[読書レビュー]勉強大全 ひとりひとりにフィットする1からの勉強法 伊沢拓司さん ★★★
クイズ番組の東大王で有名な伊沢さんが出した勉強本です。
勉強大全、ということで伊沢さんが考える勉強のあり方についてとても詳しく書かれていました。伊沢さんの東大受験までの軌跡がリアルに描かれているので伊沢さんのファンにはとてもオススメです!開成高校での高二時点の成績(400人中280位)やゲーセン通いからいかにして脱したか、を振り返られています。
ですが、体験記や伊沢さんの想いの記述が多いためか冗長な部分も多く、勉強法を学ぶ、という役割としてはまとまっていない印象や簡単な手法に落とし込んで解説しきれていない印象を受けました。
そのため個人的なオススメ度は星3つ★★★です。大学受験に対する取り組み方は詳しく書かれているので難関国立大受験生には星4つ★★★★だと思います。
その中でもなるほどなと思った部分をピックアップしてみます。
いい勉強法教えてください、という質問はよくない
人それぞれ目標と現在位置が違うので、そこを明確にして最適な勉強法を考える必要があります。
勉強は量×質=x
質、量どちらが大事というものではなくxを最大化する今の自分に適した勉強法を見つけましょう、ということです。
暗記にはマクロ暗記とミクロ暗記がある
マクロ暗記は構成要素のつながりの構造が暗記の対象、ミクロ暗記は細部まで暗記が必要なもの。本書では具体的に書かれていませんが、マクロ暗記した上で構造の中の詳細をミクロ暗記していくことが大事と思われます。
暗記はアウトプット
暗記の目的は試験で知識を再現するために行うということです。そのため、暗記の対象がどう使われるか、を意識して暗記をする必要があります。ここは勉強法において最も大事なことかと思います。
大学受験の科目では国語、英語、数学については取り組み方が最後に詳しく解説されていますのでぜひ読んでみてください。
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