見出し画像

【実話】俺はバイト先の女子大生にブロックされている②

100円ショップのバイトを始めてから1週間が経った。朝の仕事はiPadで店長に報告メールを送る。僕に仕事を教えてくれるのはいつも彼女だ。iPadでメールを打つ僕の人差し指に何かが触れる。よく見ると彼女が自分の人差し指を僕の指に当てていた。

「え、台湾ドラマですか?」

と心の中で思った。彼女は手の爪に綺麗な黒と白の音符マークのネイルアートをしていた。綺麗な爪がより僕の心臓をバクバクさせた。何事かと思った。僕はスルーした。もしかしてこの娘は俺に気があるのか?このままでは好きになってしまう。

僕は「細く」このバイトを続けなければならない。彼女のことを好きになってはいけない。彼女の指が離れた。一瞬の出来事だったが時間が止まったようだった。時計の針が動き出したように周りが動きだした。今日も1日が始まる。彼女が他の新入りの男子大学生と楽しそうに話している。嫉妬してしまう僕がいた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?