ドラゴン桜2021第3話:理系トップの藤井遼vs東大専科の試験勝負

ドラゴン桜2021第3話では、桜木健二が、ドラゴン桜を校庭に植えるところから始まります。10年前にも水野らがいた頃に植えたドラゴン桜です。そこで変な昆虫好きの男子学生や小杉真理という文系トップの女子学生も登場します。

授業に戻って、中学の問題集をやります。そこに龍海学園きっての優等生で理系トップの藤井遼(鈴鹿央士)が、東大専科の学生達をバカにするために教室に入ってきます。

この藤井遼はたまたま高校入試の日に風邪を引いてしまい、第一志望校を受験できなくてしかたなく龍海学園に入った生徒で、成績はダントツトップで東大も可能性のある秀才です。

この藤井が、東大専科に入ってきて専科の学生達をボロクソにけなします。頭に来た瀬戸が胸ぐらをつかんでケンカになりそうになりますが、先生がちょうど戻ってきて事なきを得ます。

その頃理事長は、東大専科を潰すために、難関大学コースを新設しようとし、そこに藤井遼を引き込もうとします。藤井遼は一応難関大学コースに在籍はしますが、そこで教える予定の先生に向かって、「先生、先生の大学ってどこですか?○○大学ですよね。先生のレベルが低いので授業は受けない」と先生に面と向かって言い放ちます。完全に先生をバカにしきっています。

上の藤井遼と東大専科の学生のケンカがきっかけになって、藤井遼と東大専科の生徒達とで試験で対決することになります。いつもどおり、東大専科が負けたら桜木健二は首、という条件です。

3週間後の対決に向けて、生徒達は英語や地理の勉強をしていきます。その過程でyoutuberやtwitter1日20投稿などが東大専科の学生には課されます。

そして、朝晩に水野先生(長沢まさみ)からクイズが出ます。それにも生徒達は答える必要があります。面倒がりながらもクイズに答えます。

生徒達はクイズなんかしている場合か?と指導方法に疑問を持ちますが、それでもできる限り課題をこなしていきます。実はそのクイズは東大過去問でした。

そして、藤井遼との対決の日を迎えました。問題は、理事長が選んだ英語と地理の問題でした。ここで、藤井遼も、東大専科も理系なのに、東大地理の2次試験の問題が出題されるところがいい味を出してます(笑

採点結果は、東大専科の学生達は、13点~15点、藤井遼は11点で、東大専科の学生が勝ちました。勝因は、東大専科の学生達はやさしい英語でミス無く英作文を書いたのに対し、藤井遼は難しい表現を使い、スペルミスも多かったこと、社会では視点が1つ抜けていたために点数が伸びなかったことでした。

まぁ、英作文は、優しい表現でミスなく書くのは東大英語でも有効でしょう(私も同じ作戦で合格しました)。さらに、地理では、なぜかぼちゃの輸入元がメキシコやニュージーランドなのか?という理由や本質を考えさせる勉強をさせた水野先生の考えさせる授業が有効で、多様な視点から解答できたのが勝因でした。

ちなみに、カボチャの日本での季節は夏~秋、メキシコはいつでも暑いので年中カボチャが採れます。ニュージーランドは南半球なので、日本とは季節が逆なので、日本の冬はニュージーランドの夏ですから、日本で採れない時期にカボチャが採れるので輸入されるようです。

一方、瀬戸は家の食堂の経営状態が悪いらしく、対決当日には学校を休んでしまいました。借金の返済が遅れている嫌がらせか、食堂のガラスを割られたりしていたようです。学年最下位の瀬戸が藤井遼との試験勝負に入っていたらどうなったかはわかりませんが、他の3人が良かったので、勝てた可能性は十分会ったと思います。

ともかく、東大専科の大勝利に終わりました。

その勝負を、教室の外から見物していた生徒達を桜木健二が「バカ」とあおって、一瞬即発の状態になりますが、桜木の、お前達は社会の仕組みがわかってないから一生搾取される、という演説を最後まで聞き、その後ケンカ腰だった生徒達もそのままクラスに戻って行きました。

桜木のいうとおり、弱者は一生懸命働いてもお金が貯まらず、一生働きアリのように働き続け貧乏に苦しみます。

しかし、東大卒の公務員は、若いときは給料が安いですが、課長補佐、課長、部長、局長、次官と昇進していき、給料は最後の方では1500万円~2000万円超にもなります。

それだけではありません。そこから天下りします。一流企業の役員に天下れば、最初年収2000万円程度、その後常務、専務、副社長と昇進することもあり、そうなれば、年収5000万円もあり得ます。

まぁ、民間企業はまだいいとしましょう。しかし、官僚は、自分たちが天下る先(外郭団体など)も自分らで法律を作って税金を使って作ることができます。例えば、この前の補助金を配るときも外郭団体を通して電通に再委託していました。

この外郭団体は、理事長には大企業の元幹部をすえ、副理事長には官僚が天下ります。そうすることで理事長になれば批判を浴びるのを防いでいます。そして、この外郭団体は税金で運営されます。頭いいですよね。

つまり、官僚は合法的に国民の税金から天下り先の給料を得ているのです。これが、一般国民のお金は最終的には頭のいい人達に吸い上げられる仕組みです。

これを知らないで、学歴なんか要らない、と言っていても説得力がありません。桜木健二はこのことを生徒達にわからせようと、お前らはバカだ、と何度も言っています。

おそらく何人かはわかってくれて東大専科生も増えてくるでしょう。他にも、昆虫好きで、天気の変化も予想できる学生や、その友達の文系トップの女子学生も登場していました。いずれ、藤井遼や、この昆虫好きの学生、文系トップの女子学生も東大専科に入るのでは?と展開がとても楽しみです。

ともかく、次々と問題が起こって面白いですし、東大受験をゲーム化している感じもして、いいドラマだと思います。これを見て、やる気になって、猛勉強して東大に入る学生が増えて欲しいです。

ただし、貧乏人から搾取する官僚を量産するのだけは止めて欲しいですね。そのあたりもしっかり人格教育して欲しいところです。


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