『人間はポケモンでいう何タイプなのか』を本気で考察してみた。

僕たち人間という生き物が、ポケモンでいうところの何タイプに該当するのかを、本気で考察してみた記事。
読み上げたYouTube動画もあるので、文字読むんダルいひとはどうぞ。

ポケモンのタイプの概要

国民的アニメ・ゲームである、ポケットモンスターをご存じだろうか。
存在を知らない人はほとんどいないだろうし、まったく触れたことのない人すら少ないであろう、日本が世界に誇る作品の1つだ。
ポケットモンスターという生物がいて、人間と共存している世界のお話。
狂暴じゃないジュラシック・ワールド、といった感じだろうか。

そんなポケモンの世界には、ポケモンごとにタイプが存在する。
ほのお・みず・こおりなど、そのポケモンの特徴を表すものや、くさ・むし・ドラゴンなど、そのポケモンの種族を表すものがある。
そのタイプによって、習得できる技が異なったり、ジャンケンのような他タイプとの優劣が存在するのである。

では、僕たち人間とは、ポケモンでいうところの何タイプなのだろうか?

「人間はポケモンじゃないじゃん!」と思うかもしれないが、それは早計。
前述したとおり、むし・くさタイプなど、現実世界にも存在する生物がカテゴリ分けされているくらいだ。
むし・くさタイプじゃないというだけで、ポケモンじゃない証拠はない。
逆に、発見されているどのタイプにも該当しなければ、逆説的に「人間はポケモンじゃない」を証明できるかもしれない。
もしくは、「ポケモンの枠を超えた者」と上位種判定できるかもしれない。

ということで、「人間はポケモンである」という仮説のもと、人間が何タイプに属するかを考察していこう。
ちなみに、全部で18タイプ存在するため、様々な観点から絞っていく。

種族的にありえないタイプの消去

まずは、種族的に絶対にありえないタイプを消していこう。
ここは特に説明不要だと思うので、サクッと選んでいく。
なお、タイプの全種類が気になる人は、インターネットで検索してほしい。
種族的にありえないタイプは、以下の通り。

  • くさ・むし:生物学的にカテゴリ分けされているから

  • いわ・はがね:非生物としてカテゴリ分けされているから

  • ドラゴン:爬虫類として定義されているから

  • ゴースト:生物の死後の形態としてすみ分けしているから

ここで排除するタイプは、"絶対に"ありえないタイプに絞っている。
たとえば、「フェアリー=妖精」は残してある。
広辞苑で調べると、「妖精=自然物の精霊」であり、「精霊=人などに宿る超自然的な存在」となるため、人間じゃないとは断定できない。
難しい話に聞こえるが、つまり、0.01%でも可能性があるものは残しだ。

なにはともあれ、18タイプから12タイプまで絞ることができた。

特性的にありえないタイプの消去

続いて、人間の特性的に、絶対にありえないタイプを消していこう。
ポケモンには、タイプごとに特徴的な特性があるため、そこにあてはまらない場合は違う、という基準で選んでいく。
特性的にありえないタイプは、以下の通り。

  • ほのお:人間はやけど状態になるため

  • でんき:人間はまひ状態になるため

  • こおり:人間はこおり状態になるため

  • どく:人間はどく状態になるため

  • じめん:人間はでんきを無効化できないため

  • ひこう:人間はじしん(じめんタイプの技)を無効化できないため

ここでも、"絶対に"ありえないと断定できるものに絞っている。
たとえば、ドラゴンを無効化できるフェアリーは残してある。
ドラゴンが実在しない以上、無効化できるかどうかを断定できないためだ。
ゴーストを無効化できるノーマルも、同様の理由で残した。

これで、12タイプから6タイプまで絞ることができた。
ノーマル・みず・かくとう・エスパー・あく・フェアリーの6タイプ。
残りわずかだが、ここから絞り出すのはかなり難易度が高い。
ぱっと見でイチバン可能性が薄そうな「みずタイプ」ですら、人間の身体の60%が水分であることを考えると、否定しきれない。
そのため、ここからは少し特殊な観点から考察していこう。

複合タイプの可能性

ポケモンには、複合タイプが存在する。
その名の通り、2つのタイプを同時に有しているポケモンで、両タイプの技を得意とする。
たとえば、サトシのパートナーであるピカチュウは、でんきの単タイプ。
同じくパートナーのリザードンは、ほのお・ひこうの複合タイプだ。
ピカチュウはでんき技だけ得意だが、リザードンはほのお・ひこうのどちらの技も得意とする。
このように、複合タイプの方が、より多くの技への適性があるのだ。

では、この特徴を逆手に取ってみよう。
人間の中でも、才能がある人=先天的に優秀な人、というのは存在する。
これは遺伝子が関係しているらしいが、大多数の人間にはないタイプを有しているから、と解釈することができるのではないだろうか?
複合タイプは、もちろん異なるタイプ2つの組み合わせとなっている。
つまり、天才から特異なタイプを割り出すことで、消去法で普通は持っていないタイプとして判定できるのではないだろうか?という発想だ。

一部の天才のみが持ち合わせている可能性のあるタイプは、以下の通り。

  • かくとう(格闘家)

  • エスパー(超能力者)

エスパーについては、もう確定としていいだろう。
世界的に有名なユリ・ゲラーはもちろん、日本でいえばMr.マリックやマギー史郎など、超能力を生業としている人間がたしかに存在する。
ひと握りの人間にしか使えない技がある以上、複合タイプと断定できる。

かくとうは判断が難しいところだが、亀田三兄弟を想像してほしい。
三兄弟の全員がプロボクサーであり、全員が世界王者となっている。
結果を出せないプロボクサーがたくさん存在する中で、兄弟が3/3で結果を出しているというのは、偶然で片づけるにはあまりに確率の低い話だ。
亀田家の遺伝子によるボクシングのセンス、といっていいだろう。
よって、亀田家の血族は「かくとう」との複合タイプ、と断定できる。

これで、18タイプから始めた絞り込みも、残すところ4タイプとなった。

タイプ相性

最後は、それぞれのタイプ相性で決着をつけよう。
最終的にタイプ相性を持ち出すなら、最初からこれで決めればよかったのでは?と思うかもしれない。
それくらいに、タイプ相性での判定というのは、あいまいなものだ。
なにせ、完全耐性である無効化を除くと、耐性があるタイプは半減できる、弱点のタイプは2倍効きやすい、というだけなのだから。
どれを1倍としたときの割合?というのがあいまいで、できれば持ち出したくは無い要素だが、他に有効な判断要素も無いので、頼ることとしよう。

残った4つのタイプと、それぞれのタイプ相性は、以下の通り。

  • ノーマル:かくとうが弱点、ゴーストを無効

  • みず:ほのお・みず・こおり・はがねに耐性、でんき・くさが弱点

  • あく:ゴースト・あくに耐性、かくとう・むし・フェアリーが弱点、エスパーを無効

  • フェアリー:かくとう・むし・あくに耐性、どく・はがねが弱点、ドラゴンを無効

まず最初に可能性を切れるのは、「みずタイプ」だろう。
金属アレルギーを持つ人がいる以上、はがねに耐性があるとは思えない。
同様の理由で、「フェアリータイプ」の可能性も切ることができる。
ダニアレルギーや、アニサキスによる食中毒など、間違ってもむしに強いとは言えない。

残るは2タイプ、「ノーマルタイプ」と「あくタイプ」だ。
普通と悪、という対照的な2タイプが残った。
ここから1つに絞り込む・・・と言いたいところだが、少し待ってほしい。

長い長い人間の歴史を紐解くと、善と悪、両方の人間が存在している。
アナタの身近な存在にも、万人に手を差し伸べる善人が存在し、反対に犯罪に手を染めてしまう悪人も存在するのではないだろうか?
つまり人間は、「ノーマルタイプ」「あくタイプ」のどちらの特徴もあり、その割合は自分の行動次第で決まる、ということなのだろう。

善人と悪人、ノーマルタイプとあくタイプ、どちらとして生きていくか。
あなたの考え方1つ、行動1つで、それが決まるのかもしれない。

結論

以上より、少なくとも人間は、ノーマル・あくのどちらかだといえる。
そして、2つのタイプに共通するのは、かくとうが弱点だということ。
つまり、相手が善人だろうが悪人だろうが、ぶん殴れば解決するのだ。
それにいち早く気づいたのが、アンパンマン作者のやなせたかしだろう。
さぁ、みんなもやってみよう!
気に入らない人には、アーンパーンチ!

特に、「ノーマル・あくの複合タイプなら、かくとう・エスパーの可能性を消したのは間違いだったんじゃね?」とかいうやつには、アーンパーンチ!

・・・判定できました。
私は、あくタイプです。

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