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鹿の解体作業を終えて

先日、私は長野県上田市の菅平高原で捕獲した鹿の解体作業を初めて体験しました。

なんといっても衝撃的な体験

みなさん、1度は鹿の解体を体験した方が良いと思います。(鹿に限らず)

私は、小さな頃から医療系のドラマなどで流れる血が苦手です。
さらに犬や猫などの動物も苦手です。
それを踏まえて読んでいただきたいです。

菅平高原で罠を仕掛け、鹿や猪を捕獲している石畠さんの「鹿が大きすぎるから軽トラックにのせるのを手伝って欲しい」というヘルプがきっかけでした。

最初は鹿を軽トラックにのせるだけだろうと思い、生半可な気持ちで向かいました。

しかし軽トラックにのせるだけではなく、その場の勢いで、処理場で鹿をつるし解体する工程も手伝うことになりました。

もともと解体に興味を持っていたので楽しみである反面、血や動物が苦手なのでとても不安でした。

どこかのタイミングで覚悟する

自分でははっきりわかりませんが、あるタイミングで鹿を解体する覚悟を決めました。

おそらく石畠さんがハンマーで鹿を脳しんとうさせたタイミング、もしくは私がナイフを手にしたタイミングだと思います。

皮を剥ぐ面白さ、大変さ

私は解体の体験といっても、

  • 鹿をつるすこと

  • 鹿の皮を剥ぐこと

のみ行ったので未体験の工程はいくつもあります。
特に内蔵を取り除くのはかなりハードルが高いなと感じました。

皮を剥ぐのは当然大変ですが、思っていたより面白かったです。

冬に捕獲したからなのか、肉と皮の間にしっかり脂の層があり、そこにナイフで切れ込みを入れて皮を剥いでいきました。

私はド素人なので少し肉に傷をつけてしまいましたが、想像していたより筋膜がしっかりしていて、こんなにも綺麗に剥せるものなのか!とビックリしました。

獣の臭い

小さい頃、地元で猪の肉を食べたことがあり、臭いには覚えがありました。

久しぶりに嗅ぐ臭いにドキドキしながら処理場に向かっていました。

実際嗅いでみると、獣らしい皮の臭いがしましたが石畠さんの処理がとても上手だったので、
アンモニアなどのガスの臭いや体液の臭いは全くせず、解体に集中することが出来ました。

匂いの細分化

私は、カレーのスパイスの時と似ているなと思った。

ただカレーを食べていると、「スパイスが効いてて美味しいなぁ」としか思わないかもしれないです。

そこで、スパイスの名前を調べ、単体で匂いを嗅いでみると、

あのカレーのあの匂いはこのスパイスだったのか!と気がつくわけです。

また再度カレーを食べた際には、あぁこのカレーにはあれとあれがスパイスとして使われているだろうなとわかるようになります。

鹿を解体した際も同じ感想を持ちました。

これが赤身の匂いで、これが脂の匂いなのか!と気がつきました。

今までは私は何も考えず、「お肉って美味しいなぁ」「お肉ってこういう味なんだなぁ」と食べていましたが、

解体した日の夜に牛肉と豚肉を食べると、

あれ?いつもと味の感じ方が違う、、、と思うわけです。

とても面白いなと思いました。

何度も解体している人からすると、

たった1回やっただけで何を言っているんだと言われるかもしれないですが、本当にそう思いました。

まとめ

とりあえず、1回解体してみた方がいいです。

最初はかなり勇気が必要でしたが、ノリと勢いとその場の状況に流されれば、簡単に覚悟できます笑笑

是非機会があったら、やってみてください。

最後に

車で処理場に向かう途中、石畠さんが後ろからパッシングしてくれていたのは認識していましたが、

これから解体するのか!と思えば思うほど運転中に、

頭が真っ白になり何も考えられずに処理場に向かっていた事は、石畠さんには内緒です。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

鹿の解体体験記でした。

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