯。あと、写真と全然違って笑った。言うならばハムのせピラフ。でもハムもピラフも普通に美味しい。途中で村野が店員に飲み物いるか的なことを聞かれて、いらないと意思表示するも伝わらず。最高品質の水道水で薄められたであろう激ヤバオレンジジュースが登場。キューバのやばいところ全部のせセットで胃を満たす。
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店員の愛想は無いし、ゴキちゃんいるし、ハエなんてなんのその。ただ、忘れてはいけないのが一食90円、オレンジジュース入れて120円くらいということ。この美味さでこの値段は全然グッドめん。ここで骨を埋めてもいい所存。
左から村野、俺、こもちゃんの順だったけど、村野の隣には反チャイニーズのおっちゃんが食っていた。この人食を後々調べると席に寄ってメニューが違うらしく、奥に行けば行くほどガッツリメニューらしい。じゃあ何で俺らの意思など聞く訳でもなく誘導されたんやということになるが気にはしない。後、国営かと思ってたけど人食は民営化された後のお母さんとかがやってる個人お店らしい。とりあえず最高な体験ができて良かった。俺がやりたかったことの1つを達成できた。
お土産屋を身漁りながら、暑いのと、みんなが少し疲れてきたのでバー、フロディータへ。ヘミングウェイの行きつけの場所で、端っこには銅像がある。
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入って早々、真紅のドレスを着たダンサー、演奏隊がサルサ的な踊りと爆音演奏をしている。会場は大盛り上がり。とりあえず、モヒートを飲む。
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一杯900円。キューバではいい値段だ。人食10回行けるもん。ミントは大量で砂糖が入っていて、甘くておいしい。歩き疲れていたので、雰囲気も相まって染み渡る。その後、村野ともう一つ有名なお酒、ダイキリを飲む。
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アルコールが鋭いけど、フラペチーノみたいにシャーベットなので全然飲める。意外と濃いので2杯で結構キマる。途中隣にいた家族のおっちゃんが話しかけてくる。英語でどこ出身と聞かれハポンと答えると、日本人はハポネーゼって言うんだよと教えてくれた。ウェルカムトゥキューバと言って去っていったけど、肌はキューバ色じゃなかった。謎。入ったタイミングもちょうどサルサのような演奏をやっていた時でよかった。キューバ名物のお酒を飲めて嬉しい。やりたかったことの一つを達成。チル途中で普通に氷の入った飲み物を飲んでいることに気づく。まあ、人食を経ている俺らに敵はいないるわけも無い。胃袋無敵モード。
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その後、道を散歩していると竹馬アフロダンサーと遭遇する。リズムはアップテンポでノれる。村野が言うには名物らしい。こちらもタイミング素晴らしく出会えて良かった。
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気温が暑いのでアイス欲が上がり、ジェラート屋に入る。ほぼ見たことも聞いたことない味ばかりで分かるのはチョコレートくらい。何味かわからないけど在庫の減りが早いオシュンとやらを注文。口に入れるとシナモンとホワイトチョコが入っていて、味はアップルパイの様。爽やかさはないけど、甘くて爆うま。
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近くにあったカテドラル広場へ。
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広場に向かってハバナ大聖堂があるので入る。バロック様式というらしい。かなりでかい造りで静かで迫力あり。ここで酒が回り村野キリスト様の前で寝る。古森と気づかれずに静かに出て焦らそうと思い実行。外に出て少し待ってもまじで起きないので電話すると起きてきた。遅いから殴っといた(殴ってないよ)。出てすぐあたりで葉巻の営業に会い、その流れでシガー屋さんにはいる。路上の人の葉巻は混ざりもんが入っている可能性があるが、このお店はちゃんとしていて値段も一本1000円と相応。1人一本ずつ購入。後で吸おう。
適当に歩いていると、オビスポ通りの入り口に戻っていた。酔った勢いもあり、最初に出会ったハンドメイドの絵を購入。程よく回っているので値切るという思考は働かず。大満足すぎる。
流石にフルで歩き続けていてお疲れモードなので事前に調べていたカフェ、Café O'Reillyへ。葉巻が吸えるとの事前情報があったのも選んだ理由。コーヒーは破格の80円で笑った。エスプレッソ、アメリカーノ、なんか甘いやつを注文。甘いやつはメニューを指差したのにモモだね、と承れる。確実にモモとは書いていないけど、まあ何だっていい。買った葉巻吸うために店主に葉巻カッターとライターを借りる。肺に入れずアロマの香りを楽しむものらしいけど、ただの煙。少し煙の香りの違いは分かるけど。吸ってると茶色のラベルのやつが少し変化がある気がした。
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試しに肺に入れてみたら激ムセした。あれは死ぬ。みんなで葉巻とコーヒーを回しながらチル。ドバイでシーシャ吸った時みたいに鼻から煙出すパフォーマンスを試みるも鼻腔が燃える。あまりの刺激のせいで激ブスおおむせ動画を激写されてしまった。ジョードプルからの久しぶりのブス撮影。才能の黒光り。この後の予定として、とりあえず古本屋みて、新市街は特にみるところが少ないから旧車に乗って回ろうと決めて店を後にする。
葉巻を吸った後は街が鮮明に見え、街の臭い匂いもしない。街の人たちがこの匂いを気にならない理由がわかった気がした。
気づけば人食行って昼間から酒飲んで、葉巻吸ってコーヒーしばいている。どうやら俺らはキューバ人になったようだ。
古本屋、Librería Fayad Jamisへ。古森が一冊買う。俺も買いたかったけどいいやつに出会えず。
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時間は16時頃。街を歩いていると、朝の活気ある感じとは違って、のんびりした雰囲気。本にキューバ人は朝働いて昼は寝ると書いてあったけどまさにそんな感じ。
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新市街を周る旧車を探すために中央公園で自ら営業に飛び込みに行く。
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向かう道中ヘッドライトにまつ毛をデコった激ださピンク旧車があって笑う。パス。広場に着くやいなや営業メンがすぐに話しかけてくる。俺らの最低金額は20ドル。今日だけで10回くらいは営業かけられてきて、相場観を熟知済みだからその最低ライン。こやつは最初30ドルと言ってくる。話にならない。去るそぶりを見せると、25ドルと言ってくる。他に探すのがめんどくなるので妥協しようとなるも、スーパー値切リエーター村野がジリリと動く。25ドルを20ドルに下げて断われる。じゃあだめよと去るそぶりをすると、じゃあ良いよと言ってくる。キューバペソを使いたかったのでペソ換算してもらうと、9200ペソくらい。それを村野は8500とスマホに入力して、水戸黄門提示。端数カットをコンボに加えた多段大値切りを使える逸材がここにいたとは。価格交渉のしつこさでは彼の右に出るものはいない。この瞬間、俺らのヘッズはこやつだった。
車は赤いオープンカーの旧車。カッコいい。せっかくなので後ろ席に3人で座り、360度カメラで撮影しながら街を進む。前は運転手と営業のやつ。営業マンは英語が喋れるので色々説明してくれる。旧市街はやはり街並みが圧巻。風化したカラフルな街並みと旧車達がきれい。風を切りながら街を疾走するのは気持ち良すぎる。
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新市街に入ると面白いくらいにくっきりと新しい建物に変わる。革命広場に到着。
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だだっ広い。ゲバラの顔がある建物の前で写真を撮ったり、俺らの赤車に乗せてもらい写真を撮ってもらったり。
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そこから新市街の大使館、病院を紹介されながらマレコン通りへ。海からの爆風を受けながら、カリブ海と街の間をオープンカーで切り裂く。最高に気持ち良かった。精算ではサービス良くしてくれたので9000ペソやった。営業マンは値切りモンスターからの突然の気前の良さに驚いていた。あれだけ値切ってきたのに、あいつの目的はなんだったんだって顔をしていた。
夜飯はSol Hotelsというレストラン。2階にあり、きれいめ。島田が選びそうな店といえば想像しやすいだろう。キューバ料理を食べる。チャーシュー、生姜焼き、ほぐし肉カレーのようなもの(ロパ・ピエハというキューバ料理。あと調べ。)を選びシェア。米も出てきて、小豆スープのようなもの(ポターへ・デ・フリホーレスというキューバ料理。あと調べ。)も出てくる。
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小豆は最初カレーの風味がきて、後味は素の小豆。うまくはない。マンゴーシャーベットジュースが一番美味かった。スープ以外は完食して出発。夕日は19時30だが、店を出たのも19時30頃。歩いて15分くらいなので早歩き。
マレコン通りで夕日。雲がかかっていて沈むところは見えなかったけど、雲の隙間からオレンジ色の太陽が見えた。観光客やキューバ人がのんびり過ごしていて、景色と雰囲気は最高。砂浜じゃない、防波堤の海岸もまたいい。ずっといれる。
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飼い犬が海で泳いでいる姿を飼い主に見せている姿はかわいかった。泳いで、陸に上がってを5回くらい繰り返していた。
30分くらい海辺にいて、カバーニャ要塞へ。21時から大砲を打つらしいのでそれをみに行く。20時過ぎに着き、チケットを買い場内を散歩。大砲がずらり並んでいて、ここから船を沈めてたと考えると感慨深い。
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ジャパニーズ撮影技法、ファインダー越しの私の世界をかまし、大砲を撮影した。それにしても夕焼けが綺麗。さっきよりもオレンジがかっており、ハバナの街をオレンジに染めている。
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すぐに暗くなって来たので、大砲の前で待機。観光しに来たであろうちっちゃい子がお母さんと隣にいる。かわいそうに、この歳で鼓膜とお別れなんて。そんなことになるなんて知らないからこんなテンションでいるのだろう。君の隣にいる26歳男性はビビっているよ。
松明を持った兵士が大声で何かを唱え、他の兵隊も数名連なる。観衆の前で大砲の準備。砲弾を入れるかと思っていたけど、空砲のよう。冷静に毎日一発打ってたら川にめっちゃたまるし、危なすぎるか。砲口に詰め物を詰める様はキレッキレ。こいつらきっとアルバイトだよねと冷めたことを言い出す古森。30分くらい何かを唱えながら発砲前の儀式をひとしきり終え、大砲に火をつける。発砲の瞬間に向けて速まる太鼓の音。飛行機で耳が弱ってるので、鼓膜吹き飛ばないか心配なこともあり、心臓バクバク。
衝撃。その後、一瞬無音になりキーンという耳鳴り。
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ドカンという音をイメージをしていたけど全然違った。鼓膜逝ったと思ったけど、少し経つと少しずつ戻ってきた。お帰り。驚きすぎて気づいたら声を出して笑っていた。古森も同じく。久しぶりに自分の中の衝撃的な経験がアップデートされた感じ。これはこの場にいないと体験できないだろう。村野が撮った動画をみると、ああっ、と声が漏れてた。あまりに情けない声にここでも大笑い。この体験できて入場チケット100円は安すぎ。
この後、ジャズに行く予定をしていたけど、1日動いて疲れていたのと、もう22時くらいなので断念。タクシー代節約して、バスを使って帰ることに。とりあえず、営業がしつこいタクシー仲介人を介して要塞から中央広場へタクシーで送ってもらう。ドライバーはアメリカンな感じのデカめ若めの運転手。旧車だったが、ごりとばし。風を切る音で轟々いってる。背中はドミニクトレット。キューバ最速の男に出会えてしまった。
広場に着いて、バス停に向かう。朝見た中華人街の鳥居をくぐり、あっち世界へ踏み入れる。夕方から明らかにやばいやつが増えていたけど。ここは完全に危険レベル5。この旅行で最初で最後の危険度最高レベル。至る所の地面からゾンビが湧き出ている。p12と書かれた目的のバス停(P12 Parada P12 Santiago de las vegas)を見つけて待機。待合ベンチは人で埋まっている。ヘッズのキューバガールを筆頭におじさん、キューバ人ぽくない家族、若めカップル2組などのメンバー。こいつらチーム友達。途中やばいじいさんが訳わからないものを売りに来たり、叫んだりしてるやつがいたり、突然現れて激汚い地面に座り込み新聞読む爺さんが現れたり、スピーカーを搭載した自転車リクシャ野郎が疾走したり、チーム友達の酔っ払ったカップルの男(緑ニキ)が絡んできたり。
バス停は大きな広場の前だけど、色んな奴らがいて盛り上がってる。
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21時過ぎに着いて1時間待って22時。全く来ない中、疲労トークをしながら人間観察をして暇を潰す。途中でいかしたボーイがスピーカーで大音量音楽を流しながら地面の石に座りバスを待ち始める。彼はキューバに留まっていい器ではない。1時間半経過。バス待ち人は入れ替わりを繰り返して、最初のクルーは誰もいなくなる。ベンチが空いたので座る。ボーイが隣。さすがに来なさすぎるので翻訳使ってボーイに聞くと、22時半か0時にバスが来るけど実際くるか分からないとのこと。キューバすぎ。22:42まで来なかったら諦めることに決める。ボーイは引き続きスピーカーで曲をながしているけど、突然何のそぶりも無く、ジブリのオルゴールバージョンを流し始める。ジャップへの配慮か、シャイボーイなのか。もし偶然あまたある曲の中でこれが選ばれたなら奇跡。ジブリのナウシカ、もののけのBGM。ひたすら寡黙にバスを待つ俺らの心情とマッチしすぎて笑った。ポニョが流れればバスは来る。しかし、ポニョは僕らの元へは来てくれなかった。あっち世界で1時間半。ちゃんとやばかったし、ちゃんと敗北。
タクシー運転手を捕まえて宿に戻る。道中キューバペソが足りない事に気づき、ドルと合わせて支払う。3人のキューバペソは10ペソのみ。お帰りなさい極貧様。タクシー運転手はしっかりとお札を数え切り、帰宿。村野が風呂じゃんけんに負けてこの日も終わる。ビーサン一本で歩き回っているから、日に日に足がインド味を増している。踵の黒みは擦っても落ちない。ハバナに馴染んできているようだ。
新旧入り混じる建築。社会主義国家、島国という異世界。目的地を決めずに過ごせる海外は初めてで新鮮だった。
過ごすことを楽しむ。
ハバナはこれが出来る街ということだ。
今までの国にはない世界をみれた最高な1日だった。
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