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哲学の早口オタクトーク(にわか)

昨日は眠すぎた。一昨日にひさびさにガチの筋トレをしたせいだと思う。精神的な疲労はさほど残っていなかったから。筋肉痛と眠気。ひ弱になったなぁ、と残念である一方、1日寝れば回復するし、身体が成長するのが分かっている。とはいえ、せっかくの週末を無駄にしている感が拭いきれない。哲学にはとにかく時間がかかる。ゆっくり、時計を気にしなくていい日が必要だ。そんな日は週に1、2日しか取れないので、土日はものすごく大事だ。それなのに!

後悔しても仕方がない。寝れるだけ寝て、覚醒している時に集中すれば良い。眠い目を擦りながら頑張るのは愚行でしかない。愚か者にならなかった自分をまずは褒めたい。が、哲学を勉強していながら、「俺は愚か者ではない!」と言い張るのは一番の愚か者だ。ソクラテスから勉強し直しだ。(無知の知!)地元の図書館はちびっ子がたくさん来そうな雰囲気&レイアウトなのに、プラトン全集が所蔵されている。試験後に読破したいという野望がある。(ソクラテスは著作を残さなかったので、弟子のプラトンからその思想を窺い知るほかない。)

今日は『カント入門』を読み終えた。カントは近代哲学の超重要人物らしい。一応勉強しようと思って読んだが、歯応えがなさすぎる。確かに哲学史上の重要性は何となく分かる。だが、何というか、覇気がない。入門書でわかりやすくまとまっているのも原因の一つだろうが、思想そのものに反骨精神みたいなものがあまり見られない。『XX批判』という一連の著作が有名だが、もっとマジで批判してほしい。いや、時代背景を鑑みるに、彼の批判が当時相当ラディカルだったことは想像できる。であるが、現代の哲学から勉強を始めたのもあって、もっと根本的な転覆を起こしてほしいと期待してしまった。

で、読了後に図書館に行ってデリダの著作を借りてきたが、これはやはり読み甲斐がある。言葉を書き記すということでわれわれが行なっているのは、コミュニケーション=情報伝達ではないのではないか?情報伝達は不可能ではないか?言葉は書き記された途端に、その作者と宛先=読者の<不在>を前提してしまうのではないか?そういう問題提起に立脚している。こっちの方が遥かにソソる。

いや、たしかにカントは、「神」を哲学から追放した点で重要なのだが、そもそも令和ボーイ弁慶は神なんて真に受けていない。せいぜいピンチの時・正月・お腹痛い時に頼りにするくらいだ。俺が哲学に求めているのは、日常の世界の見え方を覆してくれる、あるいは納得いく形で説明してくれるような理論だ。「世界を作った神」なんて考え方の方がブッとんでるわけで、それを覆されても全然嬉しくない。むしろ「神」の存在を雄弁に証明して見せてほしい!そしたら神だって信じるかも!!!!!

とはいえ、デリダも神っぽいことを、もっと精緻に語っているとも言える。東浩紀さんの『存在論的、郵便的』で次のようなことが書かれていた。すなわち、世界の成り立ちを説明しようとするとき、どうしても説明できないところが出てくる。特に、説明は言語によってのみ可能なのだが、その言語のあり方を説明するのは不可能だ。なぜなら、言語のあり方の説明もまた言語によってしかあり得ないのだから。ではその言語を可能にしている源泉は何なのか?それがデリダの「脱構築」のモチーフで説明されるものであり、「差延」の機能によって明かされる。しかし「脱構築」も「差延」も概念ではない。なぜなら概念は言語だから!言語で言語を説明しないとすると、「脱構築」も「差延」も言語の地位から降りなければならない。では「脱構築」や「差延」は何なのか?ここでどん詰まりだ。これ以上は遡れない。せいぜいその周縁を描くのが関の山だ。この限界点のことを、もしかすると「神」と呼んでもいいのかもしれない。創造主ではないんだけどね。

フリースタイルで書きたいことを書き殴ってたら、ニワカ・オタクの早口トークになってしまった。これが気持ちいいのだから仕方ない。とにかく書き続けること。書くことの快楽を感じること。普段の日刊弁慶は内容に快楽が宿るように気を配っていたが、今日はガン無視。書くという行為がどれほど心地いいか、実験してみた。ちなみに、これから受ける入試で小論文のテストがある。最近発見したテクニックだが、ニヤニヤしながら楽しく書くとものすごく筆が進む。一丁前のこと書こうとすると脳みそが疲れる。まあそういう訓練はそれとして必要だ。が、試験前の受験生とあっては、脳みそを酷使しているので、今は脳機能開発どころではない。とにかく即時的な享楽に浸る。そして享楽の後に、また英単語を覚え(脳の酷使。暗記ほど奴隷的な勉強はない。)、やっとこさ休めるわけだ。

暗記で脳を奴隷化し、哲学で脳を酷使し(こっちはちょー楽しい)、日刊弁慶で脳を開放する。いまキーボードを叩く音に我ながらドン引きしている。こんなに高速で長時間打ち続けたのは初めてかもしれない。最近ジャック=ケルアックの『オン・ザ・ロード』を読み返している。文庫本で500ページくらいあるのだが、これを筆者は改行なしで三日で書き上げたらしい。ドラッグの力は凄まじい。俺はシラフなのでそこまでできない。ということでここで締め括ることにする。


哲学とフランス語を勉強しています。
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学費ピンチなのでお金ください🙏ナムナム。


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