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イヌの台詞18 ~お付き合いの巻 ~

夏の猛暑のせいもあって、最近はご無沙汰ですが、以前はベリーを車に乗せて公園に行っていました。団地の中にある広い公園は、夕方のお散歩タイムになると。沢山のイヌたちがやってきました。犬種も大小も様々で、
さながら「ワンちゃん大集合!」といった風景です。大抵は公園の一角に集まって、イヌ同士でジャレアッテ遊んでいます。

しかし、この仲間の輪にベリーは入っていかないのです。「仲間はずれ」にされているというわけではないのです。あちらから興味を示して、「いっしょに遊ぼう」という感じで近づいて来ても、ベリーが全く乗らないのですよ。

孫娘が言います。「ベリーちゃんは、自分をイヌだと思ってないんじゃないの」―もしかしたら、そうかもしれません。べりーは、一緒に遊ぼうと近づいてきたイヌではなく、飼い主の方へ行こうとするのですよ。

ベリーはかなりの程度の言葉の理解が出来ます。たとえばこんなことがありました。ウチでカミさんと話している時に「サアー、そろそろ出るかな」と私が呟いたら、近くでウズクマッテいたベリーがいきなり立ち上がり、私に吠えてきたのですよ。「家から出ると怒る」という、コイツの習性です。

どこまで言葉を知っているかは不明ですが、気を付けないといけません。
コイツは、人間の言葉世界に入りすぎて、イヌ同士の意思疎通が苦手になったのではないか、そんな気がするのですよ。

人の世界に近づき過ぎて、イヌの世界から遠くなる、ということがあるか
どうかはわかりません。しかし、それもイヌ本来の野生を忘れるようで、
寂しいことのように思うのですが……


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