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新規醸造所立ち上げよくいある注意点まとめVol.5



1.はじめに


この企画は酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があり、50社以上の醸造所と取引がある醸造所の管理システムを作っているBest Beer Japanが全国のブルワーさんにインタビューを行い、立ち上げ時の注意点や困ったことを聞いて新規醸造所を立ち上げる方々に向けて発信しています。
山形県米沢市にある米沢ジャックスブルワリーのブルワー、槙山秀都さんにヒアリングさせていただきました。
※米沢ジャックスブルワリーホームページはこちら


2.インタビュー内容まとめ


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■立ち上げる時に困ったこと
①とにかく用途地域に注意
②銀行と役場との調整

■実際に初めて苦しかったこと、気を付けるべきこと
①明確な事業計画を持っておくべき
②業界の現状などをしっかり認識し、本当に醸造したいのかを自身に問いかけ続ける
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■立ち上げる時に困ったこと
①とにかく用途地域に注意

・地域を選ぶうえで必ず確認しなければならないのは「用途地域」
・醸造所がそもそも建てられるのか、一種低層住宅地域内ではないかなど最初に確認しなければならないほど
・いくら物件が良くてもダメ、物件が決まった後にあとから醸造所を立ててはいけないエリアだとわかって途中でやめたという話も聞いている
 └コンビニですらダメなところもある
・確認するのは家主や不動産会社ではなく、必ず役場に確認ずべき
・落とし穴なのが「遺跡発掘」、浄化槽を埋める際、基礎工事などを行う際穴を掘るがその時にどうせ掘るなら遺跡発掘の調査に協力してほしいという要望があることがあり、これがあると数か月スケジュールが遅れることもある
 └ここも役場に最初に確認しておいたほうがいい


②銀行と税務署との調整
・醸造免許を取るには資金も重要な要素となるが融資を受ける銀行への事業計画策定なども大変
・最終的にどのように銀行に首を縦に振ってもらうかが重要
・一方、税務署への事業計画策定も必要だが双方で矛盾が生じている場合もある
・仮に事業計画に関しては理想ベースで策定する人もいるが、現実ベースでしっかり策定したものは自分の中に持っておくべき
・自己資金がない人はきつい
・月々次第に資金がなくなってくるとやりたくないと思うことをやらなくてはいけなくなったり当初の計画からずれてくるため、余裕を持った資金計画をしておく

■実際に初めて苦しかったこと、気を付けるべきこと
①明確な事業計画を持っておくべき
・免許の部分でも述べたが1年単位、数年後までの事業計画は何度も練り直して考えるべき
・特に資金面に関してはシビアに計算しておくべき
・売上はどれくらい見込めるのか、融資を貸していけるだけの計画はあるのか、そのための設備や条件で準備できているか
・事業計画から設備の大きさなども考えるべき、一度入れると簡単には変えることも増設もできない中で、タンクの大きさ以上のものを作れない。なので生産計画、販売計画も重要

②業界の現状などをしっかり認識し、本当に醸造したいのかを自身に問いかけ続ける
・常温商品で在庫がなく、初期投資が少ないものが理想とされる中で、クラフトビールは真逆の業界なのでリスクが高いビジネスともいえる
・現状、ビール業界はすでに頭打ちとなっている中で醸造所は500を超えている
 クラフトビールの売上比率が上がっているとはういえ、微々たるもの
・少ないパイをいかに取りに行くのか、綿密な事業計画やビジョンがないと埋もれてしまう
・国税局に縛られている部分も多く、不要と感じる作業も多い
・さらに業界的にブルワーさんの賃金が高くない、ということは売上も大きくあげられているところは日本では少ないという現状を表している部分もある


・上記のような苦しみがある中で「本当に」「自分」が「今」、「ビール」を「造って」「誰か」に届ける必要があるか。日本酒やワインではなくビールなのは?それを作る側でないとだめか、例えばビールの良さを広げたいならボトルショップでもインポーターでもいいはず。5W1Hを何度も自分自身に問い、そして上記のような厳しい世界でもあるということを理解したうえでしっかり判断をすべき。
・特に既存会社のビール部門のようなブランドや資金がなく、個人で始める方はしっかり考えてから判断すべき。軽はずみで飛び込むことは本当にオススメしない

3.Best Beer Japan 株式会社について

Best Beer Japan株式会社は
バックオフィス業務を自動化できる醸造所管理システム
新しい販路に繋がるクラフトビールECプラットフォーム
物流コストを半分にできる樽シェアリングサービス
を運営しております。
また、100社以上の醸造所と取引があり、酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があります。
ご興味がある場合は下記からデモのスケジュール調整ができます。
https://www.bestbeerjapan.com/#contact_anchor

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