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「Bepro11」オプティカルトラッキングとGPS追跡装置、データの正確性テストを実施

近年のスポーツ業界において、選手のコンディションを正確に把握し、試合で最高のパフォーマンスを引き出すために必要な選手個人、またはチーム全体のフィジカルデータ(走行距離や速度、負担、スプリント回数など)の測定が重要性を高めています。

その中で、サッカー分析プラットフォーム「Bepro11」はオプティカルトラッキング(Optical Tracking)技術を利用し、フィジカルデータを選手やチームに提供しています。選手のフィジカルデータ測定に広く使用されている装着型の追跡装置であるG P S追跡装置とは異なり、Bepro11のトラッキング機能はAIカメラがフィールド上の選手を自動的に認識して追跡を行い、選手が走った距離やスピードなどのフィジカルデータを記録します。

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そこで、今回は私たちBeproが位置データとフィジカルデータを中心に、オプティカルトラッキング技術の正確性を検証するテストを行いました。このテストでは、FIFAが認証するETPSのサーキットテストなどを通して、流動的な状況下における位置情報の精密性をGPS装置と比べながら行いました。

その結果、Beproのトラッキング機能からは非常に精密なフィジカルデータを取得することができると証明されました。オプティカルトラッキングから得たデータは、実質のデータ(コート上を実際に器具などで測ったデータ)と非常に近いものであると同時に、選手の位置データに関しても、GPS装置が収穫したデータよりも優れているものでした。詳しくは下の動画をご覧ください(字幕付き)。


正確性テストでは何を行ったのか?

Beproカメラとコンピュータービジョンの精密性を確かめるため、物理的な位置把握能力を測定する必要がありました。そこで、ビッチの一部分(30m×30m)を測定し、このエリアを使って主に2つのテストを行いました。

① 最初に、ETPSのサーキットテスト(FIFA公認の)を行いました。ここでは、位置データとフィジカルデータの正確性を測るため、FIFA公認の証明プロセスで使用された同様のサーキットを再現しました。あらかじめ決められている位置にマーカーを置き、その動きをBeproの固定カメラシステムで撮影しました。

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② 次に、同じサイズのコートで2対2や5対5のミニゲームを5分間行いました。その際には、選手にGPSの追跡装置を着用してもらい、Beproのトラッキング機能とGPSの追跡機能を比較しながら、実際の選手位置をどれほど正確に認識できているのかを明確にしました。

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なぜオプティカルトラッキングなのか?

試合や練習のフィジカルデータを入手するため、多くのクラブがGPSなどの追跡装置を使用している中、Beproは設立当初から、オプティカルトラッキングの技術開発に注力を注いできました。その理由として以下の3つが挙げられます。

・GPS技術には、常に精度の問題があります。今回行ったテストの検証結果では、GPS技術を元にしたフィジカルデータ(位置情報)は実際の選手位置から数メートルずれていることが多々ありました。それに比べて、Beproのオプティカルトラッキング機能は、より正確かつ一貫したフィジカルデータを得ることができました。

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・GPS装置は、各プレーヤーが個別のデバイスを使用しなければいけないため、端末の不具合が発生する可能性が高くなります。その結果、不確定なデータや不完全なデータ(あるいは全くないデータ)が得られる可能性があるのです。他にも、GPS装置は選手自身が端末を装着しなければならないうえ、複数のデバイスが必要となるので、コストの増加にもつながります。

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・オプティカルトラッキング技術では、自チームだけでなく、相手チームのフィジカルデータも入手することができます。相手チームの走行距離やスプリント回数など、様々なデータを試合単位や選手単位で自チームと比べることで、チームのパフォーマンス向上に必要な客観性あるデータを得ることもできます。


Beproのトラッキング・テクノロジー

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Beproの固定カメラシステムは、3つのカメラフィードをつなぎ合わせてピッチのパノラマビューを撮影します。この撮影された映像にコンピュータビジョンのアルゴリズムを適用し、各選手とボールの位置を1秒間に30回測定することで、ピッチ上の物体を追跡できるようになります。実際に、1試合あたり約340満点ものデータを取得しています。また、選手の位置情報に留まらず、それらのデータを応用することで選手の走行距離やスプリント速度などのフィジカルデータも得ることができます。

Beproは、今まで以上にトラッキング技術の開発に注力し、より精度の高いフィジカルデータをクラブのみなさんに提供できるよう日々努めていきます。私たちは、より多くのクラブや選手が手軽にトラッキングデータを活用し、チームの改善や向上の手がかりとなるような情報を提供していくのがBeproの目標です。

追加コンテンツ

ETPSサーキットテストと、2対2ミニゲームの長編映像。


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【お問い合わせ】
会社名:Bepro Japan合同会社
担当:ファンティー二直木
Email: updates.jp@bepro11.com
Twitter: @bepro_jp
サービスURL:https://www.bepro11.com/main











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