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シドニー14日間強制隔離レポート

去年、ロックダウン中のメルボルンに引っ越してきた時、シドニーで2週間の強制隔離を経験しました。

当時はまだ隔離生活についての日本語の情報がほとんどなかった中で、夫の会社の方から隔離中に持ってきてよかった物を事前に教えてもらい、とても助かったのを覚えています。

まだしばらく入国者の隔離措置は続きそうだし、赴任される日本人家族もぼちぼちいるようなので、そんなご家族の参考になればという思いで隔離中の生活などについて書いてみたいと思います。

かなり長くなってしまったので、持っていって良かったものリストを別記事でまとめました。サクッと見たい方はこちらをどうぞ↓

※2020年9月の話なので、変更になっている部分もあると思います。泊まるホテルもタイミングによって変わるようなので、サービス内容も一律ではありません。あくまで私の滞在時の感想です。


シドニー空港からホテルに直行

シドニー空港に到着すると、まずコロナ検疫(検温、注意事項等の説明)。

荷物をピックアップして外に出ると、いかつい兵隊さん達が待っていて、私たちの荷物を軽々と持ち上げて大型バスに乗せてくれました。

大型バスは、私達家族だけの貸し切り状態。

行き先も告げられないまま1時間ほど走り(どっきりカメラか……)、タウンホール(市庁舎)裏にあるAdina Apartment Hotelで降ろされました。

シティのど真ん中で観光にはちょうど良い場所なのに、2週間は外に出られないのが残念。

入り口には兵隊と警察官が数人いて、チェックイン対応してくれました。

皆にこやかだけど、男女問わず大きくて体格が良い。これは逃げられないな……(逃げないけど)。

空港とホテルに配備された兵隊&警察官の数に、オーストラリア政府の本気度を感じた入国初日でした。


部屋は広い角部屋で快適

そして長いチェックインを終えて連れて行かれたのは、広くて見晴らし良好な角部屋!

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ベッドは2つ(キング&クイーンサイズ)、キッチン、洗濯機&乾燥機付き。

寝室が2つ、デスクも3つあったので、夫と子どもたちがオンライン授業や仕事をする際もお互い邪魔することなく、快適でした。

家族で泊まる場合はこういう滞在型アパートメントホテルですが、単身だとキッチンや洗濯乾燥機がついていない普通のホテルなのできついと聞きます。

部屋にはベランダもありましたが、窓を開けるのは禁止されていました。

ドアの外には常に監視の人がいて、一歩も外には出られません。

食事やアメニティの受け取りでドアを開ける時にも、監視の人が警戒して動く気配がするほど、監視は厳しかったです。


部屋の設備やアメニティは充実

部屋についていたものをざっとまとめます。

・キッチン(調理器具、食器、電気ケトル、食洗機、冷蔵庫、電子レンジ、オーブンレンジ、ゴミ袋、食洗機洗剤、ティーバッグ・インスタントコーヒーなど)

・バス&トイレ 2つ

・洗濯機、乾燥機

・アメニティ一(シャンプー、コンディショナー、ボディソープなど)

・タオル(大量)、シーツ(替えのスペア1組)

・拭き掃除用洗剤とダスター

タオルやアメニティ、ゴミ袋などは足りなくなったらフロントに電話すれば持ってきてくれます。

部屋の電球が切れた時には、全身防護服姿のスタッフが入ってきて電球をかえてくれました。

掃除サービスはなく掃除機もなかったので、備え付けの拭き掃除用洗剤でバス・トイレ、キッチンの掃除だけしていました。


強制隔離中の生活スタイル

隔離中、夫はリモートで仕事、子どもたちは持参したPCとタブレットで学校のオンライン授業を受けていたので、平日は規則正しく生活できました。

私は子どもの授業をサポートしつつ、オンラインのヨガをしたりネットサーフィンしたり……。

運動のために、子どもたちと一緒にYouTubeのダンスエクササイズもしました。

授業の後はおもちゃで遊んだり、Amazon Primeビデオでアニメや映画を見たりしていました。

※Amazon Primeなどの日本の動画を見るためにはVPNが必要なので、見たい場合は事前に契約しておくことをおすすめします。(我が家はセカイVPN)

暇な時間がたっぷりあるので、おもちゃや趣味の道具、漫画・本などは多めに持っていったほうが良いと思います。

下の子の好きなブロックは大きなボックスごと持って行きました。かさばりましたが、これでかなり遊べたので持って行ってよかったです。


食事はすべてデリバリー

食事は1日に2回支給で、お昼前に昼食が、夕方に夕食と翌日の朝食がドアの外に置かれます。

メニューは日替わりで、アレルギー等は伝えておけば考慮してくれます。

・朝食:シリアル、パン(ジャム、マーガリン付き)、牛乳、ヨーグルト、フルーツなど

・昼食:手巻き寿司、サンドイッチ、フォーなど

・夕食:鶏とトマトソースのパスタ、ラム肉のクスクスなど、デザート

量は多かったですが、運動不足を考慮してか、比較的ヘルシーで美味しかったです。(ピザとかハンバーガーとか予想していたけど、それは無かった)

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↑夜ごはん

口に合わなかったり、飽きてしまったら、Uber Eatsやカフェ等のデリバリーも利用できます。

我が家の場合、夕食に苦手なものが出た時には、昼食の余り(賞味期限内のものは取っておいた)や日本から持参したレトルトの非常食を食べました。

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↑朝ごはん

PCR検査と隔離終了後

滞在中は、午前と午後に看護師から体調確認の電話がありました。

隔離中のPCR検査は3日目と11日目の2回。

どちらも陰性だったので、13日目に陰性証明書をもらい、翌々日(15日目)にチェックアウトとなりました。

チェックアウトの時や、その後に泊まったホテルのチェックイン時に陰性証明書を提示させられたので、取り出しやすいところに入れておくことをおすすめします。

チェックアウトの時間が読めなかったこともあり、メルボルン行きのフライトはチェックアウト当日ではなく翌朝にしました。

隔離終了後の別ホテルでの宿泊を安めの料金で頼むこともできましたが、選択肢が少なかったので、我が家は自分たちでシドニー空港近くのサービスアパートメントを予約しました。

この1泊があったおかげで、気分的にも時間的にも余裕を持ってメルボルン行きの飛行機に乗ることができました。


2週間一歩も外に出ないという経験は初めてだったけれど、ホテルも部屋も良かったので、あまりストレスはなかったです。

とはいえ、2週間ぶりに外に出た時にはものすごい開放感がありました!

好きなところに行けて、好きな物を食べられる自由があるって素晴らしい。

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↑ホテルからのサプライズの差し入れ。こういうサービスがとてもうれしかった。

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