人生を豊かにする暮らしのために、私が最初にした3つのこと

1,人生を豊かにする暮らしを探す旅の始まり

漠然とした ”環境危機によって生きる場所が侵されていく恐怖”から、何かしたい、しなければと思っていました。

しかし、面倒くさがりで、節約が苦手な私は、なかなか行動することができていませんでした。

そんな中、有名な書籍である、「フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣~」や「ゼロ・ウェイスト・ホーム~ごみを出さないシンプルな暮らし~」を読み、新たな価値観に触れました。

環境にいいことばかりではなく、よりよい自分自身の人生のために変化が必要であると感じました。同時に、これは多くの人の心を動かし、私たちの生きる場所が侵されるにも関わらず、環境問題の改善が後回しにされるという現状を変える、重要な考えであると感じました。

愛着のある少しのモノとの暮らしが、私の人生を豊かにするのではないかという仮説のもと、ライフスタイルを、消費に対する価値観を変えていこうと思いました。

2,ゼロ・ウェイストとは制約ばかりだと思っていた

ゼロ・ウェイストとは、ゴミを出さない生活のこと。

こう聞くと、我慢に我慢を重ねるイメージを持つかもしれません。ゴミを減らした方がいいのは何となく分かっているけれど、知らぬ間に一杯になるゴミ袋。ゴミ収集に出してしまえば、目の前からはなくなります。こうして、自分が出しているゴミを、自分のモノの扱い方を、見て見ぬふりをしていました。

そんな私が、ゴミを減らすこと、モノとの関わり方を見直そうという気になったのは、次の2つの考えに至ったからです。

1つ目は、モノを減らすこと、愛着のあるモノとの暮らしは、よりよい環境につながるだけでなく、私たちのより豊かな人生につながるということ。

2つ目は、消費は投票であるということ。買い物をすることで、それを作っている、売っている人や企業を支えることになります。つまり、消費のしかた次第で社会を変えていくことができるのです。

そんな中至った考えが、よりよい環境ばかりではなく、よりよい自分の人生のための生活です。

3,人生を豊かにする暮らしのためにした3つのこと

1つ目。いらないものは断る。特に、無料のものに注意!

これは少し気を付けるだけで、簡単にできます。

例えば、コンビニでもらう割り箸、紙おしぼり。

以前は、「店員さんが入れてくれたし、わざわざことわるのもなぁ」「無料でもらえるし貰っておこう、今日は家で食べるから使わないけれど、いつか使うかも」と思って受け取っていました。その結果、いつまでも使われることがない割り箸、乾燥してしまった紙おしぼりが手元に溜まっていました。キッチンの引き出しをいっぱいにする原因で、私にとっては必要がないものでした。

何となく受け取ることは、使い捨て割り箸や紙おしぼりの需要を生み出し、コンビニでそれらをを配り続けることに賛成していることになるのです。

ちなみに、私がコンビニ店員でアルバイトをしているときは、「割り箸や紙おしぼり、いらないです」と伝えてくれるお客さんより、「なんで入れてくれないの?!」と言うお客さんが多かったので、とりあえず入れてしまうことが多かったです。「いらないです」というお客さんが増えれば、とりあえず配るということは減るだろうし、いずれ割り箸や紙おしぼりの需要はなくなります。

他にも、ホテルのアメニティや開くこともなく捨ててしまうパンフレット、などいつもの何気ない行動を思い返してみて下さい。


2つ目。たくさんある物から自分の大切なモノに気づく。

私は、まず衣服について実践しました。

服を沢山持っているのに、”着る服がない”そんな感覚がありました。そこで、夏服をいったん全て並べ、まず自分が持っている物の全体像を把握しました。「いつか着るかも」と思ってしまい込んでいた服、セールで買った自分の体形に合わない服、この夏一度も着なかった服の多さに驚きました。

沢山の服を収納するのに必死で、お気に入りの服、いつも着る服が自分の中で分かりにくく、アクセスしづらくなっていました。その結果、”着る服がない”という感覚になり、新しい服が必要な気がしてしまっていました。

この夏一度も着なかった服、愛着がない服を中心に一掃することにしました。いらない物を捨てるという意識ではなく、”たくさんある物から自分の大切なモノに気づく”ということを意識で作業しました。”こんなに物を処分するのはこれが最後、これからは本当に大切なモノしか迎え入れない”という心持ちが何より大切です。手放すことになった服は、インスタストーリズを使って友達に譲ったり、お店の服回収に持っていったりしました。

そして、お店では買う前に、この服は本当に欲しい?似たような服は既に持っていない?着合わせる服はある?と考えるようにします。

何となく服屋さんに行くことが無くなった上、服が欲しい!という欲も減りました。しかし、以前より良い服、お気に入りの服を着ている感覚があり、嬉しい毎日です。


3つ目。使い捨て用品を繰り返し使えるものに代える。

今回挙げた3つの中では、一番苦戦しました。

今までの価値観から考えると、使い捨て用品は便利な物が多いです。使いたいときに使って捨ててしまえば終わり。洗ったり、片づけたりする手間がないから、便利と思っていました。

それでもどうしても、ゴミを減らす生活をしてみたかった私は、食事中にこぼしてしまったものや、コップが結露して垂れてきた水をテッシュで拭くのをやめようと決めました。そこで、薄手のハンカチを5枚コップに入れて食卓に置くことにしました。

今では、食事中にはこのハンカチで机や手を拭き、自然とコップの下に敷くようになりました。慣れてしまえば、丸めたティッシュが食卓の上にあることも、ゴミがすぐに溢れることもなくなり快適です。

他にも、繰り返し使えるものに代えられる、使い捨て用品は沢山あると思います。ペットボトル飲料をやめて水筒にしてみたり、プラスチックラップをやめてみつろうラップやシリコンラップにしてみたり。生活に合わせて、是非考えてみて下さい。


今回は、”人生豊かにする暮らし”を考えるようになった経緯と、初めにした3つのことについて書きました。これらのことを実践してみて、私自身にどんな変化があったのか、さらにやってみたいことなど、また伝えていきたいと思います。

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