答案講評例⑫:平成27年 商標

 平成27年の商標の答案は、十分に合格レベルにある答案です。素点として少なくとも60点以上はつくと考えます(偏差値としても、少なくとも60以上レベルだと考えます)。

 問Iはよく書けています。素点として27点以上は取れるはずです。

 問II(1)も、よく書けています。なお、除斥期間について最後に「*」で追記していますが、可能であれば、「問II(1) の2(2)について補足」という見出しを立てた上で、追記したほうが丁寧です。
(「*」の使用のみで特定答案となる事例は聞いたことはありませんが、他の受験生が使わない記号を使うのは、若干の危険が伴います。)

 問II(2)における、商標権者乙の「故意」は、「使用を中止するつもりはない旨の回答」をしている点をもって認定したほうがよいです。それ以外の解答はOKです。

 問II(3)は、内容としては間違っていないです。マドプロの考慮が解答に求めれられているので、マドプロ9条の5を根拠条文として示せるとさらによいです。
 また、「留意点」の解答を求められているので、「留意する。」という締めくくりで解答を終えたほうが良いです。
 設問表現と解答表現のオウム返し(噛み合わせ)ができれば、題意に沿った表現が自動的にできます。
 
 問Iの条文説明問題の解答の完成度が、採点者によい印象を抱かせています。

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