「強い人ほど誠実であれ」6月10日
ツーアウト、ランナー二塁。多くの観客、チームメイトから声が聞こえるが、そんなことは頭に入らない。
最後の一球にさせない。俺で終わるわけにはいかない。
絶対にここで打って、仲間に望みを託す。
二塁にいるチームメイトを見ながら、目の前のピッチャーを見る。
バットを握る僕が考えることは、ヒットを打つことだけだった。
しかし、僕がバットを振ることはなかった。
サインプレーから素早い牽制が入る。
二塁ランナーはアッという間に牽制アウトになった。
え、、、
頭が真っ白になった。何もできなかった。
こうして僕らの夏は終わった。一回戦コールド敗退。
そこから僕は学んだ。一瞬の心の油断で試合は負ける。
いや、試合前から浮かれていたのかもしれない。
僕らが負けるはずないと思っていた。
「いいか。強い奴ほど誠実じゃなきゃいけない。絶対に気を抜くような態度は見せるな。お前らはチャレンジャーだ。そのつもりで戦え。」
夏の最後の大会前、監督が僕らに言った言葉だ。
僕らのチームはその年の春に、全国大会Best 8という実績を残した。絶好調のチームだった。
僕らはこの言葉をもっと真に受けておくべきだった。
そしてその通りになった。
相手は一回も勝ったことのないチームだったのにも関わらず。
僕らの実績やそこから生まれた慢心が、油断を生んだ。
いつもはしないミスをしだす。それが連鎖となって相手の勢いに飲まれていく。誰もが冷静になれずに、大量得点を奪われてしまった。
スポーツには本当にこういうことが起こりうる。
それは実力が足りないのではない。物事に取り組む姿勢が緩まった瞬間からこうなっていたのだ。
いつもすごい結果を残し続けている人やチームは決まって、誠実であり、貪欲である。
「努力をすれば、成果は出る?違うだろ。成果が出るまで努力するんだ。」
サッカー界のリオネルメッシの名言だ。
これだけすごい結果を出しても、努力を続ける。
その目的がパフォーマンスの維持なのか、向上なのかはわからない。
でも、成果にうぬぼれず、自分の目標に向かって努力し続ける姿は
貪欲であり、誠実である。
誠実とは、自分の目標に貪欲なのかもしれない。
成果も大事だ。自信になる。でももっと大事なのは姿勢。
姿勢がしっかりしていれば、いつかはたどり着く。
姿勢とは、誠実であり続けること。
それは、自分と常に向き合い続けること。
自分の可能性を信じてやまないこと。
そして、やることをやって進み続けること。
あの時の失敗から学んだこと。
そしてこれが大事にしたい姿勢だ。
なんかよくわからない記事になっちゃった(笑)
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