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息子を連れて金沢に家出した話。

以前に書いた「家出と素うどんの話」という記事の最後に予告ぽく書いていた、息子を連れての家出の話です。(4年以上前の話です)。

最初にネタばらししてしまうと、私と妻がケンカして、というか、私が一方的にプチンときてしまい、衝動的に息子を連れ新幹線に飛び乗り、金沢に一泊して帰ってきたという、少しお金のかかった家出だった、というだけで、道中あまり大きな事件はありませんでした。

(なので、予告ぽいことを書いておきながら、大した話じゃないよな・・と思い、長いこと書けませんでした。無駄にハードルを上げてしまったというやつです。😅)

道中の事件といえば、当時まだ3歳だった息子が、金沢で夜ご飯を食べたあと、すっかり家に帰ってママに会えると思っていたのにホテルに一泊することを理解し、ギャン泣きしたこと。

あとは、北陸新幹線「かがやき」のミニカーを市内バスに置き忘れてしまい、バス会社まで取りに行く羽目になったことぐらいでした。

美味しい寿司を食べて、軽く観光して帰るという、今思い出すとただの楽しい一泊旅行でした。(行きの新幹線に乗るぐらいでもう機嫌は直っていた気も・・。)


実はこの家出話を思い出したきっかけがあり、それはこちらのマンガでした。


「妻が口をきいてくれません」

野原広子著。
第25回手塚治虫文化賞「短編賞」受賞作。



実はまだ全部読んでいないのですが、Amazonのレビューを読んだら大体内容がわかってしまいました。

あらすじとしては、ある日突然妻が口を聞いてくれなくなり、夫はなだめすかしてなんとか家庭を元に戻そうとしつつも、なんと6年も過ぎてしまった、というお話。

全部読んでないのに感想を書くのも変な話ですが、ひと言、恐ろしい話だなぁと。

夫の狼狽もさることながら、6年同じ屋根の下で生活しながら「口を聞かない」という怒りを維持する妻のストレスたるや…。(実話なのかな?)

もちろん、子どもにとっても悪影響この上ないでしょうね…。

もはや、怒りの維持が目的化してしまったのでは?

夫の言動に対する粗探しや、過去の言動にまつわる恨みを牛のように反芻することで「許さない自分」を保つことが、夫との関わりにおける最大関心事となってしまったかのようです。


こうなってしまったら、なかなか家庭を元に戻すのは難しいのではないかな…(マンガのオチはちゃんとは知らないのですが。)


私も会話を持たず旅に逃げる(しかも息子を連れて)というやらかしはしてしまっており、タイプとしてはこの漫画の妻と似たタイプなのかもと思いつつ、旅で怒りを解消できたのは良かったのかなと今では思います。

なんにせよ、怒って自己嫌悪に陥るのは本当にイヤなものですから…。

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