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「記憶の技術」講師の品田マルクス高志さんにお話を伺いました!

日々さまざまな勉強会や交流会が開催されている勉強カフェ。
その中には、会員さまから何年も愛され、定期開催され続けている講座がいくつもあります。

「資格試験短期合格の記憶の技術」もそんな人気講座の一つです。
資格試験取得を目指して勉強されている方がたくさんいらっしゃる勉強カフェですから、人気なのも不思議ではありませんね。

今回はその講座で講師をされている品田マルクス高志さんへのインタビューをお届けします!

品田さんはドイツ出身、1歳10か月で来日し、日本の大学卒業後日本アイ・ビー・エム株式会社に20年間勤務されたのち、アクティブ・ブレイン協会認定講師として企業や個人へ記憶の技術を教授・講演されてこられました。

勉強カフェでもこれまでに160回以上のワークショップを開催してくださっている品田さんに、勉強カフェとの関わりや講師になられた経緯、またワークショップの魅力などをお伺いしました!

勉強カフェとの出会い

上村:勉強カフェでワークショップをされるようになったのはいつですか?

品田さん:2018年の4月です。ご縁あって溝ノ口スタジオで初めて開催させていただき、好評いただいたため次は国分寺、そして吉祥寺、田町、とさまざまなスタジオで開催させていただくようになりました。

吉祥寺にお邪魔した時には偶然株式会社ブックマークス (勉強カフェ運営会社)代表の山村さんにばったりお会いして、記憶の技術に関心を寄せていただき、私が講師を勤めるアクティブ・ブレイン・ベーシックコースにまでご参加いただきました。その後、受講者の声に感想をお寄せいただくなど、交流を深めさせていただいています。

上村:それから4年以上に渡り、勉強カフェで定期的に「記憶の技術」のワークショップを開催くださっているのですね!
これまで多くの会員さまが参加してきたワークショップですが、まだ参加したことがなくて、「記憶の技術って一体なんだろう?」と思われている会員さまもたくさんいらっしゃるかもしれません。

品田さん:そうですよね。記憶術とかって聞くと、「何か怪しいものなのでは?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれませんね。私も最初はそう感じましたから(笑)

記憶の技術との出会い

上村:品田さんはどのようにして記憶術を教えられるようになったのですか?

品田さん:最初のきっかけは長女でした。高校3年生でもうすぐ大学受験というのに全く勉強をしておらず、知人に相談したところアクティブ・ブレイン協会の存在を教えてもらったのです。最初は胡散臭いのではと感じたのですが、協会を創立された方が、学生時代から関わっていた脳力開発研究所のイベントで招いた小田全宏さんだったことがわかり、「あのパワフルな小田全宏さんが開発したメソッドなら間違いない」と認識が変わりました。

長女にはあっさり断られたのですが、私自身の好奇心が高まってしまい、受講してみることにしました。どんどん覚えられる体験自体も楽しかったですし、一緒に受講していた70代と思われる女性の記憶力が二日間で劇的に向上する姿を目の当たりにして驚愕したのを覚えています。

私自身、IBM時代に、IT系の資格試験勉強している方々を沢山見ていました。何故ならIT業界は、新しい技術が出てくれば新しい資格も生まれ、その資格取得を会社として奨励する業界だからです。そういう業界で、忙しい仕事の傍で資格取得を目指す方々の助けになりたいという気持ちからアクティブ・ブレインの講師を目指すきっかけとなったのです。

記憶の技術とは

上村:実は私も小学生の時に「記憶術」に興味を持ったことがあって、通信教材でかじったことがあったんです。そこで習った一つの方法が、場所と覚えたいものをイメージで結びつけるというものでした。学校で長い文章を暗唱して発表するという課題があったのですが、その時に、教室の扉や黒板、窓や蛍光灯など、教室中のものに暗唱内容を思い出すためのトリガーとなるイメージを紐付けて覚え、発表を乗り切ったことがありました。これも記憶術の一つですか?

品田さん:そうですね。記憶のための方法はたくさんあり、そのうちの一つです。日本人にとって一番身近なのは「泣くようぐいす平安京」のような語呂合わせ年号や、繰り返し声に出して音で丸ごと暗記する九九ではないでしょうか。これらも記憶法の一部です。覚える対象に応じて適切な記憶法が多数あるのですが、一般的に知られていないものがほとんどです。方法を知って、実践すれば誰でも覚えられる便利なツールなのですが、学校で教わるものでもないのでなかなか知られていないのが現状です。

上村:学校でもっと記憶の方法を教えてくれたらいいのにって思ってしまいますね!私は記憶が苦手なので、教わっていたら今違う人生だったかもなんて思っちゃいます(笑)

品田さん:学校では教えていないかもしれませんが、大手資格スクールで一つの独立した講座として教えるなど、少しずつ認知が広がっていますよ。

上村:資格試験というととにかく大量の知識を暗記しなくてはいけないものが多いですものね。

品田さん:はい。でも、ただ試験のための知識を暗記できるというだけで終わらないのもアクティブ・ブレインの記憶術なんですよ。記憶の作業にはやはりエネルギーが必要ですから、そのエネルギーの大元になる、「試験に合格した後、自分はどのようになりたいか」「身に付けた知識が仕事でどう役立つか」など具体的なイメージを持つ、といった内容も扱います。そうすることで、ただの試験対策、その場限りの丸暗記で終わらない本物の学びが生まれます。するとその先に、自分が望む生き方、人間関係、仕事の目標が実現します。生まれつきの天才でなくても、若くなくても、どんな人でも記憶術を使って勉強すれば実現できる、それこそが記憶術の本当の価値だと思っています。

上村:天才じゃなくても、若くなくても、という所、とても嬉しいですね♪ 私には中学と小学の子供がいるのですが、記憶術を学ぶ機会を提案してあげたいなってすごく思いました!

品田さん:実際、お子様も受講されていますよ。今であれば東京理科大学オープンカレッジで子供向けに国旗を覚える講座も実施させていただいています。一見大きな意味をなさないように感じるかもしれない、世界の国旗の暗記なども、国旗と国を覚えたことで、街で見る様々な国の料理屋さんに意識が向き、そこから国際社会や経済に興味が広がるお子様が出てきたりします。親戚とオリンピックを見ているときにいろいろな国を教えてあげたらみんなが喜んでくれ、その体験から人にものを教える仕事に興味を持つなどということも起こります。記憶術は試験や受験で役立つという以上に、好奇心を広げたり、人生の楽しみを見つけたり、将来の可能性を広げたり、という学びの本質的な部分にも大いに役立ちます。

品田さんのワークショップやコースにご興味ある方へ

上村:記憶術って私が想像していた以上に懐の広い学問なのですね。勉強カフェの会員さまでも興味を持たれる方がたくさんいらっしゃると思います。品田さんのワークショップやコースについて教えてください。

品田さん:勉強カフェで開催しているワークショップは、勉強カフェ会員の方であれば無料でご参加いただけますので、こちらのサイトでぜひ予定をチェックしてみてください。1時間半という短いお時間ではありますが、記憶術のポイントをかいつまんでご紹介したり、実際に記憶術を使って長いリストを覚えていただいたりと、記憶術が一気に身近になり、その可能性を感じていただける時間になると思います。

もう少ししっかりと記憶術を身につけたいという方には、2日コースや4日コースもありますので、よろしければこちらからお申し込みください。

上村:今日は記憶術に関していろいろ教えてくださりありがとうございました!

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今回は、勉強カフェでこれまで4年間、160回以上「資格試験短期合格の記憶の技術」のワークショップを開催くださっている、品田マルクス高志さんのインタビューをお届けしました。
資格試験や今後のありたい姿に向かって勉強を頑張っている皆さまに、少しでも参考になっていましたら幸いです!
最後までお読みくださりありがとうございました。