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スペシャルウィーク本をひっぱりだし、どんな馬がダービー馬に相応しいのか考えた。
さぁ、ダービーウィークもいよいよ水曜日まできました。
自分の中でダービー馬といえば?と思い出そうとすると、1998年の勝ち馬であるスペシャルウィークが真っ先に思い浮かびます。
以前、以下の記事でも書いたのですが、ダービーを勝ち、その後も王道を歩み続けた馬として、「スペシャルウィークはえらい馬」という印象が強いです。
ダービーを勝つだけでも大変なことなのに、その後も同世代、年上・年下世代と闘い続け、実績を積み重ねたスペシャルウィークは、えらいよな〜(とつぜん競馬評論家・井崎脩五郎さん風 笑)と思うのです。
また少し古い本ですが、こういう本も出ています。
![](https://assets.st-note.com/img/1653465932107-1ZNzZ9zRRF.jpg?width=1200)
タイトルがまるでハウツーものですが、内容は、スペシャルウィークの関係者がどのようにスペシャルウィークを生産し、育成し、共に戦ったか、また、引退後の種牡馬としての期待について、章ごとにまとめられています。
第一章がスペシャルウィークとのコンビでダービーに初勝利した武豊騎手の章、続いて、白井寿昭調教師、生産牧場である日高大洋牧場の経営者一族である小野田一族、育成担当者、調教助手・・と、スペシャルウィークに関わった様々な人々の章が続きます。
トリビア的な、白井調教師が、ダービー前の記者会見で湯沸かし器のガス漏れに気づき、ガス爆発を未然に防いだ話や、社台代表の吉田照哉氏が、1999年の年度代表馬選定について、日本でジャパンカップを勝ったスペシャルウィークの方が、エルコンドルパサーより上ではないかと疑問を呈していた話など、面白いです。
そして、”どんな馬がダービー馬に相応しいのか?”ということを考えながら読んでいたのですが、武豊騎手の章で、デビュー前にスペシャルウィークの才能に気づき、デビュー戦から普通は2戦目以降に教え込むような課題を与えていった、というエピソードが印象的です。
その部分を少し引用します。
豊はスペシャルウィークにその一段上の要求をした。
スピードのある馬なのに、あえてゲートをふわっと出て、出たなりのスピードで道中を進んだ。それも、阪神芝1600m向きではなく、東京芝2400m向きのラップを踏んで。そして、周囲に他馬を置き、威圧的な蹄音を聞かせ、前の馬のはね上げる泥や芝カスをかぶらせた。
普通なら2〜3戦目で与える課題を、初戦で与えたのだ。
スペシャルウィークは、鞍上の課した”飛び級”の試験に楽々合格した。
武豊騎手は、1996年のダービーで一番人気のダンスインザダークに乗り、フサイチコンコルドの2着に敗れています。
この本では、その敗戦にも触れ、武豊騎手がダービーの前のプリンシパルステークスでの乗り方について、もっと違う乗り方ができたのでは、そうすればダービーの結果も違ったのでは、と考えていた、という話が出てきます。
少し引用すると、、
ダービーの前走のプリンシパルステークスでは、他を寄せつけぬ圧勝劇を見せた。が、それはダービーより1ハロン短い東京芝2200m、しかも本番のような厳しいペースにならない舞台で勝つ乗り方だった。
ーーあのときも、東京芝2400mを勝つためのラップを刻み、東京芝2400mならではのペースの上げ方、動き方をすべきだったのではないか。
この、ダンスインザダークでの経験が、スペシャルウィークでダービーを勝つためのデビュー戦からの仕込みにつながったのだと思います。
やはり、ダービーを勝つには、馬自身が類まれな能力を持っていることは前提として、どのような経験を持つ人が関わり共に戦っているのか、という部分が最後に大きくものをいうのだと思います。
・・ということを頭に入れ、今年のダービーについて引き続き考えていきます。。
(おまけ)
トップ画像は、スペシャルウィークが勝ったダービー直前のNumberと、レーシングプログラムです。
Numberの方から何枚か懐かしい写真を。。
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今年一番人気濃厚のイクイノックスの母の父、
鞍上は今年ダービー三連覇の偉業に挑む福永祐一。
![](https://assets.st-note.com/img/1653481216048-tRVH4jmIW7.jpg?width=1200)
横山典騎手は今年もダービーに騎乗しますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1653481269572-voCB7QCVrq.jpg?width=1200)
この時点ではダービー未勝利。
しかし時は流れ、今年のダービーで、前人未到のV6を狙う。
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