見出し画像

Design War season1-3

全て無料でお読みいただけます。

———

登場人物
多彩 翔 (たさい かける)
ひきこもりから脱出した就活中の26歳。絵の勉強をしたいと思いつつも、女でひとつで育ててくれた母のためできることを探そうと葛藤中。いまだに将来が見えない男。今すぐ求人を見て仕事を探すように相沢に急かされる。

相沢 東周 (あいざわ とうしゅう)
多彩翔の大学サークルの先輩。大学を卒業後、翔が家に引きこもっていた時期にも定期的に会っていた唯一の友人。翔とは奢り奢られの関係。

ザク
黒尽く目の男のトップ。謎の組織。

花鳥
THINK-2の計画を知る、埋蔵生物研究所の現場監督。

色調
埋蔵生物研究所の所長。

———

「ここで臨時ニュースです。先ほど、群馬県高崎市の工場にて爆発が発生し、その火が燃え移り山火事が発生しています。

もうここからじゃあ近づけない。でも

Googleなんてなくてもよかった。

遠くにみえていた煙は、もう目の前にまで来ていた。

「もうこっからは、降りよう

「これはひでぇな、たーちゃん。火の粉が・・・。

「たぶん、ガソリンとかですかね。最初の噴煙よりも一気に大きくなってきている。

「たーちゃん、これみてみろ。

「研究者の使ってた白衣だ。

「って、ことはもうここは施設の中なのか??

「いや、吹っ飛ばされてここにきたんすよ、先輩。

「どうして・・・。

「どうみても、爆発の威力っす。

「ふっとんできたんすよ。

「たーちゃん・・・。ごめんな。

「ん。なんすかいきなり。

「いや・・・。ほら、こんなところに連れてきちまって。

「ま、まあいいですけど。でも、パーボまだっすか?遅すぎっすよ。

「入金するやつがいないから、支援にはこない。

「ってことは国営じゃないってことっすか?とりあえずクランにはメッセージいれときました誰か入金してくれればいいけど・・・

「無理無理。こんなの被害総額調べるだけだって前代未聞でしょ。山の被害を抑えるのにいくらかかるかなんて概算でないよ。

おれたちはもう少し近づいて行った。

「たーちゃん!こっちきてみて!

「あった。たぶん、さっきの研究者の人のだ。

「名札っすか?

「そう。パレットだって。ほらこれみてみ。

「まじっすね。あ、

その瞬間、目の前に黒尽く目の男が出現した。
突然のことに呆気に取られている中、

黒尽く目の男
「こちらA-18棟付近、2名確認。保護の指示を。

「・・・ん、パーボですか?めちゃくちゃかっこいい服装ですけど・・・

「たーちゃん、これ持って。

「ん。

黒尽く目の男
「かしこまりました。こちらで保護します。

無線
「ジジ・・・・名・・・前がわかるものはあるか・・?

黒尽く目の男
「いえ、把握しておりません。

無線
「ジジ・・・わかった。必ずとらえよ。

「たーちゃん、わりい、逃げた方がいい

「東周先輩、まじっすか。別に悪さしにきたわけじゃ・・

東周は握っていた名札と小さな紙切れを渡す。

「なんすか・・・これ。

「たーちゃん、とりあえずごめん。ここは任せて。とにかく逃げようか。

無線
「逃す・・・・な。

東周先輩を置いて逃げれるわけがない。なにしろ

「おれ、免許ないっす!足がないっす!

「へへ、たーちゃん。自分の足で逃げてくれ。

東周先輩が黒尽く目の男の方へ歩いていく。

「いや、先輩、まずいっすよ・・・!にげなきゃいけない相手の方にいくな
んて!

その瞬間、黒尽く目の男の手刀によって、東周先輩の後頭部に衝撃が加わる。

「おい!!!おまえ!!東周先輩に何しやがる・・・!

東周先輩はその場で倒れてしまった。
俺は全力で東周先輩の元へ駆け寄ろうとしたが

黒尽く目の男が手をかざす。
と同時に、手から見たことのないような銃が出現していく。

男はそれを掴むと、こちらに撃ってきた。

「うああああ!!!!

銃に打たれた・・・

と思ったら、瞬時に風が吹いて身体が吹き飛んだ。

後ろの岩に頭を打ちつけ、そのまま俺は気絶した。

(続く)

※以上になります。創作活動のご支援をいただける方のみ、ご購入いただけますと大変嬉しい限りです。今後とも宜しくお願いします。

ここから先は

56字 / 1画像

¥ 100

少しずつですが、投稿をしております。 noteで誰かのためになる記事を書いています。 よろしくおねがいします。