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1/365

先週末、1/365の喜びを見た。とある少年野球チームが、シーズン最後の大会で悲願のベスト4入りを果たしたのだった。

少年野球はシーズン最後の大会が終わると、最高学年である6年生が引退となる。そして、5年生を中心とした新チームが結成される。去年の同じ日、今の6年生は新チームとしてのバトンを受け取った。

しかし、10人以上いた6年生が抜け、たった4人でバトンを受け取った選手たちの道のりは険しかった。_____勝てない。刻々と過ぎていく時間と、積み上がる黒星の数に、チームは乱れた。選手たちは自信をなくし、応援する保護者は憤り、首脳陣は焦りの色を隠せなかった。「なんとか引退までに賞状を_____。」

チームに何度もあきらめムードが流れたが、選手たちも、保護者も、指導者たちも微かに残る希望を最後まで捨てなかった。練習して、練習して、練習して。そして、バトンを受け取ってから365日後、ついにベスト4に入ったのだった。選手たちは歓喜に舞い、保護者たちは喜びに泣き崩れ、指導者たちはかたく握手を交わした。

もし、はじめから1/365の挑戦とわかっていたら、人は挑戦するのだろうか。短いようで長かった挑戦。低いようで高かった挑戦。最後の最後まで希望を捨てずに戦った選手たちに、心からの拍手を送りたい。

6年生の選手のみなさん、本当におめでとうございました。これからもみなさんの活躍を願い、応援しています。

Berry LLC

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