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イヌの台詞 16 ~英国の巻 ~

5年前、英国に旅をしました。旅と言っても、居たのは実質4日間ですから、「行ってきました」という程度の旅行ですね。ロンドン郊外のコッツウォルズ地方の美しい村に行った時のこと。

そこでは川辺に広がる緑地帯で、家族やカップル、老若男女、話して食べて寝そべって、沢山の人たちが犬たちと一緒に、くつろいで楽しんでいましたね。

私がそこで撮ったワンちゃんの№1は、大型のブルドッグ。 コイツはリードも付けないで、自由に走り廻っていたのです。 川に飛び込んで、投げ込まれた棒を咥えると、それを岸辺 の主人まで届けるという「お遊び」を、嬉々として繰り返して いました。

英国では、「犬は人間に従属する動物」という考えが 定着していると聞きました。ここでの彼らの接し方を見ても、ヒトとイヌが別な生き物である ことを認識して、少し距離をおきながら仲良く共存しているという感じなんですね。

イヌを「擬人化」 して、服を着せたり、赤子のようにダッコして―といった日本人のような接し方はしていないようです。 国民性の違いでしょうかね。

人は霊長類ヒト科、イヌは哺乳類イヌ科、互いに異種の生き物です。それなのに、イヌは人とともに生きることを選択した生き物です。言い方を変えれば、人と共に生きてくれる唯一の異種の生き物と言えます。
お互いに幸福になれるように、上手に付き合いたいですね。

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