日記4　呼吸

私はよく呼吸の仕方を忘れる。よくとかじゃなく毎日最低一回は忘れる。
鼻がつまってるとふとしたときに「あれ？今の今まで鼻と口どっちで呼吸してたっけ？」と結局、ひとりでに苦しくなって過呼吸になって息が整う。ただ自分が鼻呼吸だったのか、それとも口呼吸だったのか、謎のままである。
慢性鼻炎だからこれが毎日。
みんなも普段書き慣れてる漢字を「どんな字だったっけ？」となってしまった経験があるだろう。アレだ。
人間は疑問を抱えるとどうしても動きがギクシャクしてしまう。なんでなんでと思うと余計に分からなくなる。これってすごい怖くないか。
もし自分が心臓の動かし方を疑問に思ってしまったら急に不整脈を起こしてそのままお陀仏なんて。
みんなもそうかもしれないけど僕は思考と動きが全く一致しない。特にスポーツにおいてそれが顕著である。
ただただボールを投げるだけでも想定した軌道とは乖離し、20年前のラジコンになってしまったかと勘違いするほどラグがあり、そこらのチワワのほうが力強いのではないのかと本気で考える程の馬力。
私はよく考えて動けと言われるが、よく考えすぎて、知的好奇心を働かせすぎて、パンクしてるのだ。
パンクした一輪車を走らせてどうする。