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【実話】俺はバイト先の女子大生にブロックされている③

「私帰省するんですよ」
「森北さんと2週間会えないですね」
春休み。地方に実家がある学生たちは帰省で長期休暇を取る。彼女もその一人だ。

会えない間彼女が僕に放った言葉が僕の頭の中をぐるぐる駆け回る。


最近始めたバイト先で19歳の女の子と知り合った。
やたら話しかけてくるし、僕が出るお笑いのライブを見たいと言われた。

彼女が東京に戻ってすぐ、僕は彼女をご飯に誘った。

バイト先の近くに行きたいラーメン屋があると言っていたのでラーメンに誘った。ご飯に行く日を決めないと彼女が不機嫌になった。冷たい態度を取られ続けた。



今日は明らかに様子がおかしい。原因は僕が彼女の思いを汲み取れなかったことだろう。可能性はまだある。しかし期待しない。この恋が終わる時は自分の手で終わらせる。

そっけない挨拶。俺にだけ冷たい態度。明らかに様子がおかしい。俺に対して怒っている。バイト終わり一緒に帰ろうと誘うつもりだったが彼女を含めた学生たちは固まり夜の商店街へ消えていった。今日はバイト終わりに大学生達だけでご飯に行くらしい。大学生ではない僕はそそくさと帰った。「こんな夜に一人で帰るけど寂しくないからな?」というオーラを背中から放ちながら帰った。

思い当たる節は少なからずあり、自分に原因があることもわかっている。男と女の関係はめんどくさい。想定してなかった未来を辿り俺は一人で黙って駅に向かった。明日会ったら彼女に謝る、それで無理ならそれでいい。自分の手でこの恋を終わらせる。終わらせてやる。
未熟で自信が無い恋愛が苦手な僕はそんな覚悟を決めながら家に帰った。

次の日、彼女の機嫌を伺いながら彼女にご飯に行く話をした。先延ばしにされたが彼女のテンションは上がっていた。僕はそれだけで嬉しかった。
他の女子と近い距離でボディタッチとかされてるのを彼女に見られたら彼女は僕と距離を置いたりした。怒ってるのかと思い僕はバイト先であまり他の女子と話さなくなった。



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