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【極私的音楽雑記】#13 エディ・ヴァン・ヘイレン:当時のギターキッズに衝撃 (1978年④)

この年にレコードデビューしたアーティストは、なぜか後々の音楽に影響を与える元祖的のようなアーティストが多い。日本ではサザン、YMOがそうだが、洋楽ではヴァンヘイレン、ポリス、プリンスも1978年組のようだ。
中でも革新的なギター奏法で歴史を変えたのがエディ・ヴァン・ヘイレンだった。

エディ・ヴァン・ヘイレンの衝撃

この頃になると、奏法解説付きの楽譜が載ったギター雑誌が毎月発刊されていて、当時ギターキッズは雑誌を見ながらロックギタリストやフュージョンギタリストのフレーズの練習に勤しんでいた。
しかし、ヴァン・ヘイレンを初めてに聴いた多くのギターキッズ達は、どうやって弾いているのか理解不能状態に陥ったに違いない。

今では半ば常識になった、ライトハンドやタッピングを代表とする多くの特殊奏法の革新性、ミリ単位の精度でハーモニクス音を出すピッキングテクニックの正確性、抜群のリズム感、チューニングが狂わないようにしたり、最適な音色を出すためのギターの改造やチューニング、、など次々と新しい表現とアプローチ方法を提示していた。
当然、ヤングギター、Player、ギターマガジン等でも何回も特集された。

個人的にはロックバンド ”ヴァンヘイレン”の音楽について、ボーカルスタイルもバンドのノリもそれほど好きなタイプにはならなかった。しかしロックギターの観点からいうと、彼がいなければギターのありかたは全然変わっていたに違いない。

今夜はビート・イットのギターソロ

その後、1983年リリースの「今夜はビート・イット」を初めて聴いた時、このギターソロはエディではないかと思った。
マイケルの「スリラー」にはTOTOのメンバーも参加していて「今夜はビート・イット」のギターリフは、スティーブ・ルカサー。でもギターソロについてはクインシージョーンズ発案でエディに依頼したらしい。
色んなテクニックを詰めこみ凝縮した凄いギターソロだった。


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