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イヌの台詞 15 ~避難の巻 ~

昨年の春頃だったでしょうか。ウクライナの避難民のニュース映像を見て、ショックを受けた記憶があります。沢山のお年寄りが荷物を背に負い、手にも抱えて避難しようとしているのです。

おぼつかない足取りで、急ごしらえの小さな橋を渡っている場面で、カメラが手に持った荷物の中を捉えました。それはケージに入った大きなイヌだったのですよ!

歩いて逃げるだけでも大変な老人が、イヌを抱えて細い橋を必死に歩いています。はたして彼らは、最後まで無事に避難できたのでしょうか。リードをつけた大きな犬の姿も見ましたが、列車やバスに乗って避難できたのでしょうか。

あの人たちがその後、もとのイヌたちと一緒の生活に戻れたのでしょうか。戦争が始まるということは、平和な日常が壊れるということ。ワンちゃんと共に暮らした平和な日常が無くなるということ。それが実際にはどんなことなのかということを、あの映像は具体的に教えてくれます。

あのような事態が、これからの日本の社会に、絶対に起きないとは言えません。そうなった時に、イヌを置き去りにして逃げるという人はいないと思います。

ウクライナの人たちのようにイヌを連れて逃げるか、もしくはイヌとともに死を覚悟して残るか、という選択肢になります。一緒に暮らすワンちゃんやニャンちゃんは、愛玩動物(ペット)というより、大事な家族の一員なのですからね。

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