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「オランダの医療制度」

~井戸端会議カテゴリーより ~2017年9月13日 ~男性

「わたしの住む国から、ちょっとビクビクしながら発信します。

私の国、それはオランダです。オランダの医療制度事情について、書いてみようと思いました。

オランダはプライマリケア制度で、かかりつけ医のことをGP(general practitioner)またはファミリードクターといいます。

理論的には自由にGPを選ぶことができますが、15分以内に駆けつけてこれることが条件になりますので、近所に住むドクターでないといけません。GP不足という事情があるので、GPを切り替えるには許可が必要です。

GPはお互いがお互いの患者を受け入れることはありません。これは違法ですがもはや慣習となっています。

セカンドケア。つまり専門医。ほぼ全員がいち事業主として病院内で働いています。おなじ専門分野の同僚とともに協力しあって働いています。GPの紹介状なしに専門医にかかることはできません。

緊急ケア。これはトリッキーです。

心臓発作のような命にかかわる場合は119番のような国家緊急番号に電話することができます。病院には応急処置部門があります。

しかし時にはGPのローカル協同組合(huisartsenpost)にブロックされることがあります。GPのローカル協同組合とは、営業時間外に対応するために作られた地域のGP達による共同組織です。そこに繋がられると、まずアシスタントがドクターに連絡すべきかどうかを判断します。そしてアセトアミノフェン/パラセタモールを服用させてみて、それで問題が解決するかどうか様子見のため待たされることがあります。

またローカル協同組合病院まで来てください、と言われてもそこへの移動手段は私たち患者側の問題です(救急車などは使えません)。

他国でしたら真っ先にERに直行すべきケースでも、まずGPに相談することを暗黙に要求されています。

結局のところ、GPはたしかに患者のことをよく知ることになり、GPの無駄な時間や費用が節約されることになります。

たとえば骨折したとしましょう。そんな時でも骨が突き出て露出でもしてない限り、まずGPへの診察が通常ルートになるんです!

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