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どんな角度で見てもアヤは美しい 僕に取って世界一の別嬪だ、それは僕に磨かれたとアヤは言ってくれる、漢冥利に尽きるじゃないか

そう言われるだけで僕も自分が磨かれているのが解る、良い女と番うと男は漢に近づいていく、僕の全てを捧げて楽しく楽でいて欲しい

もっともっと研鑽してアヤにふさわしい漢にならなくちゃと思うんだ
だから、田舎代議士の秘書が来たの、山本実の父親が泣き落しにかかったのって聞いても、屁でも無い。

アヤと僕に直接会って泣き落としを目論んだものの、対応したのは如月冴子、鈴木健吾の元夫婦弁護士コンビ さぞ出ばなを挫かれた事だろさ

第一秘書に至っては、内心、無礼だと怒っていたと冴子先生から報告が
無礼はどっちだすっとこどっこい

議員様がそんなに偉いか、その使い走りが偉いか?
しかも言葉の端々に男尊女卑? 冴子先生にも失礼を働いたらしい、健吾先生にばかり話しかけ、メインが冴子先生と知ると驚いたとか

もうね、代議士なんて一律全国区にして 県あたり何人なんて決めなくて良いんじゃない? 国の事は全国区、県の事は県議会 そういう仕組みなのに、なんで票の格差こさえてまで、国会議員を出したがる? 名誉職じゃないんだぜ。

地元への利益誘導なんて県議会できちんと手続きを踏んでやれば良いのだし、 そうしたら一票の格差もなくなるでしょ、

昔は歩けない爺ちゃん婆ちゃんを議員秘書が背負って投票所に連れて行ったとか、 なら、今どきはネットで投票をしたら良いよ、ネットのセキュリティガチガチに固めて、一方ネットで投票できない人口は年々減るだろうし、そういう人は背負って投票所へ連れていけば良いんじゃね? 頑張れ秘書!

挙句に、アヤが誘う気は無くても無意識に誘っていたかもしれないとか ほざいたそうな、それ自体侮蔑だし、侮辱罪ものだぜ

確かに女と男が係争になった場合、OSが違うんだから、噛み合う訳もなく、例えば以前のアヤの妹エリのケースなんか、女が男と二人きりになったらある程度の覚悟は出来ている筈、エリは賢い仔だ、まさか襲われるなんて思わなかったなんて事は無い筈、その場になって気が変わったから抵抗し、あの仕儀になったんでしょ。

勿論、女の子の気が変わったら、stopするのが漢の技量なんだけど、僕ら年代の若い男にそれができるかってぇと大変難しい訳で
女の曖昧さ、狡さは筋肉量の少なさ故だし、男の狡さアホさは膂力が女より勝る故だ、力はねじ伏せる事じゃなく護る事に使わないから間違いが起きるんだけど

女と男が上手く行くためには、違うものを愛する事に専心しないと無理だ、合わせろなんて想ったら破綻が待ってる

話を戻すと、アヤは極真面目に 鈍通でインターンをしていただけで、いつもの様にゾーンに入ったときのアヤの魅力は僕も知っているけれど、だからと言って二回り近く年上の おっさんがとち狂うとか、それも妻子あり?

職権でキーを勝手に使用、バッグを漁られたんだぜ、ある意味痴漢と変わらん、女の子のバッグに手を入れるのは下着の中に手を入れるのと何処が違う?

僕が想っている事は冴子先生が相手に主張してくれたそうな

「涼次、かっかしなくて大丈夫だよ、私は気にしてない」
キスを繰り返しながら、まったりしてる、酒は飲まない、感情が暴走するから 今、アヤは僕の手綱を握ってる
「涼次が暴走したの見た事無い」
「暴走してるよ時々」

「見た目静かで暴走する?」
「うん、きっとそうだ」
アヤの腕が首に巻き付いた、引き寄せられてキスをするソファの上 唇が触れ舌を絡めて見つめ合う度に、身体から毒が抜けていく

「どうどう、落ち着いて」
唇がちゅっと鳴る、舌がからんで吐息が香る
「暴走しないようにする」
ときに女の子は華に似ている、美しさを香りで鎮静を与えてくれる

「うん、涼次が暴走すると飛んでもないことになりそうだからね」
「大丈夫ですよ、僕なんざ大人しいもんですよ」

「満腹の虎の大人しさなのよさ」
「また、ピノコモード?」

iPhoneが鳴った、アヤの部屋だ、ソファから立ち上がり部屋へ行く、鳴りっぱなし、アヤがiPhoneを持って戻った。

僕はスマホを開けて、冴子先生ファイルを開ける、アヤの所へ来てるのは山本実地元の議員秘書 ふぅ ため息が出た

どこからアヤの携帯番号が漏れた? 山本実のスマホに有ったのは消去確認している

アヤがスピーカーモードで通話ボタンを押した
「もしもし」
「私、結城と申します、三重〇〇区の鈴木参議院議員の第一秘書です」

「直接コンタクトは取らない約束と聞いておりますが」
「いえ、そう仰られても、人同士、話をさせて頂ければ解っていただけることもあるかと」
「人同士? 鈍通で揉めた段階でそれは過ぎているかと、その為の法的代理人、結城さんは鈴木代議士の代理で山本さんの代理ですよね」

「ええ そういうわけなんですが、新幹線に乗ってはるばるきましたので一目お会いできたらと」
「私も代理人を依頼していますので直接お話しするわけには参りません」

「そこを何とかひとつ」
「いたしません」
お ドクターアヤX 口笛のテーマが聞こえそうだ

「あっえっえっ? 蓼丸さん、失礼します」
電話が切れた

「切れちゃった」
「うん、冴子先生から抗議が言ったんでしょう 結城あてに電話してくれているみたいよ キャッチ入ったんじゃね?」

「涼次?」
「うん、SMSしといた」

僕はフジ林檎を2つ持ってきてフルーツナイフで剥いていく、ひとつ剥いてアヤに、かしゅっと音がして齧る、綺麗に歯型が着く 
二つ目が剥けたときに僕のスマホが鳴った 冴子先生 スピーカーモード
「涼ちゃん ごめんね アヤちゃん直に電話行ったんでしょ?」
「大丈夫です、冴子先生」
アヤが直に答えた

「山本実がアヤちゃんの携帯番号、暗記してたって」
「その能力他に活かせば良いのにね」
僕は笑った

「きっちり締めておいたから」
「またビハインド広がったね」

「まさか相手が、こんなにバカだとは思わなかった」
「第一秘書がこれじゃ、突き抜けてるよね」

「代議士の甥っ子だってさ、妹の子」
「ふぅん、どーでも良い」

「明日、代議士が会いたいって、代理人として行ってくる」
「二人で行くんでしょ?」

「東京の住まいに来いって」
「どこなの?住所送っておいて」
荻窪、丸ノ内線のドン突き

「もう、送った、で、アヤちゃんのアレ貸して」
「スペアがあるから、明日事務所に持っていく」
電話が切れた

「アレ?」
「眼鏡、はっきり言わないのは、どこで会話を傍受されてるか解らないから、無いとは思うけど用心してる ついでに健吾先生も行けば、
暴力系の用心にもなる」

「そこまで?」
「相手、バカだからねぇ、大丈夫だとは思うけど」

「健吾先生強いの?」
「フルコンタクト空手黒帯 弾避けにはなるでしょ」

剥いたリンゴは香りが高くて甘くて美味かった ワックス付いてなければ、皮ごと齧るんだけど。



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