7. 青梅マラソン30km(2024/2/18)

 この日は、京都、高知龍馬、北九州、熊本城、おきなわなど、全国各地でマラソン大会が開催されたが、2月っぽくない陽気で、ランナーにとっては少し暑い1日になった。
 自分自身は、東京マラソンの2週間前調整として、青梅マラソンに参加。30キロの公式レースは初めて。今年で56回目という伝統のある大会。

直前の状況

 自己ベストで走った別大後の2週間は、ほとんどジョグだけでポイントらしい練習をできておらず、3日前の木曜に少しスピードを出して短い距離を走ったぐらいで、ほぼぶっつけ本番。
 とはいえ、メインはあくまで2週間後の東京マラソンで、青梅では100%は出しきらないつもりだった。

レース当日

会場到着〜スタートまで

 青梅マラソンの30キロはスタートが11:30で、当日受付も可能。事前にゼッケンの引換券と荷物預けの袋(要事前申込み)が自宅に届く形。
 JR青梅線で9:30すぎに最寄りの河辺(かべ)駅に到着(駅はかなりの混雑だった)、受付会場の河辺小学校までは歩いて10分ほど。
 会場に着くと、参加賞Tシャツ(なかなか独特の色味)、続いてゼッケンをスムーズに受領(ほとんど待ちなし)。
 時間に余裕があったため、例のごとくトイレを済ませた後に着替え、荷物を預けた(袋はかなり大きめで、機内持ち込みのスーツケースとかは入りそう。自分はいつも25リットルのリュックだけ)。
 なお、荷物預けは当日受付もやっていたが、少し並んでおり時間がかかっていたようなので、事前に申し込んで正解だった。
 また、受付会場に近いトイレは、男性用の大小いずれも10台ずつぐらいしかなく、参加人数のわりに?数が少なく、大は10:10の時点で20分ぐらい並んだ。
 荷物を預けた時点で10:45(10:50締切)。スタートまで45分あったが、やることもないので、スタート地点へ移動。

受付
参加賞Tシャツ 表

レース

 今回、スタートのブロック分けがかなり細かく(AからL?もっとあったような)、自分はDブロック。スタートの台が見える位置。
 スターターを務めた原辰徳前巨人監督が、スタート前のコメントで、パリ五輪マラソン代表の赤崎選手(この日はぶっちぎりで優勝)の名前を何度も言い間違え、若干グダつく場面はあったが、Qちゃんこと高橋尚子さんのエールで元気をもらった。

 スタート前に、いつも通り本日の目標設定。
 一番は、東京マラソンに疲れを残さないようムリはしないことと、レースの雰囲気を楽しむこと。
 タイムは、前半上り、後半下りのタフなコースを踏まえ、フルマラソンサブ3ペースぐらい(=2:07:30、4:15/k)で行ければ御の字とした。

 定刻の11:30にスタート。スタートラインまでは29秒。
 スタート時点で気温は15℃?とかだったのでは。ここ数年の大会で一番気温が上がったようで、自分は汗をよくかくので、給水は全部取らないとマズイなと思いながらスタートした。
 服装は、エルドレッソのつばが短めの帽子(去年のサロマ湖100kで着用、ノースリーブに合わせてみた)、エルドレッソの茶色のノースリーブ(先日の別大でも着用、最近のお気に入り)、R&Lのポケット付きのハーフタイツ(初着用、Beyond2023でのFlipBelt忘れ事件がトラウマで対策検討中)に、モルテン黒(カフェインなし、10キロで摂取)、アミノサウルス3番(カフェインあり、20キロで摂取)、塩ジェル(15キロで摂取、これがないとヤバかった)を入れ、ソックスはいつものタビオレーシングランプロの五本指。
 シューズは、ヴェイパーフライ3(エキデンパック)を初投入。問題なければ東京で使うつもりで、試しに履いてみた。

 序盤の5キロ手前の宮ノ平駅までは緩やかな上り。スタート直後は混雑して、最初の1キロは4:30ぐらいだったが、その後は少しずつ空いてきて、2キロ目からは4分ヒト桁に。上りなのに飛ばしすぎか??と思いながらも、そこまでがんばって上っている感じはなかったので、とりあえずそのまま行ってみることに。
 最初の5キロはネットで21:00ぐらい。悪くない入り。

 宮ノ平駅前を過ぎて、一旦少し下った後、二俣尾駅前までまた2,3キロ緩やかな上り。その後少し長めの下り(帰りにこれを上るのか。。と思いながら下る)を経て、あとは折り返しまで5キロほどじわじわと上り。
 こんな感じで、前半は、全体的に上り基調ながらも、上りだけでなく、時々下りが入って休めたので、そこまでしんどさは感じなかった。おそらく追い風?だったのも助けられた。

 辛かったのは、上りというよりは給水の少なさ。往路の公式エイドは10キロだけで、8キロぐらいにあった私設エイドの時点でかなり汗をかいており、水切れを起こしかけていたので危なかった。

 水切れの不安を持ちながら、10キロまでの5キロラップは20:53。上り基調ながらなんとかサブ3以内のペースをキープ。

 前半はたしかにラクではなかったが、富士登山競走(五号目までですが)やヤビツ峠、箱根を去年経験していたのがよかったのか、そこまでイヤなイメージは持たずに上り切れた。
 15キロの通過はグロスで1:02:24。予定より2,3分速い。
 沿道の応援はほとんど途切れることがなく、和太鼓やおじさまおばさまのコーラスなど、街を挙げて応援してくれているのを感じながら楽しく走れた。

 後半は下り基調だから楽勝だろうと思っていたが、一転して向かい風と、往路の中盤で下った2ヶ所が逆に20キロ以降の上りになって、かなり苦しめられた。結局、この2か所の上りの部分はキロ4:25〜30ぐらいかかってしまった。

 一方で、今回はタイム第一というよりは、楽しむことも目的にしていたので、20キロの給水では減速しながら、確実に柚子まんじゅうをゲット。
 周りのランナーは誰も取っていなかったが、たしかに口の中の水分を持っていかれて、飲み込むのに少し難儀したおかげで、20mぐらい離された。味は程良い甘さでおいしかった!(おみやげ買いそびれたことに、これを書きながら気づいた)
 一方で、25キロぐらいにあった「山の呼び声」は取れず。というかその場で気付けず。
 なんか黒い物体が並べてあるなーと思いながら、説明とか声掛けも特になく、自分もここではあまり余裕がなかったので、スルーしてしまった。ゴールした後、改めてコースマップを見て気づいたが、時すでに遅し。いつかリベンジしたい。

 さすがに30キロレースともなると、下り基調とはいえ、後半はだいぶ足に来た。
 東京大丈夫か。。と思いながら、せっかくいいタイムで来たので、最後の5キロもそのままキロ4分一桁のペースで踏ん張ってゴール。

 タイムはネットで2時間3分台。予想以上の走りができた、というかがんばり過ぎた?気はする。
 レースはどうしてもスイッチが入ってしまうので仕方ないが、ただ、特に前半、上りをそこまで苦手意識を持たず、ビビらずに走れたので、そこは収穫。
 ヴェイパーフライは、、後半の感じだとフルで足が最後までもつか微妙だが、今シーズンは既に自己ベストを出しているので、玉砕覚悟で東京でも投入予定。

 ゴール後は内臓が少しやられており(脱水気味かも)、食べ物を受け付けなかったので、イベント会場には行かず、水分だけ取って、着替えた後早々に河辺駅へ。
 ゴール後にもらった梅おにぎりは、帰宅後落ち着いてからおいしくいただいた。

おにぎりと完走メダル

感想

 タフなコースとの評判どおり、アップダウンはあるものの、一つ一つの坂の傾斜自体は、復路の二俣尾駅手前を除くとそこまで厳しくは感じなかった。
 30キロの公認レース自体が初めてだったので、なんとなくのペース設定で走ったが、結果90%ぐらいで走り切った感じ。
 何よりも沿道の応援がすごかった。去年のボストンを思い出した。山道でもずっと応援がおり、元気をもらえた。
 日程の都合上、来年も出るかどうかはわからないが、雰囲気とコースを楽しむ価値はあると感じた。

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?