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【MV紹介Vol.8】おとぎ話のようなファンタジーなMV・・・The Smashing Pumpkins - Tonight, Tonight  

こんにちは!
今日はスマッシング・パンプキンズのTonight,Tonightをご紹介します。
個人的にもすごく好きな曲で、結婚式の自己紹介ムービーのBGMにも使用した曲です。

The Smashing Pumpkins - Tonight, Tonight

中世ヨーロッパのおとぎ話のような映像やストーリーに、何度見ても飽きないMVです。
実はインスパイアされている元の作品があるので後ほど記載します。

この曲はフロントマンのビリー・コーガンの幼少期の辛い体験(虐待、両親の離婚、弟の介護など)から、同じ境遇の人たちへのエールと言われています。
壮大なオーケストラはスマパンの出身地の米シカゴのChicago Symphony Orchestraの演奏です。

歌詞

Time is never time at all
時間 それは時間ではない
You can never ever leave
進むことはできないんだ─
Without leaving a piece of youth
青春の欠片を残さずには

And our lives are forever changed
そして僕らの生は永遠と変わる
We will never be the same
二度と同じ自分にはなれない
The more you change the less you feel
君が変わっていくほど 感じることは少なくなるんだ


Believe, Believe in me, Believe
信じて 僕を信じて 信じて──
Believe that life can change
人生は変われるってことを
That you're not stuck in vain
君は空回りだけしているんじゃないってことを 信じて

We're not the same, We're different
僕たちは同じじゃない 僕たちは違うんだ
Tonight, Tonight, so bright Tonight
今夜 とても眩しいこの夜


And you know you're never sure
君自身に確信がないことを君は知っている
But you're sure you could be right
しかし自分が正しいかもってことは確信しているだろう
If you held yourself up to the light
光へと自分を近付けていくのなら

And the embers never fade in your city by the lake
そして湖畔の都市の火種が消えることはないんだ
The place where you were born
君の生まれたその場所


Believe, Believe in me, Believe
信じて 僕を信じて 信じて──
Believe in the resolute urgency of now
断固たる今現在のことを信じて


And if you believe there's not a chance tonight
そして もしも君が今夜にチャンスはないと信じるのなら──
Tonight, Tonight, so bright Tonight
今夜 とても眩しいこの夜

We'll crucify the insincere tonight, tonight
僕たちは偽善者たちを打ち倒すんだ 今夜
We'll make things right, We'll feel it all tonight, tonight
物事を正しくしてその全てを感じるんだ 今夜
We'll find a way to offer up the night tonight
その夜を捧げる方法を僕たちは見つけるんだ 今夜
The indescribable moments of your life tonight
君の一生の中で言葉に表せない瞬間 今夜
The impossible is possible tonight, tonight
今夜不可能なことは可能になる 今夜

Believe in me as I believe in you
僕を信じて──僕が君を信じるように

Tonight, Tonight, Tonight...
Tonight, Tonight...
今夜 この夜…

和訳参考サイト


MVのストーリー(個人の解釈を含みます)

沢山の人が見送る中、飛行船に乗り込む紳士と淑女。
宇宙の旅に出発します。

しかし途中、月の上で2人は船から飛び降ります。
歌詞にもあるように、『僕を信じて』いう紳士を淑女は信じて、2人は人生を変えるために飛び降りているように見えます。
タイタニックのローズのように、閉塞感のある貴族である現状の生活からの脱却を連想させます。

二人が降り立った月の世界では、グレムリンのような先住民が嫌がらせをしてきます。

持っていた傘で叩くと消えるものの、数が多すぎて対処しきれません。
やがて二人は捕まってしまいますが、飛行船を発見して、なんとか縄から逃げ出し飛行船に飛び乗り、月の世界を脱出します。 

地球に戻った2人は海に落下して、海底の世界にたどり着きます。
ここでは海底の王様や人魚たちが2人を迎え、歌や踊りで楽しませてくれます。

そしてそのまま2人は泡に包まれ海上まで送られ、通りかかった船に助けられます。

最初の『飛び降りる』という行動を決意したからこそ体験できた一人生を変えるような出来事を経験をした2人。
歌詞の世界をさらに味わい深くしてくれるMVだと感じました。

インスパイアされた元の作品

さて、このMVはインスパイアされた元の作品が声映画
『月世界旅行』(1902年)です。

製作・監督・脚本:ジョルジュ・メリエス
なんと120年前の作品です!
日本では明治35年!
こういう作品に出会える事も、MVを深掘して調べていく事の楽しみの1つです!

確かにストーリーや描写はかなりインスパイヤされていることが分かります。


アポロ11号が始めて月面着陸したのが1969年ですから、その67年前に人類が月に立つ事を想像していたんですね。
当時からすればまさに『人生を変える出来事』ですよね!

必ずできると信じれば、62年前はおとぎ話だった『月面着陸』も現実にできる。
【人生は自分次第でいくらでも変えられるんだ】

この『月世界旅行』のオマージュという点からも、そんなメッセージが強く感じられるMVだと思います!










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