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アメリカで親知らずを抜いた

先週末、いきなり親知らずが腫れて我慢できなかったので緊急で親知らずを抜いてきました。

アメリカでいきなり親知らずが痛み出すと、どこの歯医者にどうやって行けばいいのか、そして金額も未知ですよね。

あくまで私の体験なので、ここに行けばいいとか、こうすれば安くなるとか色々あるのかもしれませんがシェアさせてください。

私の親知らずの状態

私の親知らずは上2本が真っすぐ生えていて、左下は真っすぐ生えているけど半分が歯茎に覆われていて埋まっている状態で食べ物を噛むと痛くなります。右下は完全に埋まっていて出てきていないため痛みはありません。

上2本の親知らずは日本で歯医者に行った際に、真っすぐ生えていて悪さをしていないから抜かなくて良いと言われました。

しかし、渡米直後に生えてきた左下の親知らずは度々腫れては治ってを繰り返していました。この親知らずが先週金曜日にまたいきなり暴れ出したのです。

口腔外科を探す

日本ではかかりつけの歯医者にとりあえず行けば掛け合ってくれますが、アメリカでは普通の歯医者では親知らずを抜くことができません。親知らずを抜くには、Oral surgeon(口腔外科)に行かなくてはいけないのです。

アメリカは痛み出す前に親知らず4本を全身麻酔で一気に抜いてしまう文化です。
虫歯なども、半年に一回は定期的にクリーニングをしに行って、痛み出す前にメンテナンスをするので、日本のように痛くなってから歯医者に行くとなると、なにかと面倒くさいことになります。

アメリカは歯医者に限らず全ての医療機関がが予約制で、緊急で行くとなると空きがない場合が多く、そうなるとUrgent careやEmergencyに行くこととなります。この場合はご存じの通り通常よりもお金を取られてしまいます。そうなる前に少しでも違和感を感じたら病院に行くというのが大切なのです。

さて、話がそれましたが、私の親知らずが暴れ出したのは金曜日の午後で、この痛みに我慢できないと確信したのが金曜の夕方。
通常のOral surgeonは土日休みで既に営業を終了している状況でした。

ひとつだけ親知らずを抜くことができる歯医者が営業中だったため電話してみると、「来週の金曜まで予約でいっぱいだからEmergencyに行った方がいいよ」と言われてしました。

’’Oral surgeon Emergency weekend’’でググると、家から30分くらいのところにある歯医者がヒット。

グーグルの口コミも悪くなく、あと少しで営業終了だったため電話で明日はやっているか、値段はいくらか聞いてみることに。
「X-rayをしてみないと値段は分からないからとにかく明日来て。とりあえずExam&X-rayは99ドル」とのこと。

無事に土曜13時からの予約を取ることができ、なんとか翌日まで痛みを我慢して、娘を夫に託しハイウェイを飛ばして歯医者へ向かいました。

デンタル保険問題勃発

到着すると、まずデンタル保険の確認されますが、ここで問題勃発。

受付のお姉さんが、私の入っている保険会社に電話して確認を取ってくれたのですが、週末で保険会社が休みのため連絡が取れず保険の確認ができないとのこと。

ということで、今日はOut of pocket(保険適用なし全額自己負担)で支払ってもらえれば、また月曜日に保険会社に連絡するので、あとで差額を保険会社から返してもらえるけど、どうしたい?と聞かれました。

面倒くさいからこんなことになるなら月曜日まで待ちたいところですが、痛みに対して我慢ができないため、今回は取り合えず自己負担することに。
最初にExamとX-rayのために99ドルを払い、部屋に入りました。

デンタルアシスタントのお姉さんにX-rayをしてもらい、アジア系の年配の女性歯科医が登場しました。

なまりが強く早口で、ちゃんと聞いていないと中国語に聞こえます。腫れを確認するため左下の歯茎をこれでもかというくらい何度も強く押され涙が出そうでした。そしてやはり左下の親知らずを抜く必要があるとのことで、受付に連れていかれ治療費の支払いをしました。

ちなみに抜歯自体の金額は1100ドル(約16万)。今回は保険が使えないのでこちらも全て自己負担です。痛いので仕方ありません。

麻酔が効かない

今回はEmergencyのため部分麻酔です。

最初に液体を塗り麻酔する患部を少し麻痺させます。
この液体が通常の歯医者より強い気がしました。
親知らず抜歯への本気を感じました。

いよいよ注射針で麻酔を注入。普通に激痛。
麻酔を打つたびに「Brave girl」と褒めてくれます。もうアラサーなんだけどなんか嬉しい。このあと、麻酔が効くまで15分ほど放置されます。

しかし、歯の内側の麻酔が全然効いていません。
戻ってきた歯科医にその旨を伝えると、Don't worryと言って更に麻酔を打たれました。激痛で声が出ます。


恐怖の抜歯

抜歯は何も言われずにいきなり始まりました。
真っすぐ生えているからすぐに終わるはずと言われましたが、全然終わりません。
Almost there と何回も言われました。

顎を強く押されて外れそうで、恐怖で泣くところでした。
考えるだけでトラウマです。無意識にうなり声が出ていました。

何分かかったのか分かりませんが、ものの数分ってわけでは無かったのは確かです。

歯が抜けてから患部を消毒し縫ってもらって終了しました。


処方箋

近くのPhamercyはどこかと聞かれ、処方箋があるから帰りにとりに行ってねと言われて歯科医は去っていきました。

私は先ほどの恐怖で無になったまま呆然とガーゼを口にくわえとりあえずトイレに入りました。

トイレで鏡を見るとやはり抜いた側のほっぺが腫れていました。
トイレで冷静になって思い出したのですが、処方箋の内容を聞いてないなと。
受付のお姉さんに確認したところ、たぶん痛み止めだと思うとのこと。

車に戻ると、Phamercyから「処方箋が用意できたので取りに来て下さい」とのボイスメッセージが入っていました。

顔半分が麻痺したままガーゼを強く噛んで大雨のなかハイウェイを飛ばしPhamercyへ向かいました。

私は家の近くにあるスーパーに入っているPhamercyを指定したのですが、顔が腫れている状態で土曜日で混み合うスーパーに行くのはとても恥ずかしかったです。

Phamercyでは身分証を見せてお会計をし、薬剤師の説明を聞いたら終わりです。処方箋はmedicalの保険になるので保険適用で買えました。合計で10ドルほどです。

処方されたのはアモキシシリン(感染症予防)とイブプロフェン(痛み止め)、そしてマウスウォッシュでした。


最後に

これからデンタルの保険会社からいくら返ってくるのか恐怖ですが、いくら返ってきたのか最終的な金額も分かり次第更新したいと思います。






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